久しぶりに紙のmtgをやる。(スタンの大会に出ようとした話。※大会レポではない)
最近、紙のマジック・ザ・ギャザリング(以下、mtg)をやっている。
4年ぶりくらいにやるので、そのリハビリの様子を少しずつ書いている。
プレリに出て、手に入れたカードからスタンのデッキを組んだ僕は、カードショップの大会に出る事にした。
アリーナでのデッキ調整も最低限にし、これ以上は紙の大会に出ながらやっていこうと思った。古のカードゲームの感じでやりたかったので。
外出時にデッキを鞄に入れ、出先でついでに出られそうな大会を検索してお店に行った。
大会受付に声をかけエントリーしようとすると、気まずそうな様子で「現在、受付人数1名なので卓が成立しない可能性が高い。」という様な事を言われた。
結局、大会開始時刻になってもそれ以上人数は増えなかったので、その日はそのまま帰った。
ちなみに、モダンやレガシーの卓はギリギリ成立していた。
翌日も同様に大会参加をしようとすると「スタンの参加者は現在0名で、お客様が1人目です。」と言われた。その日もそのまま帰った。
ちなみに、パイオニアやモダンの卓はギリギリ成立していた。
おかしい。
僕がスタンをやっていた頃は、お店に行けば必ずスタンの卓が成立していて、参加人数1桁の時は「少ない」という印象を持っていたし、参加人数6人くらいのモダン卓を見て「モダンやってる人めっちゃ少ないな。まぁ、やり込んでる人しか出来なさそうだしな…。」とも思っていた。
それが現在、全体の大会参加人数は激減し、スタンの卓は全く立たず、ギリギリ立つのはモダンやレガシーなどの下環境。
昔では考えられない事になっていた。
(たった数回の大会参加未遂で決めつけるのは早とちりだという可能性もあり、そうであれば良い話なのだが…、)
卓が立ったのは3回目だった。
都内のより大きな店舗に赴き、僕を入れてようやく4人で卓が成立した。
僕が幼稚園児レベルなのだから、参加者で"実際に"スタンをやっているのは3人しかいない訳で、実質成立していなかったとすら言える。
東京都内、有名どころのカードショップでこの状況なのであれば、全体としてはどれだけヤバいんだろう。
対戦後、相手に「紙スタンって今、誰もやっていないんですか?(意訳)」という様な事を聞いた。
「アリーナで出来る事をわざわざお金かけてやらないんじゃないですかね。カードも高いし。(意訳)」と返ってきて、本当にそのとおりだと思った。
そもそも最初に大会参加するにあたって、僕がアリーナでの調整をそこそこの所で止めたのは、「これ以上やると紙でやる楽しさが下がってしまう。」と、なんとなく感じていた部分もあったからで、それはつまり「アリーナでやっていればある程度満足できる。」という事に他ならない。
カードの価格についても、僕がスタンをやっていた2015~2018年頃に比べて明らかに上がっている気がする。
当時、デッキの中の高額カードと言えば、《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》、《精霊龍、ウギン》が3000円、《思考囲い》が2000円くらいで、土地もフェッチランドが1500円、ファストランド1000円くらいだった記憶がある。
(《ヴリンの神童、ジェイス》9000円とかもあったけど、それは例外として《黙示録、シェオルドレッド》と相殺ということにしよう。)
それが現在、以下のようになっている。
いわゆる"トップメタデッキ必須カード"の価格上限のギアが1段階上がったような気がするし、
いつの時代も参入障壁となっている、土地の値段も上がっている。
トライオームとか魂力土地は下環境需要もあるので多少理解できるが、スロウランドって下環境で使われるのか?
ポジティブに考えよう。
7年前は学生や社会人なりたてでカード1枚に3000円出すのにひいひい言ってたけど、マジックのプレイヤー層はそのままで、それが皆大人になって、お金をいっぱい使える様になったよ。
マジックプレイヤーの平均収入は上がっていってるよ。すごい。
って話にした方がいいか。
だとしたら僕は取り残されてるし、それは完全に僕の人間的な努力不足だよ。せつない。
皮肉の様な自虐の様なものは置いといて、紙のスタンは初心者が気軽にとりあえず遊ぶには少々重いフォーマットになっている事が分かった。
様々な理由(上記理由では無い)によりカード価格が高騰しており、加えてその高額化した紙のカードをわざわざ揃えてスタンのデッキを持っているのは、アリーナで調整をしたうえで、さらに紙で競技イベントに出たりする様な層なのだろう。
だとしたら、参加者のレベルもデッキも僕が紙スタンをやっていた頃より強くなっているので、気軽に大会参加して勝ち負けして楽しむ為のハードルはさらに上がっている。
『それなりのデッキ』レベルではたぶん、ひたすらに負ける。
そりゃあ参加者減るよなぁ。という感じだ。
ちなみに大会の結果は1-2だった。
(これは、糞程カードを妥協したオリジナルデッキで0-3じゃなかった。という事を伝えたいだけの情報です。)
負け越したけど久しぶりの紙の大会自体はレジャー感があって楽しかったので、もうちょっと続けていきたいし、もっと人が増えて欲しいと思っている。
大会行って卓が立たないのは無駄足が過ぎるので。
下環境でも通用するような一部の狂ったカードと土地以外は、安くて強いカードも多いので、『普段アリーナで使ってる完璧な3色デッキ』じゃなくて『そこそこのカードで組む2色デッキ』みたいなのでいいから、みんな紙の大会に出て欲しいよ、楽しいから。主に僕が。
みんなで2-1とか1-2でキャッキャしよう。
こういう話は普通このまま、『現在のスタンダードの問題点』、『初心者をどうやって増やすのか』、『mtgはこれからどうなっていくのか』みたいな話になるんだろうけど、そんな事はmtgで生活している当事者達がたくさんの頭脳を使って既に何万倍も考えている事で、僕の頭でどうこうする話じゃないし出来る話じゃない。
僕個人としては「久しぶりに紙のマジックがやりたい。」というだけの話だったし、それに加えて「大会参加しようとして無駄足を踏みたくない。」という感情も出てきたので、僕は切り替えることにした。
「スタン出られなかった時の保険の為に、モダンとかパイオニアのデッキも持っておくか。」
というわけで、モダンのデッキも組みました。
続く。
そういえば、今日(投稿日2/3)は【ファイレクシア:完全なる統一】の発売日だった。
その後もなんどか大会参加しようと試みたが、なかなか卓が成立せず、結局【兄弟戦争】期で作った紙のスタンデッキは上記の1回しか使う事が出来なかった。
スタンをずっと続けてる訳でもない、気まぐれに始めた人間がこんな事言うのはおこがましいけど、切ないとは思ってます。以上。