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[明石昌夫]どうしても君を失いたくない~B'zの楽曲解説

本日のクソジジイの楽曲解説はアルバムFRIENDSの最後、「どうしても君を失いたくない」から「いつかのメリークリスマス (Reprise)」の部分のお話です。

この「どうしても君を失いたくない」これ実は僕の意図としてはですね。なんだっけな。「さよなら愛する人よ」って、あるじゃん、7thBluesのやつ。ビートルズみたいなやつ。Hey Judeみたいなやつ。あれのビートルズっぽいホーンセクションの感じにこの曲をしたかったんだ。なんだけどね。できなかったのうまく。だから中途半端な感じになってんだよね。なんだけども。やって、生楽器も入れちゃったりして、これ以上どうしたらいいかも分かんなくて、なんで思ったようになんなかったなっていうのを覚えてる。毎度皆さんは好きで、何回も聞いていただけてるのに、こうやって僕が不本意だと本当に悪いし、ごめんなさいって感じなんだけども。実際そうだったんですよね。

でもこれがあったから7thBluesの本当にあれはビートルズっぽい感じだなってのがあって、これを踏まえて、結局ホルンをお願いしたり、トランペットの音色とかそういうのも違うような気がして。クラシックのオケの仕事もしてて、ポップスもやってる人達っていうのをそのストリングスの日色さんに紹介してもらって。普段のホームセクションじゃない人達をブッキングしてもらったりそういう風なのがあるんで、これがあったからあの曲があったっていう感じはあるんですけどもね。本当のちゃんとしたね。曲を踏み台にするなんて話なんだけども。なんでその時はもう本当にどうしていいかわかんなくて、もうこれが精一杯だったんで。頑張りましたっていう感じなんで。精一杯やったんだけど、なんなかったなぁみたいな感じ。

あとはその「恋じゃなくなる日」の時の話もあったんだけども。今考えると、その「※音楽※」そういうちょっと、ドラムのフレーズだったり、その辺の感じってのもリンゴ・スターの感じ。そういうリンゴ・スターっていうかな。あの頃の1960年代のロックのドラマーっていうのはその前は全部ジャズしかなかったから、ジャズを練習してるんですよね。その最初はジャズから入ってる人達なんで、ことあるごとにやたら跳ねようとするんだよね。「※音楽※」っていう感じ。ストレートの16分音符と、跳ねてる16分音符ってのが、混在するっていうのがすごくあって。それこそHey Jude。「※音楽※」ってそういうストレートなタンバリンが入ってたりするっていうか、入ってないかも知れないけど、僕の中ではそういうイメージで。なんだけどその前に「※音楽※」みたいなそういう僕の中のイメージでそういうのがあるわけ。「※音楽※」そこの感じにしたかったんだけどね。違うんだよね。でフィルがすごく跳ねて「※音楽※」ってのが入ってるっていう、そういう風な感じがすごい好きで。でもこの曲はそういう16分のストレートのタンバリオン入れるような感じではないから。テンポの感じだったりもそうだしっていうので。ただ本当にあの曲をやろうとしてて、僕の中でもイメージはそうだったのね。あとはそれとドラムのフレーズが、その松本さんが言ってる、これも雪降らないと思うんだよね。前回の「恋じゃなくなる日」を見てる人は聞いてると思うんですけど、リズムアレンジとかそういう風なところが、ハードすぎて雪がしんしんと降る感じがないんだけど、FRIENDSってのはもっと雪が降ってる感じにしたいんだっていうところ。なんでそれを考えるとこれも絶対にちょっと、ハードすぎるよなあって思って。そうすると「いつメリ」の「※音楽※」ああいうのは確かに雪しんしんと降ってる感じはあるから。あの辺はいいと思うんだけど他の曲でだんだん今までのB'zみたいになってきちゃってるよね、僕がねアレンジがね。なんでその辺がこう松本さんの意図とは違う感じで、差別化ができてないっていう部分。そうやって挿入歌を入れてってところで緩和されてるみたいな部分もすごくあってそれがすごく今は気になるんだけども。

これまでってのはそのピアノっていうのが全部打ち込みだったりする。ALONEだったりこういう風なバラード系のやつなんだけども。そういうのも結局だんだんそういうのはあんま好きじゃなくなってきてっていうので、生でやってもらうっていうのは、なんとなく僕の中のブームとか、メンバーを含めてのその空気感だったりするんで。なんで生にしたいなで僕が言ったらブッキングしてもらって、アキラーニョに弾いてもらうっていうそういうパターンだと思うんですよね。なんだけど間奏の後の落ちてる部分とか、ああいうところとAメロもそうなのかな。

「※音楽※」

このAメロでこう4つ打ち4分音符で、Bで8分でガッガッガッガッってやるみたいな。それは最初はこういう風に打ち込みで入ってて、それを手弾きしてもらってるっていうそういう風な話です。おそらくこの曲もそうだし、その後のリプライズもそうだけども。デジタルのアコースティックピアノ、SG-1Dなのかな。それにおそらくDXかなんかのエレクトリックピアノを混ぜてる感じですね。Repriseも完全にそういう音色だし、これもそういう感じだと思います、おそらく。それでこの最後のところでまた歌だけになって終わるっていう、これも僕がよくやるパターンですね。本当に徐々に私煮詰まってきてますって感じですよね。なんだけども、こういう風に企画がどんどん変わって考えてくれるんで、今までやってないようなこともやってっていうのはあるけども。今までうまくいったやつをそのまま焼き直しで、1コーラス目と2コーラス目と間奏と落ちサビみたいなのがルーティン的になってるのが、今だと結構気になる。これ、その後に詰まるべくしてに詰まってるぞみたいな感じはあるけども。

FRIENDSの楽曲解説でした。またいろいろ質問があったらそういうところで、またお答えしてクソジジイのコメント返しをしようと思うので、よろしくお願いします。ありがとうございました。

Akashi Masao Official
https://www.youtube.com/@akashimasaoofficial9707

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