自分にとって演技で一番大事なことと芝居筋ムキムキマッチョになりたいよーの話
なに当たり前なこと言ってんだって思われるようなことかもしれませんが、自分の頭の整理の為に言語化したかったので、長々と書いてます。公開したのは万が一にでも、誰かにとってヒントになったら嬉しいからです。恥ずかしくなったらひっそり消します。
わたしは演技で一番大事なのは、(脚本・演出通りに)自分の心を動かせる・何度でも湧き上がらせることができる力だと思っています。
こういう話でよく言われる"喋るより聞くことが大事"なのは、自分の心を動かす為に周りから受け取ることが大事だからです。(なに当たり前なこと言ってんだ)
なので全く違う誰かになるというより、地に足をつけた自分で役に近づきたいと思って今は芝居してます。役を作るのではなく、役との距離をなくしてゆく。
決めた感情を解放できるとか…違う人物に憑依してる…とか、自分にとってはそれが"最"重要事項ではないです。
(…あーでも、声優さんや2.5次元舞台はもしかしたらキャラクターになりきるのが最重要とされているかもだし…映像も実写化だったら価値観変わるかもしれません…知らない世界…わからない…)(あくまでも"現時点のわたしにとっては"なので、そこのところはよろしくお願いします)
自分発信の大ボケとか、場を掻き回すような役、自分とかけ離れてる役だったらスタート地点のキャラ決めは必要だから誰かをモデルにしてやることもあるけど…!それに物事に対して起こる感情の度合いは、その役の核となる部分が脚本にあればもちろんそれを軸にするけど…!(ある場合よりない場合の方がむずい)
でもどんな役でも感情の呼び起こしは、結局自分自身からしかできない。役によって表現はかわるとしても、根っこの部分は全部自分の心から出されるものだし、出来事や周りの人の演技によって毎回本当に心を動かせるようになりたい。その為に芝居筋ムキムキマッチョになりたくて、芝居してない期間こそ、特訓あるのみなのです。(芝居筋ムキムキマッチョてなにー?)
普段の自分自身の感覚、感情表現を知ること。呼吸とか癖とか。他人のも。会話のスピードとか。テンションの高低。声色。対象によってかわる態度とか。リアルを知ってこそ、リアリティにより近づけるのです。(当たり前〜)
芝居は、リアリティを何度も繰り返す。その後に起こる出来事を知っているのに、知らないように生きる。嘘を本物にする力。
受けた演出は必ず守らねばだし、感情をここまでもっていくというバロメーターはちゃんとある状態だけど、決めつけず、なぞらず、一つひとつ行動する。
と頭ではわかっていても、これが本当に難しい!天才は頭で考えなくてもそれができるのだろうな!くぅー!天才になりてぇー!
実際は、心が少ししか動いてなくても大きく動いているように見せる技術もまた大事なのだけど、本当に動かせることを目指したいし目指さなくてはいけないと自分は思う。それが一番の楽しさでもあるし。
ツッコミも、相手のボケ(言い方や質、関係性、性格や周りからの扱われ方)次第で変わるし、こねくり回した言い方やら感情を前もって決めつけてたら絶対に変になるから、それも1回1回のリセットが大事。ボケの面白さを伝えるツッコミができるようになりたいぬぁ〜!!
もちろん、作品に重要なのが「目立ちたがりボケつぶし面白ワード言いたがりツッコミ役」なのだとしたら全力でそれを演りますが。脚本にそう描かれてないのであれば、邪魔なだけだと思うので。できるだけフラットに相手の受け入れ体制を作ること。胸板厚く受け止めて、相手が欲しいところに投げ返す、そして作品の良さを少しでも膨らませる、それが芝居筋ムキムキマッチョ目標。
逆に目指したくないのが、コメディだからといって、役の核となる部分(信念とかこだわり)を破綻させてまで力技で笑いをとりにいくようなエゴ芝居を見せつけてくる人。いたんですよね〜、好きな芝居の中で、好きな役だったのに、それされた時はかなしかった。
自分はとても苦手だし、絶対にそれはしたくない。役を膨らませるネタ作りやアドリブが素晴らしい人はむしろ大尊敬だけど、"物語に不必要な"自分の芝居筋すごいでしょ自慢はファンイベントだけでやって欲しいと思う。アピールなんてせずとも、筋肉はそこにあるだけで素晴らしいのだから(?)
自分を可愛くかっこよく美しく見せるとかもわたしにはどうでもいい。それ専門の方々はすごいなぁって思うけど、自分とは世界が違うので。
めざしてるのは国民的近所のスーパーのおばちゃんのような役者…国民的ってのもいらないか。自然にそこにいる安心感?主人公から見たら生活の一欠片だけど、その欠片の中にも生活感が滲み出てるみたいな。
できるだけ自然に作品に在られたら幸せだなぁと思うんです。そんで面白いと思ってもらえたらもっと最高。
作品の為に舞台上でどう生きるか、いかに毎回本物の心に近づけるか。果てしない目標です。
主役でも脇役でも賑やかしでもちょい役でも、どんなけコメディでもシリアスでも、作品の中の同じ1であり、その目標は変わりません!主役やったことないけど!!
輝くような素敵な容姿も、耳心地の良い声も、人に好かれる明るい性格も魅力も自分は持ってないけど、わたしの人生において隣の芝生が青く見えるターンはもう終わってるので、自分は自分の、芝生もないような泥の中を寝転がってゆきます。ゴロゴロ。
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そんな風に自分の行く道が見えてきたら、芝居が好きだなぁと前よりもっと自覚してきました。
約10年休んでた期間もあの苦しさも自分のダメさも全部糧にできるし、人生無駄ではないと思わせてくれるからね…芝居って…中毒性半端ないのよ…。
ありがたいことに舞台活動を応援してくれる家族のおかげで、年に1〜2回の公演ではあるけど、芝居ができています。本当に嬉しい。家族に感謝。今はそれが限界だけど夢はムキムキ育ってます。
それにわたしのホームが鈴木区でよかったなぁありがたいなぁととても思います。
20年前、「自分たちが最高に楽しみつつ見てる人も巻き込んで楽しませることができる仕事!なんて素晴らしいんだ!わたしもそうなりたい!」と思って芝居を始めたわたしにとって、鈴木区はかなりその夢に近い場所です。もしかしたらラフテルかもしれません。違うかもしれません。
そんな場所に当たり前みたいに居させてもらえてありがたさしかない!のです!
迷惑かけてしまった過去もありますが、リセマラさせてくれた鈴木区に恩返ししていきたいなぁと密かに思ってます。密かに。
でも具体的に何するかっていうと、板の上で自分に出来うる限りのいい芝居するくらいしか今は思いつかないんだけど(^^)それじゃあ恩返しにならねぇかぁ(^^)はっはっは
わたしにはファンなんていないけど、私の芝居を好きだと言ってくれる超少数の大好きな人たちと、作品を楽しみに劇場に足を運んでくださる全ての方に向けて、これからも芝居をしていきます。
40歳手前のおばさんだけど、永遠お芝居成長期にできるようにがんばるぞ〜。芝居筋ムキムキマッチョになりたいよ〜!なるよ〜!