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2024/12/23財務 連結会計きそ

利益剰余金
• 連結上の利益剰余金には親会社の利益剰余金のみならず,子会社の利益剰余金も含まれる。
• ここで,連結上,子会社の利益剰余金は以下の2つに分けて処理する。
① 支配獲得時における子会社の利益剰余金
• 親会社が取得した子会社株式に対応する資本であるため,投資と資本の相殺消去により消去される。したがって,連結上の利益剰余金とはならない。

② 支配獲得後に増減した子会社の利益剰余金(子会社の当期純利益)
• 支配獲得後に増減した子会社の利益剰余金(子会社の当期純利益)は企業集団としての投資の成果であるため,連結上の利益剰余金となる。なお,当該利益剰余金は個別財務諸表の合算により計上されるため,連結修正仕訳は不要である。
 ➡(一言)支配獲得後からPの成果になる

評価差額
支配獲得日において,子会社の資産及び負債のすべてを,支配獲得時の時価により評価する(全面時価評価法)。また,子会社の資産及び負債の,時価評価額と個別貸借対照表計上額との差額(評価差額)は,子会社の資本とする。なお,子会社の資産及び負債を毎期末に時価評価するわけではない点に留意すること。
 ➡(一言)評価差額は 子会社の資本となる

= のれんから加減する

非支配株主持分
3.支配獲得後の処理
支配獲得後の子会社の当期純利益のうち,親会社持分は親会社株主に帰属する一方,非支配株主持分は 非支配株主に帰属する
 ➡(一言)資産負債は全面時価評価、資本は非持分は非支配株主持分に表示する

子会社の配当
①親会社に対する配当は,親会社の個別損益計算書において受取配当金として 計上されている。 当該配当は企業集団内での取引であるため, 連結上, 子会社が行った配当と親会社の 受取配当金を相殺消去する。

②非支配株主に対する配当は,非支配株主に帰属する剰余金から支払われたものであるため,連結上,非支配株主持分の減少として処理する。よって,利益剰余金の減少を非支配株主持分の減少に修正する。

結果として,親会社が行った配当のみが,連結上の剰余金の配当として扱われ,連結株主資本等変動計算書に計上される。
 ➡(一言)配当は外部のみが表示される

段階取得
段階取得に係る差損益
連結上,支配獲得までに段階取得した株式を支配獲得日に,支配獲得日の時価により,一括して取得したものとして処理する。
また,支配獲得日の時価(連結上の取得原価)と支配獲得するに至った個々の取引ごとの原価の合計額(個別上の取得原価)との差額を「段階取得に係る差損益」(特別損益)として処理する。

Q なぜ、支配獲得日の時価と取得原価の差を差損益とするのか?

A 投資の性質が変わったから。取得時(支配時)の時価で取得価額とする考え方と整合

 ➡(一言)段階取得に係る差損益は取得時の連結損益になる

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