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マイナーカード診療所 ④星熊勇儀


本日の主役

能力は手札の①札と自機を入れ替えることで数値を⑩に上昇させるというものだ。 
(とある条件下では弾幕攻撃を打てる効果もあるが使う機会はほとんどない。)


親の顔より見た1ハンデス


同弾に収録されている①饕餮と合わせてハンデスしながら高数値で叩くことができるという他の札にない芸当ができ、相手の手札が1,2枚のときに効果を使って相手の中央を撃破できると次のターンに相手自機が攻撃をほぼ防げなくなるという動きがかなり強力だ。

ここまで聞くとかなり強そうだが、著者曰くこれから紹介する使い道を見つけるまでにかなり苦労しており、どう使っても弱かったからととある配信で「史上最弱の札」「スペルなしより弱い」と東方如何月の作者カバヂの前で酷評しながら使用していた。
(本当にすみませんでした。)


著者がここまで酷評していた理由は、この札自体はそのまま使おうとすると効果を発動しても弱く発動できなくても弱いからである。
まず、この札は手札から自機を入れ替えて元の自機を捨て札に送る代償を持つため、攻撃している自身を含めすでに二枚の札を消費して発動している。 この時点で饕餮のハンデス+自身の数値上昇で相手の守護札を倒したとしても別にリソース面でアドを稼げるわけではない。 そのため序盤、中盤に使ったとしてもなんの意味もないのだ。
加えて自機入れ替えをした後の饕餮自身は数値が少し上昇した程度の実質スペルなしであり、元の自機よりむしろ弱体化しているので終盤戦では守護札依存の立ち回りを強いられることになる。 
加えてこの札は相手札に撃破されると手札に残った①饕餮が腐ってしまうため、④という低い数値の勇儀が相手に撃破されやすいのもあって効果を発動できるかどうかがそもそも相手依存であり、かなり使いづらい。
また、獣王園デッキから登場した⑨残無の登場により他の攻撃スペルを使いながら手札消費なくハンデスできるようになり④勇儀は完全にお役御免なカードになってしまった…はずだった。  

しかし、すでに500種類以上のカードが刷られている東方如何月のカードプールによってこの④勇儀を活かす画期的な方法が著者によって編み出された。 
それは、高数値で叩きながら饕餮を二回も使い回すハンデスを交えたビートダウン戦法だった。

用意する札(材料)
自機:⑨残無 守護札:①饕餮 ②妖夢 ④勇儀 ⑫リリカ・プリズムリバー

このコンボを思いつくのに二ヶ月かかったってマ?

手順(作り方)
① 残無の効果で自分のターン終了時に①饕餮に切り替えハンデス(一回目)(手札消費なし)
② 中盤に⑫リリカの効果で自機の①饕餮と手札の②妖夢を入れ替える。(手札消費なし)
③ ④勇儀を終盤に使い効果で再び①饕餮に切り替えハンデス(二回目)かつ相手の中央を空けてフィニッシュまで持って行く。

今までのカードプールでも①饕餮を二回使い回すこと自体できないわけではなかったが、手札消費なく自機を手札から入れ替えられる⑨残無と⑫リリカ・プリズムリバーのおかげで④勇儀までの中継ぎを安定して行うことができるようになっている。 
また、⑨残無自体ですでに一ハンデス確定しているため、④勇儀が撃破されていたとしてもリリカで自機にした札が残り、終盤戦も多少のリカバリーが効きやすくなっている。
さらに⑫リリカ自体が高数値であり、④の勇儀も数値を⑩に上昇させられることから序盤から高数値で相手守護札を撃破しつつハンデスを交えたビートダウンとしても活用できる強みを持つ

このコンボを使って作られたデッキが⑨残無自機HB(ハンデスビート)だ。

(↑デッキメーカー)

序盤から⑪にとりによる2ハンデスをちらつかせつつ、中盤は⑫リリカや⑥女苑といった高数値で叩ける札で相手守護札の撃破を狙い、終盤は④勇儀で相手の盤面を崩して⑦旧霊夢と⑩千亦といったフィニッシャーで守護札を移動させてゲームエンドにもっていくデッキだ。
自機入れ替えをするデッキなので③慧ノ子(型によっては⑥早鬼)を使ってにとりで表にした相手の守護札や⑫百々世や①むしみこを捨て札に送るといった妖獣ならではの強みも活かせるのでしっかりとしたコンセプトデッキとして仕上がっている。
(大会での使用率が低い札の多いオフメタ構築であることから、OW2の先日の日本CSのとある出場チームへのリスペクトネームとして著者から「Namekuji Sisters」とも呼ばれている。)

元のチーム名はNamekuji Brothers(通称ナメブラ)

補足
同じようなカードで⑦饕餮がある。

④勇儀は中央を確定撃破できるわけではない代わりに⑦旧霊夢といった強力な札を入れられるのに対し、⑦饕餮は中央を確定撃破できるかわりに⑦以外の別のフィニッシャーを必要とする。
⑦饕餮を使うなら④魔理沙(④霊夢&紫)や⑧霊夢、⑩千亦などを併用するのがいいだろう。
自身の性能差:④勇儀<⑦饕餮  他の札(フィニッシャー)の性能差:④勇儀>⑦饕餮

まとめ
相手の手札が少ない状況で発動すると自機、守護札移動系等がなければ相手を詰ませられるという強力な奇襲性能こそあれど、自身が抱えている様々な弱点が故に採用されなかった④勇儀だったが、
獣王園で登場した⑨残無と安定して④勇儀につなげるチューナーの⑫リリカによって①饕餮を安定して二回使い回すコンボが判明し、⑦饕餮と違って他の強力な⑦札を採用しつつ高数値で叩きながらハンデスできる唯一性を獲得した強力な札となった。
評価3.0/5.0

大会後の追記
もしゃ 「このデッキは大会でもまあまあ勝てたな。  
にとりと残無様で3ハンデスできたらだいたい勝てるし、旧霊夢と千亦で終盤はゴリ押しできる。 リリカは低数値の饕餮自機をリカバーできてて強かったし…
あれ、勝った試合④勇儀使ってなくね…? ④勇儀使ったときだいたい負けてたくね…? …

評価0.0/5.0 誰か助けてね(^^♪

次回更新は未定。

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