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講演中止となった田嶋陽子氏 放射線デマをめぐる福島差別と言論の自由


はじめに

 東京都品川区内で開催される予定だった「男女共同参画推進フォーラム2023」が中止されました。講演予定だった田嶋陽子がテレビ番組で、東京電力福島第一原発の処理水放出を巡って不適切な発言をしていたことを、主催する区が問題視したからです。
 田嶋は、「そこまで言って委員会NP」(読売テレビ)に出演した際、処理水が海洋放出されると「魚の形態が変わってくるんじゃないのか」と発言しました。来日したIAEA(国際原子力機関)のグロッシー事務局長を、「IAEAは原発ありでやっていることだから」としたうえで「来た人だって顔色悪かったじゃん」と言い、「全然元気なくて、こんなになってた」と幽霊のように胸の前に手を垂らす仕草をしました。
 また開催中止を受け、「政府の意に沿わない発言をしたことをもって、講師を断るのは言論・表現の自由を否定するものと言わざるをえない」と区民の一部から決定を撤回するよう求める声があがっています。
 月額版「筋道のタテツケ通信」の第5回は、講演中止は妥当なのか、放射線デマ(被曝デマ)は言論の自由で守られるべきか、Xで報告したり論考した先へ進み、筋道のタテツケを考えます。

──(2023.11.10)補足/田嶋陽子の講演が中止された理由を、筆者を含む品川区への2件の問い合わせへの回答として文中に示しましたが、さらに人種差別的発言があったためとする証言が浮上しました。本文への追記は行いませんが、ここでお知らせします。

田嶋発言の何が問題か

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