シャドウバースエボルヴ2弾環境を少し触った感想。
最近、シャドウバースエボルヴというカードゲームをやっている。
このゲームは4月末に1弾が発売し、6月30日には早くも2弾が発売された。
7月3日に友人ら数人で集まり、2弾のカードを少し触ったので、その最初の印象と感想を少し残しておこうと思う。
時間が経って考えがどう変化するのかが楽しみでもある。
ビショップ
まず最初に手を付けたのはビショップだった。
1弾環境では明確なフィニッシャーが不在だった為、制限時間25分以内にゲームが終わらない事が多く、大会での使用難度が高かったデッキだったが、2弾にて強力なフィニッシャーを手に入れた。
コントロールのフィニッシャーとして申し分ない《ヘヴンリーイージス》の登場で、それまでの【ビショップ】の「耐えた後どうする?」問題は概ね克服したと言っても良い。
その他、中コスト域に、アミュレットシナジーのある《カグヤ》、ビートダウン軸に《エイラの祈祷》を手に入れ、1弾のカードプールで考えられる大半のデッキに大幅な強化が入った。
とりあえず全部入りのデッキで動かしてみることにした。
【ビショップ】スタート時
何度か回してみて感じたのが、ビートダウン軸の弱さだった。
フォロワー単体のスペックが高い【ロイヤル】等に比べ、《エイラの祈祷》の強化能力に依存したビートダウンになるのだが、肝心の《エイラの祈祷》そのものに貴重な序盤の1ターンをスキップして着地させるほどのバリューを感じなかった。
《プリズムプリースト》からスタートして《ユニコ》→《エイラの祈祷》、追加の《ユニコ》で動いても勝てなかったので、単純に出力不足を感じた。
唯一、中盤に《カグヤ》から《エイラの祈祷》を踏み倒して、除去+全体強化+6/6を作った動きには圧力を感じたので、ここをゴールとして他にもう一つ、別軸の圧力を作ることが出来れば可能性があるかもしれない。
【ビショップ】《エイラの祈祷》アグロ(仮組み)
適当に組んでみるとこんな感じだろうか。
一度実際に動きを試してみないとわからないが、【《王家の御旗》ロイヤル】との差別化が出来ていないような気がする。
そんなわけで、ビートダウン軸に怪しさを感じた為、最初はコントロールを試すことになった。
【ビショップ】コントロール(アミュレット軸)
動かしてみて、手応えはそれなりにあった。
元々の【ビショップ】の強みにそのまま新カードを入れただけなので"そりゃそう"という感じだ。
殴るデッキに《ジャンヌダルク》や《カグヤ》、重いデッキには《テミスの審判》と《ヘヴンリーイージス》でゲームをする。
新しいフィニッシャーが増えた為、《神域の守護者》は最初入れるか悩んだが、「ミラーマッチの《ヘブンリーイージス》をどう返すのか。」という問題に、「ホーリータイガーの守護で一生ぐずぐずしてる隙に決める。」という超消極的な回答しか浮かばなかったので採用することになった。
この問題については、この日の帰りの道中で《封じられし熾天使》というカードがある事が話題となった。
僕はこのカードにミラーマッチを制する可能性を感じている。
【ビショップ】《封じられた熾天使》軸(仮組み)
《封じられた熾天使》から踏み倒すのは概ね《ヘブンリーイージス》+《バハムート》になると思うが、その他《ガブリエル》や《守護の陽光》で"指定攻撃"や"守護"を与えながらパンプアップすることで、相手の《ヘブンリーイージス》に対して有利になれるのではないかという妄想をしている。
【ビショップ】についてはそんな感じで、今後はコントロールをメインにいじることになると思う。
エルフ
次に手を付けたのは【エルフ】で、このクラスが2弾で手に入れたカードとして最初に《クリスタリア・リリィ》を見せられた時、僕は大きな声を出した。
しかし、LG枠の《クリスタリアプリンセス・ティア》はあまりパッとせず、強いっちゃ強いが「うーん」という感想だった。
【エルフ】スタート時
まず、上記のデッキで回してみたところ、やはり議題に上がったのは「《クリスタリアプリンセス・ティア》どう?」というところだった。
「コンボの為のパーツがビートダウン戦略に噛み合っておらず、コンボを達成した際の効果も4/4を出すだけなのでさほど劇的に感じられない。」という感想が出て、結果的には「今のカードプールではコンボのゴールが強くないので、がちゃがちゃ手札を回すよりも、もっとシンプルに太くビートダウンしていく方が良いのではないか。」という話になった。
デッキの方向性が決まったところでカードを見ていると、《エルフナイト・シンシア》というカードのビートダウン性能に目が留まった。
盤面を取り、展開をしながら、さらに本体にダメージを飛ばせる。
従来のフィニッシュ手段である《アリア》+《ローズクイーン》の動きをコンパクトにして1枚に纏めた様な能力で、このカードを即採用する事に決めた。
また、《収穫祭》などで細々とカードを引くことを諦めたので、それに代わるアドバンテージ獲得手段が欲しくなった。
《クリスタリア・リリィ》は強力だがランダム要素もあるので、確実なものを探していたところ、《エルフキング・ヴァルト》というカードを見つけた。
サーチ効果とパンプアップ能力を選べるのも魅力的で、展開が出来て押している時は追加打点として使い、展開が遅れている時はサーチをして6ターン目《アリア》の動きを確定させられるのが強そうだと感じた。
そんな感じでカードを選んでいき、とりあえずデッキを組んだ。
【エルフ】ビートダウン
感触は悪くなかった。
従来のフェアリー軸のビートダウンをさらに強くした感じで、対応力と相手ライフを《ローズクイーン》圏内に押し込む突破力が上がったように思う。
《エルフナイト・シンシア》は抜群に良いカードだった。
ただ、ここにきて【エルフ】の2コスト圏の弱さが目立ち、そこに頭を悩ませることになる。
従来であれば《収穫祭》などの1コストのカードを複数枚使ったり、《エンシェントエルフ》などのコンボ軸の動きがあったのだが、それ以外で探そうとすると、《フェアリーウィスパラー》などの細いカードしか見当たらなかった。
とりあえず今回は「まぁ、同系に強い気がするし…、」と言いながら《アーチャー》と《エルフの少女・リザ》を採用したが、ここはまだ検討の余地がある。
あと、集まった日はとりあえず上記デッキで一旦終了したが、個人的にはこのカードが気になっている。
【エルフ】ビートダウン(仮組み)
ウィッチ
これに関してはもう答えが出ている。
完璧なリストを見つけてしまったので、それを完成とする。
【ウィッチ】
あまりにも美しい。
前環境で僕が【ウィッチ】に求めていた事、その殆どを叶えている夢の様なリストだった。
願わくば、このデッキを見る前に自分で辿り着きたかった。
このリストを見つけた流れの話をする。
上記【エルフ】を組んだ後に【ウィッチ】に取り掛かるのだが、まず《次元の魔女・ドロシー》を使うところは確定していた。
この強過ぎるカードをどうやって使うか。という話になった時に、まず従来の【超越ウィッチ】に入れる流れになっていたが、僕は前環境で使っていたデッキのことを思い出していた。
この2つの(クソ)デッキの使用感を思い出し、考えたのは、
「どちらもコストが0になるのであれば《フレイムデストロイヤー》より《ルーンブレードサモナー》を使いたい。」という事と、
「スペルチェインが溜まった《ミスリルゴーレム》は簡単にゲームを終わらせる。」という事だった。
《ドロシー》はそのどちらもを叶えてくれるので、その2枚は絶対に採用したかった。
《運命の導き》を噛ませる事で《ドロシー》のターンに《ミスリルゴーレム》を射出する動きも考えていて、あまりにも格好良いその動きをやりたくてうずうずしていた。
【超越ウィッチ】に《ドロシー》投入する流れが優勢の中、僕はごにょごにょ言い続けた。
そうして議論が膠着していたところ、「最近大きめの大会で【ウィッチ】が入賞した。」という情報を知っていた一人がそのリストを探した。
それが冒頭のリストである。
これがあまりにも素晴らしく、試しに動かしたところ恐ろしく強かったので、もう何も言うことはない。
一つだけ言うとしたら、《魔女の雷撃》は【ウィッチ】の対応力を死ぬ程引き上げたカードだという事。
《マーリン》の効果で唱えられるこれは、本当に待望のカードで、それまで《マジックミサイル》で激細除去を打ちながらアドバンテージを取っていた身からすると涙が出るほど嬉しい。
仮に、《ドロシー》が収録されず、2弾の【ウィッチ】新規がこのカードだけだったとしても、僕は【ウィッチ】でクロックパーミッションを擦っていたと思う。
そんな訳で、【ウィッチ】は既に完成されています。
もしかしたら、同系を出し抜くために最終的にちょっと《次元の超越》が入る可能性もあるかもしれないけど、現状、このリストを見てはその美しさにため息をつくばかりです。
たまに、手札に《ルーンブレードサモナー》や《ミスリルゴーレム》が何枚も吸い付いてきて、《ドロシー》で捨てるともうデッキに打点無くなるみたいな時があるので、その際の切り返すビートプランを練習したい。
ナイトメア
1弾環境で組んだ【ナイトメアコントロール】に強い思い入れがあり、僕はまだ気持ちを2弾に移す事が出来ていない。
そんな中で、従来の《狂気の処刑人》に加え、新たな手札破壊カード2種類(《ダークエンジェル・オリヴィエ》《アザゼル》)が登場したことで"ハンデスコントロール"が出来るんじゃないか。と考えた友人が叩き台を作った。
【ナイトメア】ハンデス
リストを見た感じはそんなに悪い様には見えないが、感触はあまり良くない様だった。
理由を聞くと「《狂気の処刑人》はピーピングハンデスなので強いが、《アザゼル》のランダムハンデスはこのゲームの仕組み上、あんまり強く使えない。」との事だった。
逆に言えば、「相手に対応させて手札を使わせる事で《アザゼル》を強く使えるのでは?」とも感じたので、コントロールではなくビートダウンのアタッカーとして使うと、もしかしたら強いのかもしれない。
【ナイトメア】レイナ軸進化除去コントロール(仮組み)
話は変わりますが、《アークエンジェル・レイナ》と《ワードローブレイダー》、《アンデッドキング》で一生除去を撃つぞ。みたいな事、考えてます。
擦って形になったらまた報告します。
というか、《ソウルディーラー》とか《カムラ》とか、
今回の【ナイトメア】、強いカード多い印象がある。
ドラゴン
1弾環境の文句なしのトップメタ。
その反動か、今回はまともなカードを貰えていない印象がある。
それまでのランプ型の【ドラゴン】にノータイムで入る様な【ドラゴン】の新規カードは《竜の闘気》のみだが、それすらも【ニュートラル】の《ダークエンジェル・オリヴィエ》の方が強い説がある。
「このまま【ランプドラゴン】を擦っていてもしょうがない。」との事で、別軸の【ドラゴン】を探す旅に出たが、途中で完全にふざけてしまった。
【ドラゴン】進化ビートダウン
【ドラゴン】のカードリストを眺めていると《ムシュフシュ》というカードが目に入った。
このカードに夢を見てしまった。
「まず、《ムシュフシュ》出した次のターン《ルフ鳥》出すじゃん、この2体、ほぼ一生パワー上がっていくから、どっちか一方でも除去を打ち漏らした相手は負けじゃない?」
そんな夢が、兼ねてからのもう一つの夢とリンクしてしまったのだ。
「エボルヴフォロワーを毎回進化させて、戦闘で死んでいって、それを《レイナ》でPP回復の種にすれば複数アクション取れてビートダウンの先手後手入れ替えられない?」
この2つの夢を同時に追いかけた結果、このクソデッキが出来てしまった。
もちろん勝率は良くなかった。
《レイナ》を引く前に2枚目の進化の種を引いてしまって腐るケースがとにかく多発し、逆にテンポが悪くなる始末だった。
「次回は大人しくディスカード軸のビートダウンを組もう。」という話になったが、このクソデッキにも収穫はあった。
それは、「ビートダウンの《騎竜兵》と《海剣竜》は強い。」という事。
【ドラゴン】ディスカード軸ビートダウン(仮組み)
反省や学んだことを生かして、より良いデッキを作っていきたい。
ロイヤル
興味がなかったので後回しにしていたら、結局触らないまま一日が終わった。
後でカードリスト見たら、新規カード達が軒並み強かったので、絶対ここから調整するべきだったと後悔している。
【ロイヤル】ビートダウン(仮組み)
まとめ
各クラス、最初の印象とデッキはそんな感じです。
前にも増してパワーカードでパワーカードを洗う戦争感がありますが、
クソデッキが介入する余地はあるでしょうか。
しばらくした後、各カード達への印象がどの様に変化しているかが楽しみです。
そんな感じです。
あざした。
おわり。