BMW E9X系に社外シートを取り付け、エアバッグ警告灯を消灯させる E90/E91/E92/E93/M3
ここには、BMW E9X系で社外シートに交換した際に、エアバッグ警告灯をキャンセラーを使用せずに消去する方法をメモしています。
※あくまでもメモなので真似する場合は自己責任にて。
結論から書くと、上のフォーラムを参照した。英語が理解できる人には役立つと思う。
前提として、コーディングできるアイテムが必須となる。パソコンが主流だが、現在はandroid端末があれば完結する。
ProToolは無料だが、課金してライセンスを入手する必要がある。PayPalで購入する。2万円ほど。
OBDアダプタにはWIFIもしくはBTのドングルが必要。私は上のTHORを使用した。これはE系BMWに対応するものであれば何でも問題ないと思います。
コーディングのための道具についてはここまで。
シート本体の交換は単純に底止めのボルトを外して、シート裏のハーネスも全て外す。新しいシートを取り付けたら、シートベルトテンショナーのみコネクター接続する。
バッテリーを再接続し、イグニッションONすると当然ながらエアバッグ警告灯が点灯し、エラーが吐き出されます。
以下はProToolの接続から手順を説明します。
①OBDアダプターとの接続
以下はTHORでの接続の場合。
端末のWIFI以外の通信はOFFにする(BTやLTE回線)
②ProToolの起動
接続する際にWIFIドングルであればWIFIを選択する。
ChassisでE9Xを選択する。
③ProToolのメインメニュー
あらゆる項目に分かれているが、今回はエアバッグ警告灯に関する説明のみ。
MRSモジュールにアクセスする必要がある。AIRBAGの項目を選択する。
(※VOはMULTI-ECUから編集できる。)
④MRSモジュールの項目
項目は読んで文字の如く、READ ERRORSから現在のエラー内容を見ることができます。
単純に純正シートを取り外し、社外シートを取り付け、シートベルトテンショナーのみコネクターで取り付けた場合には以下のエラー内容であると考えられる。
93AD - side airbag, right
93AF - active head restraint, right
(※車種・年式・ハンドル左右によって異なる場合あり)
⑤ProToolでのコーディング作業
CODINGの項目を選択すると、下の画面で2択になる。
FACTORY CODE:工場出荷時のコーディングに戻す
EDIT CODING:コーディングを編集する
EDIT CODINGを選択したらタブをEXPERTへ
Equipment flagsを選択する。
Equipment flagsの階層
ここでは車両に搭載されている部品はEnabled、搭載されていない部品
Disabledとなっている。
Enabledの部分を選択すると編集できる。
MRSモジュールでのコーディング
93AD - side airbag, right の消去は、SIDEBAG_RECHTS_1をnicht_aktivへ
変更する。(Disabledへ変更する)
93AF - active head restraint, right の消去は、AKS_RECHTS_1_CDを
nicht_aktivへ変更する。(Disabledへ変更する)
⑥コーディングの確定
画面右下のFinalizeを選択、CONFIRMしてコーディングを書き込み。
最後はメインメニューに戻り、ProToolを切断する。
⑦シート下の配線に関して
純正シートにはコネクターに全ての線が繋がるが、社外シートに換装した
場合には、シートベルトテンショナーのみとなる。参考画像は以下。
⑧補足
BMW E9X系にレカロシート(フルバケ)を取り付ける場合、サイドステー
の選定を誤るとハンドルのセンターが出ません。
私が選定したサイドステーはレカロ170000Jです。
ドア側にワッシャーを使用し、シート本体はセンターコンソール側へオフ
セットさせると、ハンドルセンターです。
⑨最後に
E90 E91 E92 E93 (M3含む)に社外シートを取り付け、キャンセラー無し
で警告灯を消去するための方法が記載された日本語のサイトが見つからな
かったため、メモとして掲載しました。
ある程度の質問にはお答えしますが、素人のため必ずしも解決するとは限
らないことをご理解ください。そして自己責任です。
catalyst2216[@]yahoo.co.jp
2023年7月15日