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日本共産党の中でこれ以上続いてはいけないこと(中の2)
初出:仕事するマニアの日常 2023年10月29日
驚愕の出来事が発生した。
共産党福岡市議団事務局長の神谷貴行氏(ペンネーム紙屋高雪で有名)が処分の憂き目にあっているという。
彼もまた自身のBlogで極めて穏当な意見を書いただけ、しかも東大で学生運動上がりらしい緻密で共産党中央からにらまれないよう自己主張をするという内容であった。
それなのに。
かみや貴行のブログ 1%でなく99%のための福岡市政を
*2018年の福岡市長選立候補にあたって開設したと思われるが、現在まで継続して更新しているBlogは珍しい。落選するとそれで終わりという候補者のサイトは共産党に限らず数多くある。
紙屋高雪氏のBlog「紙屋研究所」
さて、今回紹介した各種の「事件」は、今年になって大きな問題として発覚したものだ。それは当事者がネットで発信したからという点が大きい。ネットで発信していなければ、当事者以外に知られることなく消え去っていたことだろう。
蛭子議員は赤旗等で報道される「除名」ではなく、党員としての資格がない場合に処理される「除籍」だった。この場合ひっそりと処理され、世間はおろか当の本人すら知らないという事態もありうるのだ。
*オウムや統一協会批判の論客として知られる有田芳生元参院議員も、自身が除籍されて等を追われたことを知ったのは、処分から半年後、自身で党に質問してからであった。
では、最近になって共産党内でこうした問題が多くなってきたのだろうか。
どうもそうではないのである。
例えば・・・
5人もいた議員団が崩壊し、たった1期でわずか1名しかいなくなってしまった共産党埼玉県草加市の事件(2019年)
抗議の離党をした3名のうちの1名、佐藤のりかず市議会議員による経過説明
事件の渦中で除籍させられ、のち病死した草加市委員長、中島束(なかじまつかね)氏のBlog
岐阜県岐阜市でパワハラを理由に共産党議員が離党し会派離脱した事件(2018年)
当時の共産党岐阜県委員会の声明
*当初、原議員は議員を引退するとの情報もあったが、現在も無所属議員として活動されている
埼玉県所沢市で共産党市議がパワハラ被害で離党(2020年)
この直前にベテラン議員もセクハラで議員辞職している。なおパワハラ被害の議員は2023年選挙で落選。
東京都日野市でも共産党議員が離党していた(2017年)
経緯としては5年以上前からの案件のようである。ここでも共産党の各地方組織による強引な「指導」があった。ハラスメントと言ってもいい。
当事者の奥野りん子議員
*離党後も現職の市議会議員である
最近ではやはりお隣の国立市で、30代の新人議員がわずか一期で議員を降りてしまった。代わった60代の新人候補は落選。国立の共産党市議はわずか2人になってしまった。1999年までは6人もいたのに。
同様にお隣の国分寺市でも、かつて5人いた共産党議員は2023年にとうとう1人になってしまった。
なぜこのようなことになってしまったのだろうか。
日本共産党には多くの課題がある(続く)