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真の価値は「越境」でつくる。強みを掛け合わせる“ベストコンボ”なプロダクト開発の裏側

MOSHは「情熱がめぐる経済をつくる」というミッションのもと、誰もが自己実現できる社会を目指して、個人の持つスキル・ノウハウ・情熱をサービスとして展開できるプラットフォーム『ネットでサービスが売れるMOSH』 を提供しています。

クリエイターエコノミー市場の成長に伴い、日々新たなサービスが生まれているMOSH。
それを支えるプロダクトも、マーケットの成長とニーズの多様化に応えるべく日々進化しています。

今回は、そんなMOSHのプロダクトの進化を支えるある1チームにフォーカスし、開発現場の日常についてお話を伺いました。
PM・Biz・エンジニアの役職の垣根を超えて、三位一体で働く「養成講座EXチーム」の開発プロセスや、働く上での魅力について詳しくお伝えします。

インタビュイー:
・Liao(りょう)さん:プロダクトエンジニア
・後藤さん:プロダクトマネージャー
・秋葉さん:BizDev

この記事の見ドコロ
・ユーザーの課題発掘からデリバリーまで、ワンストップで担える開発体制
・ユーザーのリアルな反応を得られる開発環境
・ユーザーにとっての価値に向き合うチーム文化

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ー まずはじめに、チームについて教えてください!

後藤:
チーム紹介の前に、組織全体の体制の特徴についてお話ししますね。
MOSHは、検証・強化したいユースケースやテーマ、ドメイン毎にチームが組成されています。
チームには、PM / エンジニア / デザイナー / BizDevと、様々な職能が混在しながら組成されており、1チームにつき5〜6名です。各チームで扱うドメインは固定されずに、経営戦略に基づく形でだいたい半年毎にミッション(開拓・仮説検証していくドメインやユースケースなど)が変わっていきます。
例えば、今期動画コンテンツ配信に注力していたチームが、来期はAI活用に注力していくといったように。

MOSHのユーザーは"複数ジャンル×個人”で構成され、ユースケース・ワークフローは多岐に渡る。各ドメインの開拓と探究を連続的に行っていくことがMOSH事業の鍵となる。

ー 面白いですね。その中で今「養成講座EXチーム」はどんなミッションを持っているのですか?

後藤:
わたしたちのチームは今期「養成講座」という、クリエイターさんが自分のノウハウを活かして後継を育成するようなユースケースと向き合っています。
自身のスクール・講座を展開したいというクリエイターさんからのニーズは非常に強かった一方で、少し前のMOSHは、講座展開をしていくために十分なプロダクトではありませんでした。そこで、「講座販売ユースケースのPMFを達成する」という大きなテーマを持ってチームの取り組みがスタートしたんです。

秋葉:
講座ユースケースのPMFを爆速で進めたいと思い、「養成講座EX(エクスプレス)」というチーム名にしたんでしたよね。

後藤:
そうでしたね!
とはいえ、当時は「MOSHを養成講座の提供で使ってもらうには、そもそも何が課題なんだっけ?」というところから探索する必要があって…まさにゼロベースで始まったチームなんです。

ー5名のチームで1つのユースケースをPMFさせるというのはまた大きなテーマですね!具体的には、どのようなプロセスでプロダクト開発を進めてこられたのでしょうか?

チーム開発プロセスの概要図

後藤:
まず最初に、講座を提供されているクリエイターの課題について仮説を立てるべく、カスタマージャーニーマップを作成するところから始めました。
すでにたくさんのクリエイターさんとお話ししているBizDevの秋葉さんに主導してもらいながら、チーム全員で仮説を立てていった形です。

カスタマージャニーをチーム全員で作成。各項目毎にたくさんの付箋が貼られています。

後藤:
次のステップとして、「仮説として打ち立てた課題が本当に存在しているのか?」「それに対する適切なソリューションはなにか?」を検証しにいきました。ここでは、講座を運営するクリエイター30名くらいに短期間でインタビューを実施したんです。これでかなり仮説が磨き込めたと思いますね。

後藤:
クリエイターの抱える課題が絞れたので、ここからようやくプロダクトへの落とし込みに着手していきました。まずはスモールな形で段階的に価値検証を進めるということをチームで決めました。
検証に協力していただけないかと数名のクリエイターさんにお声がけしたのですが、みなさん本当に快く協力してくださって。
結果として5名のクリエイターさんとタッグを組んで、α版として新機能を利用していただきながらフィードバックをもらうという、全面協力のもとで開発を進めていくことに。
そこで出てきた課題やフィードバックを元にβ版を磨き込み、徐々に裾野を広げていきました。今では20名近くのクリエイターさんに実際にご利用いただいており、全展開もしています。
このように、クリエイターの抱える課題の特定から、プロダクトづくり、そしてデリバリーまでの一連のプロセスを、ワンチームで取り組んできた形ですね。

クリエイターさんとの実際のインタビュー風景。ヒアリングや画面を実際に見せながらフィードバックをもらいます。

ー「養成講座EXチーム」はBizとProductの垣根を超えて異なる職種のメンバー同士で編成されていますが、どのような協力体制で取り組まれていたのでしょうか?

後藤:
確かにそれぞれ役職や職能は異なりますが、それにとらわれることなく垣根を越えて協力しあっている感じでしたね。まさに「越境」といったところでしょうか。

後藤:
例えば、仮説検証フェーズでたくさんのクリエイターさんへインタビューを行いましたが、これにはLiaoさんはじめ、他のエンジニアの方も積極的に出てくださったんですよね。
インタビューだけではなく、その後の商談にも同席してくれて。
実際にクリエイターさんの元に訪問したり、MOSHオフィスにいらっしゃったクリエイターさんにお時間をもらってインタビューを実施したりもしましたね。

Liao:
そもそも前職ではエンジニアが商談に出るということはまずなかったので、ユーザーと触れ合う機会がたくさんあるというのはとても新鮮でした。
今までは、一連のプロセス全てに携わるというよりも、PMが要件定義したものをひたすら作るという流れだったので、そこは大きな違いかなと。

後藤:
他にも、BizDevの秋葉さんがプロダクト開発関連の本をいくつか読んでくださって。
もともとは私が「この本のようにプロジェクトを進めていきたいです」と提案したものだったんですけど、それを読んでプロダクト開発について理解してもらえたのはかなり助かりました。

ーとにかくチーム全体で目線を合わせることに注力されてきたんですね。

後藤:
そうですね!
そういう意味では、いちばん最初にカスタマージャーニーマップを全員で作成したのは、かなりポジティブなインパクトがあった気がします。
メンバー全員の共通認識をすり合わせられた上でスタートを切れたので、コミュニケーションコストが最小化されたというか。
商談の際も、顧客行動や課題などの前提知識を事前にすり合わせていたので、商談終了後に見解の議論を行えたりなど、よりクリエイターへの理解を深めることに時間を使えました。

秋葉:
共に行動することが多すぎて、もはや同じ人格で会話しているレベルまでになっている気がします(笑)

ーそこまでの領域にいけるのは、並大抵ではないですね…!3業種が同席して挑んだクリエイターとのインタビューや商談は、どのように進められたのでしょうか?

後藤:
基本的には、すでにクリエイターさんと面識のある秋葉さんがメインで進めつつ、私はひたすらPMとして「どのような機能があれば嬉しいか」などのニーズを深掘りしていましたね。
とてもよかったなと思っているのが、エンジニアと一緒にニーズの深掘りを行っているので、商談終了後すぐにソリューション検討の議論ができたのもよかったです。
商談後にとどまらず、商談中にソリューション検討を行うこともありましたね。
秋葉さんに場を繋いでもらいながら、私とLiaoさんでソリューション検討と見積もりを行い、次回の商談でデモをお見せする約束をしたりなど、よいスピード感でコミュニケーションを取ることができていました。

秋葉:
PM・Biz・エンジニアが一蓮托生となって動くことによって、スピード感が圧倒的に向上しましたよね。
クリエイターの課題感や温度感がダイレクトに伝わるので、意思疎通の労力が全くと言っていいほどかからなくなった印象です。

Liao:
これはエンジニアの側からみても、同じようにやりやすさを感じていますね。文字情報だけのコミュニケーションだと、やはり温度感やコンテキストが読めないので…。そこのちょっとしたところからズレが生まれてしまうことって結構多いんですよね。
ですが、今では一緒にクリエイターさんとお話しさせてもらっているので、クリエイターさんやBizDevと目線を同じくできるのは開発していく上でもやりやすいなと

秋葉:
それに、技術系の質問に対してクイックにその場で返答ができるというのは、クリエイターさんからの信頼にもつながりますよね。それがやはりエンジニアメンバーにも同席してもらうことの大きなメリットだと感じます。
また、エンジニアメンバーが同席してくれると、商談中での重要な論点にフォーカスしやすくもなるんですよね。

ーというと…?

秋葉:
商談をしていると、クリエイターさんから「こんな機能が欲しい」というリクエストをいただくことが度々あるんですが、それを同席しているエンジニアメンバーがすぐに「できる・できない」の判断をしてくれるんですよ。
クリエイターとの限られた時間の中で、機能開発にまつわる「できる・できない」の表面的な論点に引っ張られることなく、より本質の部分を紐解くことに時間を割けるのでとてもありがたいですね。

とある月のチームKPT。これだけでもチームに根付く大事な文化が垣間見える

ークリエイターとのコミュニケーションにおいても、エンジニアメンバーの存在がかなり心強く感じられたのでしょうか?

秋葉:
まさにですね。
以前、クリエイターさんのオフィスへ訪問した際に、MOSHのコメント機能に関する話題が上がったことがあって。
「もっとこんなふうにできたらいいのに」というリクエストをかなりの熱量でいただいたんですよね。
どうしようかなと頭を悩ませていたんですが、オフィスからの帰り道で、Liaoさんが「リクエストいただいたコメント機能、結構すぐできると思います」って言ってくれたんです。
そして実際に2日後にはプロトタイプに落とし込めていて、これはすごいなと(笑)。

ーエンジニアメンバーがいたからこそ、課題の吸い上げからアウトプットまでがスムーズだったんですね。

秋葉:
そうですね。
多分あの場にBizDevしかいなければ、これほどまでクイックに対応はできなかったと思います。
エンジニアメンバーのスケジュールやら優先度やらを考慮すると、どうしてもそこまでのスピード対応をBiz側からは求められないですし…。
またBiz側から要望を上げて、それをPMが差配するとなると結局リードタイムは発生してしまいますよね。

Liao:
確かに、エンジニアがいないと持ち帰って検討したり、エンジニアへ再度共有する必要があると思うのですが、それが大幅にカットされたのはよかったですね。
その方が効率的ですし、エンジニアとしてもやりやすさを感じます。
また、すでにコンテキストが読めているので、「こうした方がもっと良くなるのでは」というエンジニア目線での提案もしやすいです。

クリエイターさんのオフィスに訪問してのインタビュー風景

ー他にも、エンジニアメンバーと協働することによる相乗効果はありましたか?

後藤:
クリエイターとの商談の中で、その場で技術検証をしてみたりということもありましたよね。
他にも、商談中に出てきたリクエストを、次の1週間後の商談の場で「ここまでは実現できました」と持ち込んだりとか。
クリエイターさんの反応をみながら徐々にソリューションを固めていって…スピード感をもちつつ、二人三脚の開発プロセスが実現できたと思います。

Liao:
こうして振り返ってみると「養成講座EXチーム」では、エンジニアもクリエイターと直接向き合う時間が非常に多く、コードを書く以外のウェイトもかなり大きい気がしますね。
クリエイターさんのリアルな反応をもらいながら、開発を進められるという感じで。

チームの開発ボード。仮説検証を経て決まった要件を開発用ユーザーストーリーに落とし込む。

ークリエイターとの距離感が非常に近い開発環境なんですね。

後藤:
そうですね。
リリース後もクリエイターさんからの反応をすぐにいただけるので、そこでこまめにフィードバックをもらいながら、修正していったり。

Liao:
クリエイターとの距離が近いというのは、エンジニアにとってすごく魅力的だなと思います。
課題の発掘からデリバリーまで全てに携わっていますし、クリエイターの生の声を聞いているので、作るものに対する納得感やモチベーションが生まれやすいんです。
なにより、チームメンバー自身も「クリエイターにとっていいものを届けたい」という想いが強いので、一緒に作っていて本当に楽しいですね。

ー作ったものを使ってもらえる。すごくシンプルなことですが、やりがいもひとしおですね。

Liao:
「エンジニア」と聞くと、言われたものを実装するだけという側面が少なからずあるのかなと思いがちですが、「養成講座EXチーム」ではさらにワンランク上の視座で取り組めるのがいいですね。
「クリエイターが満足するものを作り、ひいてはMOSHを使い続けてくれること」を主眼においているので、チームメンバーと顧客起点の議論ができるのも楽しいです。
また最近では、エンジニアも要件定義をし始めているので、クリエイターへの提供価値をエンジニア視点で考える機会が増えています
エンジニアとしての介在価値がかなり大きいのが、やりがいに繋がりますね。

ー最後に、「養成講座EXチーム」の今後の展望についてお聞かせください。

後藤:
現在はクリエイター数名に限定して、トライアルで価値検証や開発を進めていっていますが、今後は全クリエイターが使えるように展開していく予定です。
当然のことではありますが、数人に向けて開発するのと、誰でも使える汎用性のある機能を開発するのとでは考え方が全く異なるので、ここはしっかり思考していかなければなと。
特にMOSHは、多種多様なクリエイターが活動されているので、養成講座に限らずあらゆるユースケースに対応しながらクリエイターをサポートしていきたいですね。
今後も、PMやエンジニア、デザイナー同士協力し合いながら取り組んでいきたいと考えています。

秋葉:
MOSHが向き合っている個人クリエイターたちって、企業にとってみたら必ずしも“いいターゲット”とは言い難いというか…エンタープライズのSaaSのように、効率よく収益を上げられるビジネスモデルではないと思うんです。
それゆえ、誰も真剣に課題解決しにいかない領域になってしまっているんじゃないかと。
結果として、個人クリエイターだけに向けたツールやプロダクトがないので、彼らはいろんなツールを組み合わせることで最適のワークフローを構築されています。
でも本当は、こういう方たちこそプロダクトの恩恵を受けるべき存在だと思うんです。
とはいえ、それができていないのが現在の市場なので、MOSHが率先して個人クリエイターの困りごとや欲しいものを見つけ、「クリエイターにとっていいもの」をどんどん作っていきたいと思っています。

Liao:
まさにおっしゃる通りですね。
冒頭にさやお(後藤)さんもお話ししてくれていましたが、今は「養成講座EXチーム」と称して、講座ユースケースにフォーカスした価値創出に取り組んでいますが、掘っていくテーマはまた変わっていく予定なんです。
MOSHでは、多種多様な業態のクリエイター支援を行なっているのと、一連のサービス販売ワークフローをワンストップで出来ることを価値としているため、探求すべきドメインが多岐に渡るんです。
このように“クリエイターの可能性を広げるために、やりたいこと、やらなければならないこと”がまだまだたくさんです。
なので、ぜひご一緒してくれるエンジニアの方が増えてくれればと思います!(笑)

今回のインタビュー風景。それぞれの役割を「越境」をしながらクリエイターさんに向き合って、真摯にプロダクト開発に向き合う姿が伝わってきました。

今回は「養成講座EXチーム」の開発現場の様子をご紹介しました。
PM・Biz・エンジニアという役割の垣根を越えて、一体となってクリエイターの課題解決に向き合う姿勢で取り組んでいます。
ユーザーの課題発掘からデリバリーまでをワンストップで担える開発体制、ユーザーのリアルな反応を得られる開発環境、そしてユーザーにとっての価値に向き合うチーム文化があります。今後も、MOSHならではの "ベストコンボ" な開発体制のもと、クリエイターにとっての価値創出を追求し続けていきます。
クリエイターの可能性を広げるために、MOSHができること、やらなければならないことはまだまだたくさんあります。
ぜひ、そんなMOSHの旅路に同行してくれる仲間を募集中です!🔥

詳しい採用情報はこちらをご覧ください!
https://careers.mosh.jp/

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