人間でもビニール袋誤飲するわ。とビーチクリーンしているときに思った。
場所は逗子海岸海水浴場
友達からビーチクリーンをするから参加しない?と連絡があり、もともと興味があったので参加することに。
日にちは2020年6月27日(土)。場所は逗子海岸海水浴場。逗子駅から歩いて10分ほどの場所。
当日は空が全体的に灰色の雲に覆われており、すごくいい天気ではなかった。だた、どちらかというと白寄りの灰色の雲だったので雨に降られるような心配はなかった。
ゴミが無くてキレイだと思った(という幻想)
10時過ぎに砂浜に到着し、しばらくおしゃべりしながら参加者が集まるのを待つことに。
この時に砂浜を見渡した。人はそこそこいた。もちろん例年に比べれば少ないのかもしれないけれど。
人もそこそこいたのでゴミも多いのかなとあたりを見回したけれど、特にゴミが落ちているような印象は受けなかった。なんなら意外ときれいじゃん!と思ったくらい。
ビーチクリーンをしに来たのでごみごみした砂浜を想像していたけれどまったくなくてちょっとがっかりした。いや、もちろんゴミが少ない方がいいことなので良かったとも思ったけれど。
参加者もそろい、道具の準備もできたところでゴミ拾いを開始した。ここで、「海のゴミ」とはどのようなものか知ることになる。
波打ち際のゴミの多さよ
ゴミがたまりやすいところを重点的に攻める作戦でいった。波打ち際から3~4メートル離れたところに漂着物のラインができており、そこを中心にゴミ拾いを進めていった。
漂着物は海藻や木片が多かった。ただ、その中にゴムチューブが含まれていたり、他にもガラス片・陶器のかけら・たばこの吸い殻・花火などが混在していた。
もちろん、世界的に問題になっているプラスチックも含まれていた。
プラスチックは見つけにくい・キリがない
漂着物の中にプラスチックが含まれているのだけれど、それがとことん見つけにくい。
まずは大きさ。とにかく小さく、1mm前後のものが多かった。それが漂着物の間に紛れ込んでいるのだから見つけにくいことこの上ない。
また、色も見つけにくい原因となっている。自然界にはなかなか存在しない真っ青やピンクなどならまだしも、白や透明は砂の色と同化してしまって見つけるのは困難。リアル砂の中から金を探す状態。
そしてこの破片たちが大量に存在する。一歩進むと見つけ、また一歩進むと見つけ・・・。すべてを拾いきるのは不可能だと悟った。
海藻に擬態するビニール袋
一番驚いたのはビニール袋。
ウミガメがクラゲと間違えてビニール袋を誤飲してしまい、死へとつながってしまうことがあることは有名だろう。それはウミガメは動物で、人工物であるビニール袋との見分けがつかないのは動物だからだと思っていた。
しかし、それが自分の中で覆された。
衝撃を受けたのはビニール袋。この画像のものではないのだけれど、拾った後に記事に使用と思ったのでご容赦いただきたい。
波打ち際のゴミを拾っているときに、ワカメを発見した。そのワカメは根っこの部分も一緒に流されていて、神社でお払いの際に振る白いわさわさしたやつ(おおぬさというらしい)みたいで面白がって拾ったのだ。
そこに、黒いビニール袋が付着していた。拾うまで全く気が付かなかった。完全に同化していたのだ。そこで思った。果たして何も知らずにワカメと一緒に黒いビニール袋が出されたら気が付くだろうか。ウミガメをはじめとする海の生き物は常にそのような状態で食事をしているのではないかと思った。それを人間世界に置き換えたらぞっとした。
↑真ん中の黒いひらひらはワカメではなくビニール
できることから始めよう
最終的に集まったゴミたち
今回ビーチクリーンを通してゴミを拾いながら地球環境について考えさせられた。
この問題は自然界のみでなく人類にも影響を与える。プラスチックを飲み込んだ魚を私たちは食しているのだ。
血眼になってプラスチックの排除を行え!とは言わない。ただ、海で遊んだ後はゴミ捨てはしっかりと行うなど、各々ができることをちょっとずつしていき、キレイな海を見ることができたらなと思う。
最後に海鮮定食の写真を添えて終わりたい。ここまで読んでいただきありがとうございました。