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オタク、街コンに行く

『カフカはなぜ自殺しなかったのか?』という本を読みました。明らかに私よりネガティブな人なのになぜ?と気になったので。
 所々に入る著者のツッコミや解説がかなり面白くわかりやすい良い本でした。
しかし肝心の「なぜ自殺しなかったのか?」という点でハッキリとした答えは明言されてなかったし著者の意図とは異なると思いますが、個人の感想としてはカフカが送る長文かつ大量のメンヘラLINE(書簡)と試し行為に何年も付き合ってくれた理解のあるバリキャリ彼女くんと何回遅刻しても許すし全他人との仲裁もしてくれて原稿も守ってくれた理解のある友人くんがいたからじゃないですか?としか思えませんでした。
ていうか、文通の初期で「まさか理解のある彼女くん案件では…」とピンと来て激冷めしてしまい色眼鏡で見てしまっていて著者が言いたかった"本当の答え"に辿り着けなかった可能性もあります。

ということで、街コンに行って理解のある彼くんを捕まえに行こうぜ!

 このオタクは親に勧められ始めたマッチングアプリで何も起きないうちから恐怖とプレッシャーに苛まれ、優しい友人達に出会い系を辞めるようアドバイスされた事をもう忘れてしまったようです。
違う違う、マチアプと違って街コンは5年くらい前にも参加したことあるから大丈夫!と思ったけど途中で嫌になったのに帰ることもできず時間制限まで人を回避し続ける事になっていたのも忘れていました。
 前日の夜になってそれを思い出してゲロ吐きそうになり、誰か同じような人と意識を共有したいとツイッターで「街コンが嫌過ぎて逃げた人」を検索し続けましたがいませんでした。自ら金を払って参加したんだからいるわけ無いんです。または街コンどころかツイッターも嫌過ぎて辞めたか…

 最悪の気分で迎えた当日

 私は今日バイトで数合わせに来たあまりにもリアリティの高いサクラ
サクラがマッチしたら意味ないからあえて醜いサクラを派遣しているそうだよ
 と現実逃避しながら出発。そんなんなるなら帰れよもう。
行く道で殺し屋のように鋭い目をした男女が何人か歩いており、この人たちも街コンか?と震えてたらその中の誰も街コンにいなかったため普通に殺し屋だったみたいです。
殺し屋も来ないしいつまで経っても女が自分1人しかいない。男は5〜6人来てるのに女が一向に来ない。
ここで殺されるのかもしれない。
やっと1人女性が現れて、ホッとしつつも見たかんじ一回り年下そうな美女なのでうわ〜他の人もみんなこんなかんじだったら老いた女チー牛で浮いてしまうな…と思ってたら美女と女チー牛しかいないままスタートしてしまった。
流石に中止か金返せよ。
いっそ美女1人きりか美女2人、もしくは美女2人以上+賑やかしに女チー牛が紛れてるのは良いよ。
美女かチー牛は居た堪れなすぎる。
こんな男女比でできるのはデスゲームくらいしか無いんじゃないか。

デス牛の願いも虚しく普通のコンパが始まってしまい、もっと露骨に冷遇を受けるか罵倒されるかすると思っていたら意外と皆さん優しくて普通に無難な質問したりお話して無言の時間も無く終わりました。
デス牛が死を願っているのが顔に出ていて哀れみを感じてくれたのかもしれません。
理解のある彼くんは得られなかったけど人間の気づかいに触れる事ができて、私も人に優しくなりたいと思いました(更生への一歩)
みんなもデスゲームに行こう!

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