3Dプリンターで百名山 31.雨飾山
雨飾山の紹介
深田久弥は、著書「日本百名山」の中で雨飾山をこう紹介しています。
「信州の大町から糸魚川街道を辿って、佐野坂を超えたあたりで、遥か北のかたに、特別高くはないが品のいい形をしたピラミッドが見えた。しかしそれは、街道のすぐ左手に立ち並んだ後立山連峰の威圧的な壮観に眼を奪われる旅行者に殆ど気付かれぬ、つつましやかな、むしろ可愛らしいと言いたいような山であった。私はその山に心を惹かれた。雨飾山という名前も気に入った。」
後立山連峰の山々からすると本当に可愛らしいけれど、一度登ってみると見どころのたくさんある魅力的な山です。
雨飾山について
雨飾山は、標高1,963mで2,000mを超えません。
にも関わらずとても人気のある山らしく、10月の紅葉のシーズンなどは、南ルートの小谷温泉道の登山口である雨飾高原登山口駐車場には、朝4時台に着いても駐車場はすでに満車でさらに路駐が数十台といった状態で、登山以前に車を停めるのが大変です。
登山口からすぐの木道には、流れのゆるやかな清流が沿っていて、沢幅に不釣り合いな大きな川魚が何匹もいてゆっくりと泳いでいます(魚釣りは禁止です)。
しばらく木道を歩くと尾根筋に入り、荒菅沢(タイトル写真)まではきつい登りもなく辿り着けます。ここから先は、それまでとは打って変わって急登の連続です。
途中、左手にフトンビシを眺めながら一気に標高差約500mを登り切ります。
登りきると「笹平」という一面笹の丘にでます。ここまでくれば、すぐ向こうに雨飾山の山頂を見ることができます。
この笹平、頂上南峰から見ると、「ビーナスの横顔」に見えるとか。
頂上からはなんと日本海が見えます!
北峰には久弥も紹介していた海のほうを向いた古い祠と石仏群が並んでいます。
1/50,000の3D地図
この雨飾山を国土地理院のデータをもとに1/50,000の3D地図にしました。
使用している3Dプリンターは、Phrozen SONIC MINI 8K S(注意:本製品は販売終了しています(T_T))です。まずはこの機種用の印刷用データ(.prz)をアップします。
ご興味のある方はダウンロードしてみてください。
Phrozen SONIC MINI 8K S 用データファイル
_240420_amakazari-DEM5A_model.prz
(7/1まで)
・期限が過ぎているけどデータが欲しい。
・他のファイル形式でデータが欲しい。
・3Dプリントした作品そのものが欲しい。
などありましたらできる限り対応しますので、コメントをください!
3Dプリントデータ詳細情報
ソース:国土地理院基盤地図情報数値標高モデルXMLファイル
使用エリア:5537-27,37、5538-20,21,30,31
変換ソフト:QGIS 3.36.1(.xml→.stl)
東経:137.89°-137.983°,北緯:36.876°-36.969°
スライサーソフト:CHITU BOX 1.9.5(.stl→.prz)
測量結果使用承諾書:測量法に基づく国土地理院長承認(使用)R 6JHs 90
データ解像度:DEM5(5mメッシュ)
モデル解像度:0.02mm
印刷方式:中空/垂直法
ファイル形式:.prz
ファイルサイズ:175.438MB