一番効くダイエットはこれだと思う
「レコーディング・ダイエット」というダイエット方法が一時期はやった。
いや、今も王道のど真ん中の方法だ。
あらゆるダイエット・アプリが、食事と運動を記録せよ、と言っているし、カロリー計算の手間を省くデータの蓄積がすごい。
アプリによっては、食料品の包装の裏面についているバーコードを読み込むと、瞬時に含まれる栄養素を表示してくれたりする。
レコーディングは、今や実に簡単になった。
「レコーディング・ダイエット」がここまで爆発的に流行ったのは、岡田斗司夫さんがその方法で劇的に痩せたからだ。
わたくし、ただ今、人生何度目だかわからないダイエットの最中なのだが、この本家の「レコーディング・ダイエット」に追加でトッピングすると、さらに効果が期待できそうなノウハウを見つけた。
それは、「フォト・レコーディング」だ。
(ものすごく張り切って、言い切ってしまったけれど、すでに、どなたかが開発したダイエット方法だったらごめんなさい)
簡単に言うと、自分の全身写真を毎日、正面、右、左、背面と4枚ずつ撮影して記録していくのである。
撮影するときは、できるだけ裸体に近い方がいい。
誰にも見せる予定がないので、本当に裸体でも構わないとは思うのだが、なんとなく「流出」を恐れて、一応、お見苦しい部分は隠して撮っている。
これが、想像以上のすごい破壊力だ。
いやもう、毎日、鏡を見ているつもりだったけれど、まったく見ていなかったんだな、どこに目をつけていたのか、自分?と思う。
それくらい、スマホの「ダイエットフォルダ」に保存された写真たちは、ひどい。
妖怪「ぬっぺっぽう」というのがいるのだが、もしや、あれは、昔の肥え太った女の人がモデルだったんじゃないかと思う。
それくらい、自分も「ぬっぺっぽう」に似ている気がする。
岡田斗司夫さんは、「ちょっと一口食べたいなという気持ちになっても、すべてをきっちり記録しようと思うと、めんどくさくて、食べるのをやめることを選択してしまう」という趣旨のことを、どこかで書いていらっしゃった。
確かに、人は、めんどくさい行動を回避しようとしがちだ。
応用行動分析学に則った、すばらしいアイデアだと思う。
「フォト・レコーディング」は、本家「レコーディング・ダイエット」ほど理論的なものではない。
めんどくささを回避するというより、本能に訴えかけて行動を変えている感じだ。
撮影自体は、慣れればそんなに面倒ではない。
起きたら、パジャマを脱いで、スマホをセットし、セルフタイマーで撮るだけだ。
けれど、これが、ダイレクトに「食欲を減退させる」効果がある。
朝イチに撮影した写真を、目の前に置いて「さあ、ご飯を食べよう」と思っても、まあ、箸が上がらない、食が進まない。
大変効果的である。
こんなことをしてたら、摂食障害になるんじゃないかとも思ったけれど、開始から半月、食べ物自体に対して愛憎半ばするような複雑な感情は湧いてこない。
おそらく、「体重」と「他者評価」を切り離しているからだろうと思う。
人生の98%を太って過ごしているけれど、思春期にも恋人が途切れずいたし、体重で好かれたり嫌われたりは、していなかったと思う。
今はただ、「食べすぎたら、ぬっぺっぽう……」と思うから、食べないだけだ。
たぶん、ぬっぺっぽうを卒業出来たら、普通に食べるんじゃないかな。
さらに、今は夏で、仕事の合間を縫って海にも通っているので、この痩せにくい私が、少しずつ締まってきている実感がある。
目標体重まで減量することができたら、記録写真をパラパラ漫画のようにしてお見せしてもいいかなと思っている。
まあ、そうなる前に冬が来て、さっさと挫折しそうな気もしているが。
とりあえず、今のところいい感じに落ちているので、このまま続けてみようと思う。
**連続投稿185日目**