【モノクロ自家現像】LAB-BOXを使った簡単現像メモ
クラウドファンディングで話題となっていた、
「暗室不要で現像が出来る簡単現像キット」が日本国内でも販売となりました。(ビックカメラ・ヨドバシカメラで買えるようです)
さっそく購入して試してみましたので、レビューを書いていきます。
■用意しておくと良いもの
〇LAB-BOXキット(これがなきゃ始まりません)
〇MONOBATH現像液セット※
→簡単現像の要になります。6ヶ月保管で15回くらい使い回せます。
※現像に適してるのは、IlfordHP5、FP4、PanF、Kodak Tri-x、 Rollei RPX、 Fomapan、 Kentmere(立方体粒子フィルム)。Ilford Delta、Kodak T-Max 200、FomapanなどのTグレインフィルムはMONOBATHには適していないとのこと。
〇現像液を保存しておくようの遮光容器(1L)
→MONOBATHを混ぜると600mlになるので少し大きめを
〇ビーカー
→LAB-BOX自体は、490mlしか入らないので計量用に
〇フィルムピッカー
→フィルムを取り出すために必須。
〇温度計(現像液の温度測定用。私は勘でやってますが…
〇QW(水洗促進剤)
→現像後の水洗いに効果を発揮します。
買うなら保存容器を追加で購入を。
(希釈して使うので)
・フィルムスキャナ(デジタルコピア)
→現像後の写真のデータ化に
■現像準備
(1)MONOBATHを1:1に混ぜて現像液を作ります。
300+300で600mlが出来ます。
(2)現像液の温度を調整します。18℃~24℃に。
推奨20℃。なおかなり適当でも案外現像できます。
(3)フィルムの準備をする
フィルムピッカーでフィルムを引き出す。
先端を少し切る
LAB-BOXにセットする。
詳細はLAB-BOX取り扱い説明書を確認ください。
流れとしては、
・蓋をする > フィルムの巻取り > LAB-BOX付属のカッターで切断。
です。
(4)LAB-BOXで現像をする
・蓋をしたLAB-BOXに現像液を入れます(ビーカーで計って490ml分)
・現像にかける時間は、8分です。
・最初は、連続30秒間撹拌します。
・その後は、30秒ごとに2回反転撹拌します。
8分経過したら現像液をビーカーに戻します。
(5)水洗
現像後のフィルムを見ずで十分な時間かけて洗います。
・QW(水洗促進剤)なしなら30分以上かけて水洗。
・QW(水洗促進剤)ありなら、予備水洗1分+水洗促進剤に1分浸す
その後、5~15分程度本水洗で完了です。
(6)乾かす
フィルムクリップなどを使って吊るして干します。
お風呂場などでやらないとホコリが付くので注意。
水滴が変に残っていたり水洗不足の場合は、水滴跡が
付いたりするので気を付けること。
現像としてはここまでで一連の作業で完了です。
(7)スキャナー/デジタルコピアなどでデータ化
ここからは必要に応じてデータ化して完了。
■取り込み例
IlfordHP5
ORIENTAL SEAGULL 100