炎上対策!火消しノウハウの発見
実名登録が必須でないSNSは、怖いので積極的に使わない。
しかし時折、炎上している話題が勝手に私のタイムラインに流れてくることがあり、つい読んでしまう。
観察していると、炎上の仕組みが見えてきて面白い。
炎上は、そこで語られる「テーマ」あるいは「投稿者のキャラクター」のどちらかが、読み手の何かを刺激するから火がつく。
著名人だと、一度火がつくと、消すのはほぼ不可能なので、黙って耐えるしかないのだと思うが、一般人の場合は、燃え広がる前に鎮火できる人もいる。
そういう火消しのうまい人が、スレッズ界隈にはとても多いと思う。
彼ら彼女らは、ある種の鎮火パターンを身につけている。
それが、①悪意のある人間に個別に返信しないことと、②火消しパワーワードの使用である。
①については、語るまでもない。
悪意のある人は、何を言っても悪意でしか返信しないと決めている人たちなので、釈明も説明も無駄なのだ。
個別に返信すべき相手は、燃え盛る炎の中でも、自分を助けようと発言してくれる人だ。
そういう味方にだけ感謝を返せばいい。
あとはスルー一択で良いのだと思う。
②については、三段階に分かれる。
はじめに、個別返信しないことを責められないように予防線を張る。
「コメントありがとうございます。全て読ませていただいております。様々な考えに触れて、大変勉強になりました。個別にお返事できませんので、まとめてのお礼になりますことをお詫び申し上げます」
ここまで遜る必要があるのがと思うくらい、下から行く。
次に、炎上箇所への釈明だ。
「この度、みなさんをお騒がせしてしまい、私の説明が足りなかったことを反省しています。前投稿では、推敲する余裕もなく書いた勢いでそのまま載せてしまいましたが、一つだけお伝えさせてください」
この後に、端折ったがために炎上した箇所を丁寧に書く。
たとえば「子どもが公の場で迷惑な行為をした」というところに対して
「躾もできないくせに産むな」
「迷惑行為はその場で叱れ」
と叩かれているなら、
「いつもは聞き分けがよい、優しい子なのですが、体調が悪く機嫌が良くなかったため、余裕がなかったのだと思います」
と、自分の普段のしつけにも、子供の普段の行いにも、なんら問題はなく、たまたまこの日だけこうだったのだ、ということを書く、という感じ。
私ならすぐにファイティングポーズを取ってしまいそうな俗物的発言にも、きちんと大人の対応をするということだ。
そして最後は、とにかく謝意。
「ありがとうございます」と言い続ける人に、それでもまだ怒り続ける人はなかなかいない。
ムカつく気持ちを抑えて、とにかく選挙カーのように、ありがとうございますと伝える。
「この度は、これだけ多くの皆様が、見知らぬ親子である私たちの行いを正そうとご指導くださったことに感謝します。日本は子育てする人に冷たい国だと言われますが、私は、見守ってくださる皆様の愛情をひしひしと感じました。本当にありがとうございました」
だいたいこのパターンを踏襲すれば、鎮火は早い。
たまたま目に入った、3件が3件ともこのやり方で火を消していた。
すごいノウハウだと思う。
いつか炎上することがあったら、使ってみようと思うが、たぶん、そんな日は一生来ないので、渦中の皆様にお届けする次第である。
どうぞお納めください。