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10年後もここで。デザイナーとしてキャリアを重ねる自分が想像できる
MOTAで自己実現を目指し、共に働く人たちの秘めたる思いを、10の質問でつまびらかにする「中の人の物語」。
今回は、2023年2月入社・デザインdivに所属する堀内郁実に聞く。
Introduction
デザイナー12年目の堀内郁実は4歳の男の子を育てる母でもある。
「実家のサポートがない中、仕事と家事と育児を両立できているのは、リモート勤務も可能で、勤務時間も比較的フレキシブルに設定できるからです。MOTAならこの先も長く働く自分が想像できます」と彼女はいう。
「実体が見えにくいデザインの仕事は、ともすれば過小評価されがち。デザインがより正当に評価されるように、今もこれからも、クリエイティブを丁寧に作り育てていきたい」。
仕事、家族、自分時間……どれも犠牲にせず、夢を貪欲に実現させてきた堀内の今に迫る。
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堀内さんへの「10のQ&A」
1. 単刀直入に、前職を辞めた理由を教えてください。
私は大学が名古屋で、大学卒業後の1社目はインターンでお世話になった店舗デザインの事務所に就職しました。その後結婚し、夫の転勤に伴い転職。
2社目では紙とweb、両方のクライアントワークを担当しました。29歳で出産した後も時短勤務を続けていましたが、会社までの通勤時間が長く、家庭と仕事の両立が困難に。
「時短勤務終了後はフレックスやリモートに変更できませんか?」と当時の会社に相談しましたが、残念ながら希望が通らなかったため、再度の転職活動を始めました。
2. 2度目の転職活動では、なぜMOTAを選んだのでしょうか?
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転職活動を始めたのは、ちょうどコロナ禍の真っ只中。その頃MOTAは全社員がフルリモートの時期で、今後もフレックスやリモートに柔軟に対応してくれそうな社風が好印象でした。
ほかにも気になる転職先候補がいくつかありましたが、MOTAに決めた一番の理由は、成果や能力に応じた適正な報酬が得られると聞いたからです。そしてもう一つ、理由を挙げるなら、面接をしてくれた取締役でもありCDOの、高木のインパクトの強さ(笑)。
インパクトだけではなく私の話をよく聞いてくれて、高木ならきっと「自分の思い」を理解しようとしてくれる。彼の下で働きたい、と思いました。
3.「私の思い」とは、具体的にどんなことでしょう?
「デザイナーは単なる作業者に見られがちで立場が弱い」。ずっとそう感じてきました。デザイナーは0から1を生み出す唯一無二の仕事なのに、周囲からのリスペクトがあまり感じられないとも思っていました。「楽しく絵を描いているだけの人」と誤解されることも。
そんな話を高木にしたら深くうなずいてくれて、「MOTAでは、デザインが競合優位性のある、企業の強みの一つとして位置付けられるようにしていきます」と応えてくれました。私がMOTAに入社を決めたのは、高木のその言葉に強い意思を感じたからです。
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4. 入社後の具体的な仕事内容を教えてください。
私はデザインdivで、UI(ユーザーインターフェイス)/UX(ユーザーエクスペリエンス)と、メインビジュアルのグラフィックを担当しています。
UIとUXを駅の券売機で例えると、UIは目に見える液晶上のボタン部分、UXは「よかった。迷わずに切符が買えた!」というユーザーの体験自体を指します。ユーザーが迷わず、違和感を持つことなく操作できるクリエイティブを作るのが私の仕事です。
デザインdivのメンバーと共に実質2週間ほどで完成させた「MOTA不動産査定」のサイトは、「MOTA車買取」のサイトに比べて、年齢層が高いユーザーを想定しています。なのでUDフォントという、拡大や縮小をしてもつぶれにくい文字を選んだり、ボタンも「これがボタンですよ」と分かりやすいように影をつけて飛び出すようなデザインにしたりしています。
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こうしたデザインの詳細はフロントを実装するエンジニアや、お客様の声を直に伝えてくれる営業とも相談しながら進めています。
サイト制作時は最初にペルソナを決め、「その人が使いやすいようにするにはどうするか?」と考えながら作っています。イラストは私が担当しているのですが、修正のリクエストがきたらすぐに対応できるよう、イラストを細かいパーツに分けて保存するようにしています。
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5.「デザイナーが単なる作業者と思われないため」に、気をつけていることはありますか?
「こういう方法もあります」と常に提案できるデザイナーでありたいと思っています。例えば「MOTA車買取」のサイトで、「AよりBタイプのボタンのほうがよく押してもらえるので、次のデザインではBタイプのボタンを採用してください」と営業から指示をもらったとすると、この修正依頼の本質は何か、デザインでプラスアルファできないかと考えます。
クリエイティブの一部に色を足すとか、ボタンに小さな動きをつけて押しやすいようにするとか、デザイナーとしてよりよいもの、サービスを一歩前進させられるひと工夫がしたいと思っています。
6. そもそも、デザインとはどういうものだと思いますか?
「ユーザーを一番に考えて作ること」だと理解しています。例えば、集中してクリエイティブを制作していると画面サイズについての配慮が抜けて、要素を盛り込み過ぎてしまったり、「私はこういうのが好き」とだんだん自分視点になってしまうこともあります。
時々ユーザーになったつもりで「小さいスマホを使っている人からはどう見える?」「パソコンで見たときにどの辺まで見える?」「年配の方には文字が見にくくない?」などと、全体を俯瞰して見るように意識しています。
7. 前職ではできなかったけれど、MOTAならできることはありますか?
MOTAに来て実感するのは、自分が作ったサイトを継続的に改善できる安心感があることと、サイトを育てる喜びがあることです。
前職ではクライアントワークがメインだったので、制作したサイトをお客さまにお渡ししたら終了。お渡し後、申し込みが増えたのかどうかなど、成果が分からないことが多かったですし、半年後、私が作ったサイトを見てみたら、お客様がその後更新されていて、納品時の形からかなり崩れていたこともありました。
その点、今はMOTAの社内デザイナーという立場なので、サイトの修正や更新ができます。一度作ったサイトを、ユーザーの反応を見ながらアップデートすることは、インハウスデザイナーならではの楽しさだと感じています。
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8. 実際のところ、仕事と家事、育児は両立できていますか?
はい。その理由は、私も夫もセミフレックス勤務で、子どもの保育園の送りは私、迎えは夫としっかり役割分担できているからだと思います。
また、仕事と家事、育児を両立させるためには時間的な余裕が欠かせません。子どもに手がかかる時期にMOTAがリモート勤務を許容してくれるのは本当にありがたいです。
⏰ 堀内郁実の1日のタイムテーブル(リモート日)
6時:起床 早朝出社の夫を見送る 朝食準備 身支度
7時:子どもを起こす 朝食 子どもの身支度
8時:子どもを保育園に送る
9時:始業
12時:昼休憩。15分でさっと昼食。残りの45分で夕食準備
(買い物は宅配と週末まとめ買い)
13時:仕事再開
18時:終業、夕食の支度
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19時:夫と子どもが帰宅 3人揃って夕食
20時:子どもをお風呂に入れる 子ども就寝
21時:食事の片付け、洗濯、夫と今日の情報シェア
22時:翌日の準備、自分時間(趣味のイラストや読書など)
23時:就寝
*MOTAには現在、9-18時/10-19時という2パターンの勤務形態がある。
堀内は前者にてセミフレックス勤務中
9. 上司やメンバーとのコミュニケーションに難しさを感じたことはありますか?
おかげさまで、コミュニケーションを取るのが難しいとはあまり感じたことはありません。直属の上司である高木とは週に1回、1on1で話すミーティングがあり、その際、高木は私の話をしっかり聞いてくれます。
私が話し出すまでいつまでも待ってくれますし、頭ごなしに何か言うのではなく、私の意見を肯定し、いいと思うことであれば「ぜひやりましょう」と前向きな言葉を返してくれます。高木のポジティブな対応にいつも励まされています。
また、私はデザインdivのメンバー同士で知識を共有したいと思っていて、デザインツール「Figma」の勉強会をオンライン開催したり、「オンラインもくもく会」の時間を設けてもらったりしています。
もくもく会とは、チームメンバーで集まって、一緒に“黙々と”それぞれの仕事や作業をする会のこと。その場ではもちろん黙々と作業してもいいし、会話をしてもいい時間です。
1人で自宅作業をしていると孤独を感じたりすることがありますが、もくもく会でみんなと時間を共有しながら作業をすると、「ちょっといいですか?」「これどう思う?」など、メンバー同士気軽に声かけができて、親密度も作業効率もモチベーションも上がる気がしています。
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10. 今後MOTAでどんなふうに働きたいか、教えてください。
0から1のクリエイティブを生み出し、その後も育てていける現在の仕事は、私にとって非常に魅力的です。これからもユーザー目線で良質なデザインを作り上げていくとともに、デザイナーという立場から、MOTAというブランドを育てる一助になればと思います。
MOTAはこれから大きく成長する会社だと思うので、急成長のフェーズに立ち合えることがとてもうれしく、ワクワクしています。
取材後記
「こうしたい、こうありたいと思ったら、どうしたらそうなれるか考えて実行するタイプです」と話す行動派の堀内。まずは動いてみよう。悩むより、できるかできないか人に聞いてみよう。彼女が語る仕事の話、プライベートの話から主体的な生き方が垣間見えた。
そんな貪欲な言葉と共に、「こうして働けるのは会社のおかげです」「夫がいなければ今の生活は回りません」と周囲への感謝の気持ちも重ねて口にする堀内は、謙虚な気遣いの人でもあった。
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堀内郁実(ほりうち いくみ)|デザイン div. デザイナー
名古屋芸術大学 美術学部卒。空間デザインやグラフィックなど2社のデザイン会社勤務を経て、現職。2023年2月入社。デザインワークの原体験は、卒業制作でメイドカフェをつくったこと。
(24年10月30日取材/12月29日初出)
最後に:
一緒にチャレンジしてくれる仲間を募集しています!
最後までご覧いただき、ありがとうございました。読んで下さったみなさんの中にMOTAで新たなチャレンジをしたいと思ってくださる方がいらっしゃると嬉しいです。
カジュアル面談・ご相談はいつでもウェルカムです!リクエストいただければ、今日登場したメンバーと気軽にカジュアル面談することも可能です。
MOTAの採用情報は、こちらから
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