
3Dプリンターで山をつくる その7
いよいよ利尻島全島地図からSTLファイルを切り出します!
その6でQGISを用いて国土地理院のXMLから利尻島の全図を統合して表示させることができるようになりました。

次はいよいよSTLファイルで出力を試みます。
まずは、またお世話になりますm(_ _)m
noteにある株式会社 百森様の記事から

百森様によると、STL形式で出力するためには、今度はQGISに『DEMto3D』というプラグインを入れる必要があるそうです。
QGISを立ち上げて、”プラグイン”タブから『DEMto3D』を選択してダウンロードします。

インストールできると、”ラスタ”タブから『DEMto3D』が選択できるようになります。

DEMto3Dを使う
『DEMto3D』は、下の図1のようなQGISに表示している地図から、
東経、北緯で切り取った地図を切り出し
縮尺を設定して
土台(mm)の上に自由設定した最低標高から高い部分を
STLファイルに変換
を行うことができます。
では、試しに切り出して変換してみましょう。
私が購入したPhrozen Sonic MIni 8K S のプラットフォームの最大範囲は、
72mm×165mmなので、余裕をもって幅6cmぐらいで全島を切り出します。
方法は以下の通り。
左の虫眼鏡で島を自動選択(東経、北緯が自動設定)
解像度は0.02mmに設定
Length(長さ)に60(mm)を入力すると、width(幅)と縮尺が自動設定されます
印刷制定標高と土台に厚みを入力

さあ、『Export to STL』ボタンを押して・・・いざ出力!
STLファイル
私のPCは下のようなスペックにグラボがGTX 750という低スペックなので、

出力までにかなり時間がかかりましたが、無事にSTLファイルが出力されました^^
え、ファイルサイズが・・・4,023,266KB(4GB!)大きすぎない?
でもせっかく出力されたので、ダブルクリックして開いてみましょう。


動画で見せられないのが残念ですが、利尻島がぐりぐり回ります!!!!
国土地理院XMLからSTLに変換成功!
ようやく国土地理院のXMLファイルからQGISを経由してSTLファイルへの変換に成功しました(しかも無償^^)。
次回はいよいよ、このファイルを使用して実際に3Dプリンタで印刷してみます。