会話
やっぱり言えばよかったかな
とか、
今の二人では話しても無意味かな
そう思うときはすれ違い始めているような気がする
こうなる前に話せたら良かったけど
言ったら上手くいかなくなるのではないかと
そう感じるきっかけが幾つもあった
結末が見えてしまっても
一緒にいたくて我慢し続けた
時が経って終わりを迎えたとき
こんなに我慢しても一緒に居させてもらえないのかと
心の中で神様に思った
それでも日常は続く
どんなに皆がそばにいてくれても
あの人の代わりはいない
私はこの先
また誰かを好きになれるのだろうか
あの人が良いのに
仕事にがむしゃらになって季節が過ぎていった
忘れたころ、あの人は会いに来た
共通の知人が亡くなったと報告を受けた
自分自身もいつどうなるか分からない
そう思ったとき会いに行こうと決めたらしい
相変わらず自分勝手だな
でも会いに来てくれたからか
そんな理由だったからか
私はスッキリした
良くも悪くもこういう人なんだと納得した
私たちはやっぱり方向性が違っていて離れる運命だった
ちゃんと会って話せて良かった
私の好きなタイプは言動が一致している人
また時間を共有したいと言われても
私にだって会いたいペースがある
離れるときに遠距離は無理だとハッキリ伝えた
いつ会えるのかも分からない
電話も出来ない
この人は結局、自分目線なのだ
そうじゃない部分もあったけど
これ以上は知る必要が無さそうだ
神様が教えてくれたのだろうか
楽しい時だけを一緒に過ごす人だよ
この人じゃないでしょ?って確認されたような気分だった
伝え方って色々あるけど
私は会って話がしたかった
あなたとはその時しか無かったから