
[明石昌夫]B'zの楽曲解説~EASY COME, EASY GO! -RISKY Style-
楽曲解説でアルバムRISKYから4曲目、EASY COME, EASY GO!
アルバムの方はRISKY Styleってやつで、全部をミックスしてもらったのが、ジェイソン・コーサロっていう人で。何回か言ってますけど、動画いっぱいあるんで見てない方もいるんで重複なんですけども。
マドンナのライク・ア・ヴァージン。一番最初にマドンナのファーストシングル。その時のミックスの人で、僕らはこの人がドラムのゲートリバーブっていう、この時の斬新の手法。今は普通ですけども。そういうやり方を普通「※音楽※」って普通にリバーブが減数するんですけども、これがピーってきて、ここからペッてこうやって突然なくなる。「※音楽※」ってなるっていう、妙に迫力あるぞみたいなゲートリバーブを思いっきりフィーチャーしたので、パワーステーションってアルバムがあるんですよ。そのアルバムのドラムの音が好きで、ジェイソン・コーサロに頼もうって。RISKYの時のエンジニアの選択は、おそらくエンジニアの野村さんだったような気がしますね。
シングルバージョン、野村さんがミックスした方と両方今聞いてみたんですけども。僕ちょうどそのシングル用に野村さんがもう一回ミックスしてくれって、松本さんが頼んだところに居合わせたんで覚えてるんですけども。ワールドワイドのマーケットだとこれでいいけども、日本の場合はもうちょっと日本っぽい感じでっていうふうな意味で。一応、日本のシングルらしくみたい、細かい言葉のニュアンスはわかんないですけど、趣旨としてはそんな感じです。RISKYのこのサウンドを踏まえてやってくれみたいな感じ。
今ちょうど聞き比べてみたんですけども、ベースの大きさが全然違いますね。ジェイソンのやつ、めちゃくちゃベース小さいんだよね。これはもうしょうがないというか、ここまでドラムのキック、ベードラ、バスドラ、大太鼓、あれをフィーチャーすると、あちらを立てればこちらを立てずみたいな感じ。周波数帯域をちょっと分けたりはするんですけども、それでも小さくした方がキックの全体のEQ、イコライザーの感じとか雰囲気はすごい出るんで。そういうのでベースはすごく小さくならざるを得ない。それと、そのボーカルとギターのユニットだと、バンドではないっていう部分なんで、その辺も海外といっても、7thBluesの時と2人しか体験したことないんですけども。そういうふうなところ。
2人とも最初に誰がプロデューサーだっていうことを最初に聞きますね。プロデューサー言うのことしか基本聞かないですね。みんなの意見を取りまとめて合意して落とし所作るみたいな考え方じゃなくて、とりあえずプロデューサーの言う通り作るっていう、めちゃくちゃそういうアメリカ人らしいというか、白人らしい考え方だなぁと。その人の輪そういう感じじゃない感じ、命令系統な感じ、そういう決定権誰だみたいな、そういう感じだったりしますね。
あとシンセ関係がRISKYのアルバムの方はほとんど出てないんですけども。それがタンカンカンガーンとか、あれ確かお琴の音か何かなんですけども、あの音がちゃんと出てたりするし。あとギターも2本入ってるのが、っていうかアコギ入れると3本入ってるんですけども。そういうとこがメリハリがものすごいんですよね、やっぱジェイソンの方は。これが一番かっこいいなと思うと、それを出してそれ以外のものはとりあえず出さないわけにもいかないから、ちょっと出してるけども、あんま全然聞こえないぞみたいな。そんな感じなんで。アコギとかも落ちサビのところぐらいしか聞こえないんですけど。でも野村さんのやつは一応ずっと入ってるぞってことが分かったりするし。
一番びっくりしたのは「君はまた 独りきり」のとこ。あそこでブラスが「※音楽※」って、入ってるんですけども。ジェイソンの聞いた時、ここにブラス入れたって忘れてて、シングル聞いたら、そういえばここブラス入れたなみたいな。「※音楽※」とかは、めちゃ小さくて聞こえるようになったら、それはなかなか根に持ってるんですけども、そんな感じですね。全然違う感じですね。その辺も聞き比べると面白いかなと思います。
あとシーケンスが入ってるのは「※音楽※」あれ細かく言うと「※音楽※」ってのがこう「※音楽※」ってのが2音の和音かな。あと単音単音ってので、これの16分音符で3つずつのフレーズ。「※音楽※」ってやつ。僕ものすごくよくやるんですけども。僕よくシーケンス「※音楽※」て、普通は「※音楽※」、一小節ずつ解決するんですけど僕ずっと解決しないっていうパターンも結構好きだったりしますけどね。そういう風なのやってるやつも結構いっぱいあります。
このシングルのジャケット、この昔懐かしい小さいCDのやつ。縦に長いTikTokの画面みたいな。今見るとTikTokの画面みたいだな。それのジャケットなんですけども。これの時に松本さんがすごい不機嫌そうな顔してるんですけども。ニューヨークの撮影の前に突然髪の毛を切られて、ものすごい機嫌が悪いから、全部写真は機嫌悪いんだって松本さん言ったのね。この顔を見て思い出しました。
はいそんな感じで、Easy Come, Easy Go!でした。
ありがとうございます。
※「※音楽※」は文字化できないため省略
Akashi Masao Official
https://www.youtube.com/@akashimasaoofficial9707