クイックントースト論争が個人的に解決した話。
2009年中頃のインターネットデュエマ界で論争になった一つのデッキがある。
【クイックントースト】
当時、内容について言及した各ブログのそのほとんどを炎上させ、いつしか忌み言葉の様になったこのデッキ名。
元々は一部のコミュニティで使われていた5色デッキの通称らしいのだが、
デッキリスト、プレイング等の詳細な情報は出ていなかった。
その為、皆その正体を掴めないまま名前だけが独り歩きをしてしまっており、様々な解釈が生まれて曖昧なまま現在に至る。
このデッキについて10年以上ぶりに考えていたら、当時の感想と違う一つの答えの様な物が出てきた。
このデッキは賛否両論あるが、きっとそのどちらにも様々な誤解があるのだと思う。
誤解された経緯については擁護できない部分も多いかもしれないが、デッキの構造については素直に「良いデッキだ」と思える部分があった。
その部分の誤解を少しでも解きたいと思ったので、これを書き始めた。
事の流れを振り返りがてら書いていくので、まどろっこしいようであれば、下記目次『正しい(?)【クイックントースト】の使い方』へどうぞ。
これは僕が2021年7月に投稿した動画です。
内容は"完全否定"に近い物となっておりますが、現在の僕の意見は投稿時から少し変化しています。
2009年:【クイックントースト】への誤解
先程も言ったように、"当時"【クイックントースト】と呼ばれるデッキの具体的なリストやプレイング等の情報は出ておらず、それが大きな問題であった。
出ているのは、このような断片的な物のみだったので、これにより各プレイヤーは曖昧な情報から各自解釈を加えた【クイックントースト】を想像する事になる。
そもそも【クイックントースト】とは、マジック・ザ・ギャザリングという別のカードゲームで当時の世界大会優勝者が使用した、"強力なマナ基盤から各色のパワーカードを連打する5色コントロールデッキ"の通称であり、
その名前は、"デッキの中に解答が何でもあって便利な状態"をコンビニに例えて、デッキ制作者の出身国のコンビニの名称から取っている。と言われていた。
(後にこの説は誤りである事が判明するが、それは別の話。)
そこから名前を取っているのであれば、そのようなコントロールデッキを想像するのは当然の事で、そうして以下の様なデッキがいくつも作られた。
これはいま完全に適当に組んだ物だが、当時のプレイヤーの大半がこれに近い物をイメージすると思う。
まず、《フェアリー・ミラクル》を使い爆発的なマナ加速をした後、各色のパワーカードを連打する。
デッキの中心は各5色O・ドライブクリーチャーで、その色拘束がマジック・ザ・ギャザリングの"本家【クイックントースト】"を想起させる。
《護精霊騎ヴァルチャー》のマナ回収能力で適宜解答を拾い、
《深塊封魔ゲルネウス》が自身をバウンスする事で永遠にアドバンテージを獲得でき、
《機械提督デリンダー》で相手の《ソウル・アドバンテージ》のケアをする。
非常に"それっぽいデッキ"が出来た。
《フェアリー・ミラクル》や各5色O・ドライブクリーチャーを使った動きが新しく、今までのデッキと違う特別な感じがする。
『コントロールに強いコントロール』というキャッチフレーズで【クイックントースト】と一部で呼ばれたこの【5色コントロール】は、フィニッシャーの選択が比較的自由なのもあり、その使用感の楽しさから多くのプレイヤーが使用するようになった。
しかし、正直な話デッキの強さとしてはそこそこで、宣伝文句である「コントロールに対しての勝率」にも疑問符が残る。
そして、まだ情報は錯綜する。
しかし、日々挙げられていく情報のどれを試しても、デッキが説得力を持つほど劇的に強くなる事は無かった。
断片的な情報を元に各所で組まれたデッキ達はどこまで行っても「5色揃えて《フェアリー・ミラクル》を唱えられなければ、もっさりとした動きになってしまう。」という事故要素を抱えた、多色カードの継ぎ接ぎデッキでしかなかったのである。
そして、ネット上に書き込まれている採用理由は正直どれも要領を得ず、「採用するのが先、理由は後」感がある、いわゆる『上手ぶる為のカード選択』の様だった。
"ネットからの情報で組んだ【クイックントースト】のフォロワーであろうプレイヤー"の雑多な意見も混ざり出し、各プレイヤーが各プレイヤーの構築を批難する。
もはや、何が本当なのか分からなくなっていた。
『【クイックントースト】は、《フェアリー・ミラクル》と《ヴァルチャー》と《ゲルネウス》が入った5色コントロール』という共通認識はあるが、皆その先が分からない。
そんな中、ある一つの結論が出た。
当時のデュエル・マスターズプレイヤーの中でも、圧倒的な知名度があり、高い構築能力があるとされる、とあるプレイヤーが自身流の【クイックントースト】(と明言はしていない。)のデッキリストを公開した。
ネットに挙げられている【クイックントースト】情報をなるべく採用したうえで、非常に扱いやすく、洗練されており、少々オリジナル要素も加えた【5色コントロール】のお手本の様なリストだった。
公開したページには各カードの採用理由や、デッキの構造、各環境デッキとの相性等、細かく解説されており、当時情報が殆ど存在しなかった【クイックントースト】の教科書の様になっていた。
反論などに対しても納得のいく説明をしたうえで、有名プレイヤー自身がこれを『ただのデッキのうちの一つ』と評した。
具体的な明言を避けつつ、頭ごなしに否定するでもなく、しっかりと向き合い、自分なりに結論を出し、それを発信する。
"他人のブログのコメント欄で大騒ぎする他のプレイヤー"と一線を画すそのスタンスが『大人と子供』の違いを浮き彫りにしたかのように見え、それ以降少しずつ事体は収束し始めた。
当時、"カードゲームの強さを誇示する事に固執する素行の悪い高校生プレイヤー"が度々問題視されており、今回の件もそれに近い要素もある事から、『【クイックントースト】は、そのようなイキリオタクや、一部の信者・身内によって過剰に持ち上げられているただの5色コントロールデッキ。』
結果的にそのような印象を残したまま、姿を消していった。
当時の【クイックントースト】の話は以上になる。
2022年:【クイックントースト】との再会
ここからは自分の話になる。
前述した印象を持ったまま時は過ぎ、2021年7月に冒頭の動画を投稿した僕は、仕事の影響もあって、そこから半年近くカードゲームも動画投稿も何もしていなかった。
年が明けて2022年になり、少し物事が落ち着いた頃に友人と再びカードゲームを遊ぶ事になる。
ゲーム全般が得意な友人で、主にXY時代のポケモンカードやファイアーエムブレム サイファを教えて貰いながら遊んでいた。
デュエル・マスターズは聖拳編辺りで辞めてしまっていた友人だが、僕が戦国編のカードを集めている事を話すとすぐに「それをやろう」という流れになった。
そして、遊ぶ為のデッキを組む為にインターネットを叩いていると、当時は存在しなかった"あの"デッキのリストが出てきた。
(※元のリストでは《幻緑の双月》は《シビレアシダケ》等に散らしてありましたが、恐らく《天使と悪魔の墳墓》対策以上の理由は無いかと思われるので、統一してあります。》
それは傍目に見て、弱いリストに見えた。
相手の動きに対応するためのカードが殆ど入っておらず、コントロールデッキとして成立していなかった。
《ヴァルチャー》や《ゲルネウス》そして《ロマネスク》が最大限投入されているが、その先に何があるというのか。
《キング・アルカディアス》を何度も、どこからでも立てる。以外の勝ち筋が見えないが、それまでのルートはどうするのか。
《英知と追撃の宝剣》も《執拗なる鎧亜の牢獄》も無く、どのカードで盤面を処理してコントロールするのか。
何故マナ加速が《幻緑の双月》なのか、
何故ドローが《ハッスル・キャッスル》なのか。
疑問は尽きなかった。
しかし僕はそうした疑問もそこそこに「弱そうな5色コントロールだなぁ。」と思いながらもこれをコピーし、友人に渡した。
直前まで【白黒緑ギャラクシー】のデッキを使っていて、僕とトントンの勝率で遊んでいた友人が、上記【クイックントースト】を使用しどんどん負け越していく。
僕は、「やっぱり単純にデッキが弱いんじゃないの?変えれば?」という様な事を何度も言ったが、友人は何か気になる事があるようで「もう1回だけ、もう1回だけ。」と繰り返し、このデッキを使った。
変化は暫くして訪れる。
いつの間にか、【ロマネスクサイン】(当時のTier1.5)を使っている僕が完全に負け越していた。
「このデッキの使い方が分かってきたかもしれない。」と、友人が言った。
正しい(?)【クイックントースト】の使い方
ここからが本題になる。
これから、他人が作り、他人が見つけたデッキの性質を、我が物顔で語っていく。
まず【クイックントースト】と呼ばれるデッキは【5色コントロール】ではなかった。
そもそも前提が間違っていて、このデッキは対応力の高い【コントロール】ではなく、"かなり低速の"【ビートダウン】に属するデッキで、その肝は《龍仙ロマネスク》のマナ加速からのクリーチャー多面展開と、それらを《キリュー・ジルヴェス》の効果でスピードアタッカーにしてひたすら突っ込ませる強引な攻めにあった。
分かりやすい詰め方としては、《ゲルネウス》によって相手のクリーチャーをバウンスさせながら、墓地の《ゲルネウス》を回収。
回収した《ゲルネウス》でさらに相手をバウンスし、墓地の《キリュー・ジルヴェス》を回収して場に出す。
こうして、相手の盤面を処理しながら3点を入れ、次のターンに《ヴァルチャー》《ヴァルチャー》《キリュー・ジルヴェス》でさらに3点入れて勝つ。そういうデッキだった。
《ヴァルチャー》と《ゲルネウス》の回収効果で何度も同じ様な攻撃が出来るので、マナさえ伸ばせば一生殴り続ける事が出来る。
その為、《ロマネスク》のマナ加速が重要で、出来れば2回出して15マナくらい作りたい。
そこまで伸ばせなかった場合も、《ハッスル・キャッスル》さえ貼れていれば《ゲルネウス》や《ヴァルチャー》をただの2マナクリーチャーとして場に出して《キリュー・ジルヴェス》で殴っても良い。
ドロー効果で次弾は補給できるし、除去された時に増えたマナで次はO・ドライブを使いながら攻撃が出来る。
増えたマナ+《ハッスル・キャッスル》+2マナクリーチャーの連打+《キリュー・ジルヴェス》で1ターンに6点以上出す事も良くあり、自爆覚悟のこれを何度もやられると、どんなコントロールも流石に耐えられない。
防御は4枚詰んだ《ハヤブサマル》と《クリスタル・メモリー》で行い、殴ってくるデッキ相手には2マナ3000の《ヴァルチャー》を殴り返し要員として立てる。
そうして《キリュー・ジルヴェス》等を噛ましながらぐずぐず耐えて、マナが伸びたらプレイヤーを殴り始める。
そして、相手のすれ違いのプレイヤー攻撃を《シシガミグレンオー》で流す。
立ち回りとしてはそんな感じになると思う。良いデッキだった。
各カード解説
《聖鎧亜キング・アルカディアス》
デッキの中心のフィニッシャー、と思われていたが、実はそうでもなかった。
相手にシノビを出させなくする事が出来るので安全に詰められる。
ロックカードでは無く《呪紋の化身》の様な扱いなのだと思う。
勿論、"マナ加速してぶん回って《キング》"というイージーウィンも狙える。そういう強さもあるのは大事。ちゃんとフィニッシャーでもある。
《聖鎧亜クイーン・アルカディアス》
同上。《地獄スクラッパー》等を止めるんだと思う。
《龍仙ロマネスク》
【5色コントロール】では必要無い寄りのカードではあったのだが、このデッキでは本当に必要なカードだった。
ゲームをするのに要求するマナが【5色コントロール】より圧倒的に多いので、このカードの爆発的なマナ加速が必須。
クリーチャーとしても、ブロッカーだったり、パワー5000のアタッカーだったり有難い部分も多く、
デメリットのマナ破壊は《ゲルネウス》との組み合わせを考えるとメリットになる事も多い。
最初は「ただ理由もなく雑にパワーカードを入れただけでしょ。」と思っていたのだが、デッキの構造を理解した後の「だからこのカードのマナ加速が必要だったんだ。」と気付いた時の興奮は凄かった。
《鎧亜の咆哮キリュー・ジルヴェス》
最強のカード。
マナから墓地からこのカードを拾いまくって、何度も殴るのがこのデッキ。
除去としても優秀で、中盤をやり過ごすのにも大切なカード。
マナに置いたままにするか、《ロマネスク》で墓地に置いておくか非常に悩む。
《永遠のジャックヴァルディ》
《ゲルネウス》のO・ドライブから拾って、バウンス、除去、殴り返しで3面処理できる。
恐らく、《アマテラス》から場に出されると致命的な《ノーブル・エンフォーサー》を割る為に入っているのだと思われる。
マナ基盤として赤黒という色も優秀。
《機械提督デリンダー》
【5色コントロール】が《ソウル・アドバンテージ》対策としてオシャレとして入れているカードという印象。
その役割だったら正直、他のドローカード入れた方が良いと思う。
このデッキに関しては、《幻緑の双月》等で手札を消費したり、序盤から小型を並べて殴る選択肢があるので、能動的にドローカードとして使いやすいので良い。
《護精霊騎ヴァルチャー》
【5色コントロール】におけるこのカードの一番大事な仕事は『《執拗なる鎧亜の牢獄》と併せて3ターン目までに5色を揃える』というマナ基盤としての役割だった。
正直、その仕事以外は「コントロールのマナ回収なら《ストーム・クロウラー》とかの方が良いんじゃないか?」と思う事も多々あり、プレイや構築の縛りに対してあまり強いカードとは言えなかった。
【5色コントロール】は、このカードの採用理由の怪しさによって『使いたいカード(O・ドライブ)の為にデッキの色を無理矢理5色にしてる感』が出ていた気もする。
しかしこのデッキでは、マナ回収としてだけでなく2マナのアタッカーとしても使う事が多いので、O・ドライブの可変性が輝いている。
ビートダウン相手には早めに場に立てて殴り返そう。
《深海封魔ゲルネウス》
「このカードが最強なので4枚必須。」説は、最初は本当にどうかしてると思ったが、デッキを理解した今、その説の信憑性はかなり上がっている。
ビートダウンとして、このカードのバウンスで取るテンポは本当に強い。
皆、《アクア・サーファー》でバウンスしながらちょっとずつ殴っていった事あると思うが(特にデュエプレで)、それに墓地回収もついてて弱い訳がない。
アドバンテージを取っているので、CIP持ちをバウンスしてもそんな痛くないのが嬉しい。
環境のフィニッシャー達に軒並みぶっ刺さるバウンス能力で、特にこのデッキに対して《キング・アルカディアス》《スペルデルフィン》のロックは殆ど意味が無いので、相手のデッキはフィニッシャー不在になると言っても過言ではない。
《光牙忍ハヤブサマル》
受け札でもあるが、殴り返しを防いで攻め続ける為のカードでもある。
あと、いざとなれば殴れるのが本当に偉い。
《クリスタル・メモリー》
こんなカード入れるの上手ぶり以外の何物でも無い。と思っていたが、このデッキは【ギャラクシー系デッキ】以上に《ハッスル・キャッスル》を張りたいデッキなので絶対に持ってこれるのは結構偉い。
あとは疑似的なシノビ増量で受け札として。
まぁでも流石に1枚ぐらい《サイバー・ブレイン》とかでもいいんじゃないかと思ったりもしちゃうけど。
《解体人形ジェニー》
最後を詰める時に頼りになるカード。
相手のシノビを確認して殴れるのは本当に強い。
序盤に相手を崩す為のカードではなく、上記《キングアルカディアス》に近い使い方をする。
《轟火シシガミグレンオー》
《ハヤブサマル》で堪え続けるとはいえ、速攻相手に間に合わない時も多いから《地獄スクラッパー》にした方が良いと思う時もある。
これらのシノビでは《ブレードグレンオーマックス》とか《ハックルキリンソーヤ》を止められないのが辛い。
ただ、同型とかギャラクシー系相手の並べあっての総攻撃のやり合いに強いので、微妙に役割が違う気もする。
何より、マナは全部攻撃に使いたいので、防御をタダで出来るのが良い。
《幻緑の双月》
最初「いや、絶対《フェアリー・ライフ》を採用するべきだろ。」と思っていたが、このデッキで疑似的に1マナで出せるアタッカーが弱い訳なかった。
《ハッスル・キャッスル》に反応するクリーチャーである事がとても染みる。
相手を突然死させる時、大体このカードが立役者となっている。
《フェアリー・ミラクル》
このデッキの肝の部分。だと思っていたが、使っていくうちにそうでもない気もしてきた。
《フェアリー・ミラクル》→《ロマネスク》の動きが暴力的なのでそれを考えると強いのだが、タップインに邪魔されたりそもそも色が無かったりしてそう上手くはいかない。
《幻緑の双月》と同じ理由で、クリーチャーである《青銅の鎧》の方が強いんじゃないかと思う時もある。
それぐらいこのデッキに対する感覚が変化している。
《ハッスル・キャッスル》
これと《キリュージルヴェス》でデッキが成立している。
マナ加速よりも何よりもまず、このカードを立てる事からこのデッキが始まる。
このカードを早く張る為に、《フェアリー・ミラクル》は3ターン目に使おう。色が足りなくて1ブーストになってもいいから。
まとめのようなもの
今一度、インターネットに転がっていた情報の断片の一部を見てみる。
振り返って見ると合っている情報も多く、「初めからこのデッキの事を言っていたんだろう。」と思えてくる。
ちゃんとした情報も出ている中で、それでも【クイックントースト】=【5色コントロール】の流れにストップがかからなかったのは、インターネット内で【クイックントースト】という言葉を肯定する側のプレイヤーにも、デッキの本質を理解している人間が少なかったからなのだろう。
それもそのはずで、【クイックントースト】はあえて言うなら【5色低速ビートダウン】という様な、それまでに存在しなかったデッキタイプなのだから、デッキリストや解説が無ければ理解されるのは難しい。
今回、公開されていたデッキリストのカード1枚1枚にちゃんと意味があると信じ、しばらく向き合ったからこそ、ようやく理解することが出来たのだと思う。(それをしたのは僕では無い。)
このデッキは、それまでのデュエマにしては珍しい動きをするデッキなので、使っていてとても楽しい。
楽しいから、このデッキを皆使ってみて欲しいという気持ちがあって、これを今書いている。
そして、【クイックントースト】というデッキが、その名称は別としても、少なくともその中身はイキりの産物ではなく、"ちゃんとしたデッキだった"事が分かって少し溜飲が下がった。
外野から見ていて違和感を感じていたこの騒動に、自分なりに納得のいく要素を見つけられたのはとても気分が良く、個人的には「解決した」と言ってもいい。
あとがき
【クイックントースト】騒動は、誤解が誤解を生み、デッキとしての本当の強みが伝わらず、その他の悪い部分が強調された結果生まれた騒動だっだのだと思う。
あの頃のインターネット、皆、とんがっていたからしょうがない。
でも、あの時もうちょっと皆が柔らかくて、何かが噛み合えば、もっと受け入れられて、認められて、新しいデッキで皆が楽しくなっていたかもしれない。という事を考えると、とても惜しい気持ちになる。
でもまぁ、流石にネーミングがズレているのは間違いないので、そこはなんとかなって欲しかったよ。という気持ち、あります。
そして、このデッキについての考察が全て的外れだったとしたら、少し恥ずかしいので、そうじゃない事をただ祈るばかりで、そんな感じで終わりたいと思います。
あと、10年以上経った今になって、そんなずっと昔の情報をインターネットに改めて残してくれる方々に感謝しています。
当時、分からなかった事が分かってスッキリできて嬉しい。
そんな感じです。
あざした。
おわり。
追記(2023/10/07):この記事を書いて暫くしてから対戦動画を投稿しました。
実際に動くとこんな感じになります。気が向いたら適当に見てくれると嬉しいです。
追記2(2024/05/25):続編の様な物を書きました。
当時錯綜した5色デッキ達を分類して整理した考察と、それらが生まれて誤解されたまま絡み合ってしまった2009年のインターネットの話です。
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