日記:1/18 アマニタ・パンセリナ読んだ/バーンブレイバーンを観た
非常に体調が悪い。
二日酔いだ。
普段それほど酒を飲まないが、昨晩は無性に酔いたくなり、冷蔵庫に眠っていたウィスキーを飲んだ。
フラフラしてきたなと感じたところで飲むのを止めた気がするが、気が付くと電気を点けたままベッドに突っ伏して気絶していた。
朝の5時くらいに目覚めて、胃がムカムカするな…と思ったが、二度寝してもお茶を飲んでもムカムカしている。
中島らものアマニタ・パンセリナを読んだ。
中島らもと言えば、普段本を読まない周囲の人間たちの中でもサブカルっぽい人間は大抵知っている名前であり、咳止めシロップの話をすると30秒以内に出てくる名前でもある。
自分はドラッグ中毒者のカルチャーは好きだが、氏の著書を読んだことは無かった。
わざわざ古臭いおっさんの著書を読むのは億劫だったからだ。
本著は、氏が過去に試した様々な物質一覧を目次とし、それぞれ解説するかたちで自叙伝的に語るスタイルである。
読んでみると、これが面白い。有名な作家のルポエッセイだから面白いのは当然だが、自分で試してみてレビューする体当たりスタイルだから説得力がある。
過去にドラッグジャンキーだった他の作家の、自伝作品もいくつか読んだことがあるが、こちらが圧倒的に数が多い。
そして他の作家は大抵現状抱えている依存症を隠しているが(完全に断ったのかもしれないが)中島らもは赤裸々に書いていて良い。
睡眠薬とお酒と咳止め薬に依存していると記載があったが、「やめられないなら一生飲めばいいではないか」と言っており、笑ってしまった。
自分も大体同意見ではある。
当然、何らかの物質の濫用は臓器に負担がかかるし、周囲の人間に迷惑を掛けることもあるので自制すべきだが、「酔わないとやってられない」人達は一定数居るのであり、もっと危うい、過度な浪費とか、暴力行為とか、ギャンブルだとかに依存するよりは咳止めシロップを毎日一本飲んでいた方がマシなのではないかと思う。(極論である。何にも依存せずに済む状況を目指すのが最も生産的だというのは前提とする)
他にもハッとさせられる記述がいくつもあったが、今回は割愛する。
しかし、他の作家の記事で読んだことのある文章もいくつもあり、なるほどサブカルの一時代を築いたのだなと合点がいった。
本著にキャッチコピーを付けるなら「薬物中毒者の光と闇」といったところか。
面白かったのでおすすめです。
勇気爆発!バーンブレイバーンの1話がアマゾンプライムで配信されていたので視聴した。
最高に面白かった。
最高に面白かったので誰かに共有したいと思ったが、同世代の友人には面白さがわかってもらえなさそうなので諦めた。
バーンブレイバーンは、勇者シリーズ(昔放送してたロボットシリーズ。20代前半以下の世代へはあんまり認知されてない)の系譜を受け継ぐ作品で、ロボットに貌(かお)があるタイプのやつである。
勇者シリーズは、ガンダムやエヴァンゲリオンみたいないわゆる「リアル路線」ではなく、合体時の細かい変形やロボの細かい設定を排した(リアリティラインを引き上げた、とも言われる)、「スーパーロボット路線」の作品である。
その系譜を受け継いだこの作品も、当然そういう感じでやってくるのだろうなと思われたが、1話前半パートががっつり「リアル路線」のそれで笑ってしまった。
リアル路線の作品にも、スーパーロボット路線(特に大張正己作品)にもそれぞれセオリー、というか「あるある演出」があるのだが前半と後半でそれぞれやっていて、真面目にふざけているというか、スーパーロボット路線ならではのコミカルさが強調されていて良かった。
といっても、2話以降で完全にリアルさが無くなるのかと言えば、必ずしもそうでもないだろうと思う。
なぜなら、スーパーロボットのパイロットは大概元気なジャリボーイか熱血漢と相場が決まっているからで、ブレイバーンのパイロットないし主人公は地に足付けたおじさんだからだ。
おそらく「リアル路線」「スーパーロボット路線」という枠組みを超えるべくして両者の要素を兼ね備え、次世代のロボットアニメとしてジンテーゼを目指そうという製作側の意思があるのではないだろうか。
バーンブレイバーンのAmazonプライム配信が、TVよりちょっと遅かったので、代わりに他のロボットアニメもいくつかみた。
・勇者王ガオガイガー
面白かった。他のロボットアニメにパロディされていると思われる描写がいくつかあった。
主人公は9歳の「まもる君」で、味方サイドは政府組織なのだが、まもる君は正式に隊員と認められている割に現場に出撃させられることが無い。というか敵と戦わず、バックアップに徹する。
私が子供の頃に見てたら「まもるも戦えや!」と思っただろうが、大人になった今からすると子供を前線に出さないのは当然であり「子供を主人公にしつつ前線には出さない」という微妙な調整がうかがえる。
代わりに現場担当であるのは、イケメンサイボーグ「獅子王凱(20)」で、この凱が頑張りまくるのである。
凱は名実ともに真のイケメンで、名前もかっこいいが、見た目も赤い長髪にスラっとした黄金のメタルアーマーボディ、性格も明るければ勇気もあり、くだらないボケすらせず、他人の失敗も気にしない真の勇者、勇者・オブ・勇者なのである。
とはいえ、まもる君(9)の株を上げるための作劇都合上、単独での戦績はあまり良くなく、敵・ゾンダーの手によってあらゆる方法でいたぶられる。
勇者・オブ・勇者の凱がいじめられていると、心の奥底でキモ・オタク・ザ・サディストが疼く。しかし、よく見てみるとこの作品は登場人物(特に凱、まもる君をはじめとした子供たち、ロボット軍団)への曇らせ描写が妙に執拗であり、おそらく狙ってやっているのだろうと思われる。
子供向けみたいなツラして様々な性癖をぶちこんでくるのポケモンみてぇだな!と思うのである。(肯定している)
・破邪大星ダンガイオー
youtubeで無断転載のOP映像を見た時に衝撃が走り、配信が開始されるのをずっと心待ちにしていた。で、配信が開始されたので観た。
つまんなかった。以上……
設定も物語もまとめきれていない印象が強く、終始意味不明。
でも作画とOPの出来は素晴らしく、惜しかったのだろうとも思う。
元々全4話の予定だったのかと思いきや、打ち切りだったらしい。まあ、仕方ないだろうね。
・冥王計画ゼオライマー
もう4回くらい繰り返しみているが、ダンガイオーの口直しに視聴した。
同じ監督の作品だったと思うが、ダンガイオーに比べてこちらは私の好きなアニメランキング・3位以内に入賞するくらい良い作品だ。
まあ、こちらもまとめきれなかったのであろう部分はいくつか見受けられるが、すっきりと完結していて素晴らしい出来だ。
世界観、ロボデザインが好みというのもある。
おわり。
ブレイバーン2話が楽しみだぜ