見出し画像

ドッグランの魅力

 もるちファミリーは晴れの日はかなりの頻度(月20日程度)でドッグランに行くのですが、ドッグランの魅力は本当にたくさんあります。

 また、メインで行くドッグラン以外にもいろいろなランに行った経験から、ドッグランの種類や魅力などを今回の記事でざっくり紹介できればと思います!


ドッグランとは?

 ドッグランは近年増加していてその認知度も段々と高まってはいるものの、もるちファミリーの暮らす田舎の方ではまだまだ認知度は低く、知らない人や行ったことのない人も一定数います。まずはドッグランとはどのようなものなのかということから説明します。

犬の公園・体育館のようなもの

 ドッグランは大きく分けて屋外と屋内があります。人間の子どもでイメージするとわかりやすいですが、屋外ドッグランは公園や広場といったイメージで、屋内ドッグランは体育館のようなイメージです。では、具体的にはどのような違いがあるのでしょうか?

【屋外ドッグラン】

 屋外ドッグランといっても様々なものがありますが、以下よくある屋外ドッグランの傾向に沿ってメリット・デメリットをまとめてみました。

メリット① 利用料金が安い傾向にあり普段づかいしやすい

 一番大きな屋外ランのメリットとして、利用料金が比較的安い傾向にあることが挙げられます。
 安さの理由として、室内と比較すると「建物がない」「管理人が常駐していない場合が多い」「おしっこの臭い対策がそこまでいらない」「修繕費が安く済む」などがあります。
 なかには、自治体が管理している土地でドッグランをしていて、登録さえすれば無料で利用できるものから登録なしでも利用できるものまであります。有料のものでも300円〜1,000円のものが多く、それ以上の値段になると犬用プールやサロン、犬と泊まれる宿など充実した設備が併設してあるものが多いです。
 比較的利用料金が安いことが多いので、普段使いしやすく、犬同士のお友達や飼い主同士のコミュニケーションの場になりやすいです。

メリット② 日光を浴びられる

 犬は日光を浴びることで「セロトニンを分泌できる」「成長ホルモンが分泌される」というメリットがあります。
 セロトニンは別名「幸せホルモン」とも呼ばれており、精神や自律神経、脳の働きを正常に保つために役立つものです。これは人間も同様に日光を浴びることでも発生します。わんちゃんも飼い主さんも日光をしっかりと浴びることで、心も体も元気に過ごすことができるのです。
 成長ホルモンは骨や筋肉などの体組織の維持や新陳代謝に欠かせないものです。人間でも成長ホルモンを分泌させることで体脂肪を適切に燃焼しやすくなります。近年去勢手術をするわんちゃんが多いですが、そうすると性ホルモンの分泌が減り、太りやすくなったり筋力や骨密度の低下が起こることがあります。栄養管理や運動量の確保が重要となりますが、成長ホルモンもとても重要になります。適度に日光を浴びることは室内飼いや去勢手術をするわんちゃんが多くなった現代には必要不可欠かもしれませんね

メリット③ 広い

 ドッグランは基本的にはノーリードで自由に動き回ることができます。(他のわんちゃんと喧嘩になりそうな場合や入ってすぐで興奮している場合はリードに繋ぐことも大切です)
 散歩では飼い主のペース以上では走れませんが、ドッグランではわんちゃんが思いのままに走ることができます。中型犬や大型犬が思いっきり走るためにはそれ相応の広さが必要となりますが、柱などの障害物の無い広々としたスペースを確保するには屋内では莫大な費用がかかります。一方屋外では、フェンスで囲ってしまえば、障害物のない大きなスペースが確保しやすいです。
 また、屋外ドッグランは鳴き声でクレームが出にくい場所(住宅が近隣にない場所)に設置されていることが多く、土地の価格も安い場所が多いため、比較的広い場所が多い傾向にあります。

メリット④ エリア分けがしやすい

 広いドッグランであることに付随して、エリア分けのしやすさというメリットもあります。
 ドッグラン利用者の声で多いものとして「小型犬と大型犬のエリアを分けて欲しい」という声が一定数あります。小型犬としては大きなワンちゃんに怯えてしまうことや怪我をしてしまうことを懸念しておられることが考えられます。大型犬としては悪気なくしたワンプロや追いかけっこで怪我をさせてしまうリスクや小型犬飼い主さんが小さなボール等で遊んでおられて大型犬が誤飲してしまうなどのリスクを懸念しておられることが考えられます。  
 このようにそれぞれの立場からの心配の声が上がりエリアを分けられるランもありますが、そのためにはかなり広い土地が必要になります。前述の通り屋外の方が広いスペースの確保が容易なため、エリア分けも屋外ランの方が充実している場合が多いです。
 とは言いつつ、もるちファミリーのように小型と中型を多頭飼いしている家族などはエリア分けしていないランの方がありがたいという場合もあります。

デメリット① 天候に左右される

 屋外であるが故に、悪天候の日は利用がしにくいです。また、水捌けのよさも場所によってばらつきが大きく、水捌けの悪い場所であれば、午前中雨が降ると、雨が止んでも1日水たまりが残っている場合もあります。
 また、夏の暑い日はわんちゃんも飼い主も熱中症のリスクが高まるため、日中の利用が難しい場合も多いです。
 このように、天候や季節によって利用しにくい場合があるということがデメリットの1つです。

デメリット② 管理人不在の場合が多い

 屋内ドッグランはサロンや宿泊施設、カフェなどの様々な施設が併設されている場合が多いですが、屋外ランは土地とフェンスのみの簡単な設備の場所も多いです。そのため管理人が常駐していない場所の方が多く、何かトラブルがあった場合に全て飼い主間で解決しなければなりません。
 屋内ランでも「トラブルの解決は飼い主間でお願いします」と規約に明記してあるランが多いですが、トラブル防止のために明確な規約違反を注意してもらう際にスタッフさんにお願いできたり、ドッグランでのマナーなどについて質問したりできるなど、中立の立場の方が近くにいることは頼りになる場面は多々あります。

デメリット③ 気が散る要素が周りにある

 屋外であるが故に、虫や鳥がいたり、周囲を車やバイクが通ったりするなど、犬の気が散る要素があります。
 車やバイクを追いかけたり怖がったりするわんちゃんや虫や鳥を捕まえようとするわんちゃんは、そちらに気を取られ、犬同士での遊びが中断してしまう場合があります。
 我が家のもるはトンボをよく追いかけるので、トンボが飛んでいる時期は犬同士の遊びが少なくなってしまいます。

デメリット④ 現金支払いのみの場所も多め

 管理人がいない場所も多い屋外ドッグランなので、レジ等もない場合があります。そのため、支払いは現金のみの場所も屋内に比べて多く、さらにはお釣りなどの精算ができないため、小銭の準備が必要な場所もあります。キャッシュレス化が進んでいる現代において小銭を作るのが面倒くさいという方もいるかなと思います。

【屋内ドッグラン】

 一方屋内ドッグランにもメリット・デメリットがあるので、以下もるちファミリーが経験したことを中心に屋内ドッグランのメリット・デメリットをまとめてみました。

メリット① 天候や時間に左右されない

 なんといっても屋内ドッグランの1番のメリットは天候に左右されないことです。悪天候の日も問題なく利用ができ、夏の暑い日もエアコンも効いています。年中いつでも安定して利用でき、飼い主の負担(暑い日に涼しい場所にいれる・カッパ等を着させなくて良い・犬の足が汚れない等)も少ないという点は屋内ドッグランの最大のメリットだと思います。
 また、冬は日が短く夕方には暗くなる地域が多いと思いますが、屋内ランであれば照明がありますので、時間を気にせず利用しやすいということもメリットだと思います。

メリット② 併設されている施設が多い

 屋内ドッグランは設備投資が大きい分ドッグラン単体では黒字化することが難しいです。そのため、犬と泊まれる宿、ドッグカフェ、サロン、ペットホテル、ショップ、しつけ教室等の施設やサービスが敷地内に併設されている場合が多いです。ドッグランに行けば犬に関わる多種多様なサービスが受けられるということはとても大きなメリットです。
 また、年間会員になると様々な施設の利用料やサービスの利用が割引されるなどの特典がつく場合もあり、利用頻度が高い人は会員になる方が会員制のない屋外ランで毎回利用料を支払うよりもお得な場合もあります。(屋外ランで会員制のところもあります)

メリット③ 多頭飼いの割引やキャッシュレス決済などのサービス

 屋内ランは無人のところもありますが、有人のランが多いです。そのため、多種多様な割引サービスが存在します。なかでももるちファミリーが嬉しかったのは、2匹目以降の割引サービスです。もるちファミリーの経験したドッグランでは、無人ランは基本2匹目以降も同じ料金が発生する場所が多かったですが、有人の屋内ランは2匹目以降の割引サービスがあるところが多かったです。多頭飼いの場合屋内でも屋外とさほど変わらない金額なる場合もあります。
 また、屋外ランのデメリットである支払い方法も屋内の場合はキャッシュレス決済対応の場所が多く、小銭を準備しなくて良いことはこれからの時代大きなメリットかなと思います。

メリット④ 気の散る要素が少ない

 前述の屋外のデメリットである気の散る要素が屋内には少ないです。虫や鳥の侵入も少なく、車やバイクが犬から見えにくいので、わんちゃん同士の交流が周囲の環境のせいで途中で中断されることが少ないです。

デメリット① 利用料金が高め

 室内ドッグランは1000円以上が多く、屋外と比べるとかなり高めな価格設定です。普段使いする場合は年間会員になることが基本となります。
 しかし、前述の通り日光を浴びることは犬の健康上とても大切なことなので、晴れの日も室内ランのみで遊ばせるのは犬健康面で考えるとあまり良いことではありません。かといって、雨の日や季節限定の利用のために年間会員費を支払うのは割高な場合が多いです。
 季節限定や月単位で会員になれる制度がある施設や屋内外どちらのランもある施設で会員になったり、併設する施設のサービスが充実していてそちらを年会費分以上に利用をしたりするなど条件が揃っている人からすると料金が安くなる場合があるので、利用の仕方と料金を照らし合わせて検討してみてください。

デメリット② 広い施設は少ない

 屋内ランは併設する施設やサービスを作るためにランのみに大きなスペースは使いづらく、中型犬や大型犬からすると少し小さいと感じるサイズのものも多いです。大きなランの場合は初期投資が大きかったり、メンテナンスの費用や手間がかかる場合が多く、その分料金も割高な傾向にあります。
 また、広さの関係でエリア分けの難しさもあるので、小型犬と大型犬が同じスペースで遊ぶ施設やそもそも小型犬しか利用できない施設もあります。

デメリット③ おむつ着用

 室内ランは滑りにくい床材を使う施設や人工芝を使う施設が多いです。また、エアコン等を効かせるために換気用に最低限の空気の入れ替えしかしない施設もあります。そのため、おしっこの匂いや汚れの対策として、おむつ着用を義務化している施設やおむつを着用していない場合は割高な料金になる場合があります。皮膚が弱いわんちゃんがおしっこで蒸れてかゆみが出る場合もある(もるはおしっこで蒸れてかゆみが出たことがあります)ので、おむつが苦手なわんちゃんには長時間の利用はしづらい施設もあるかもしれません。

デメリット④ 床に注意が必要

 犬はとても早いスピードで走ります。体が大きな子が早いスピードで走ればその分関節に大きな負担がかかります。床が滑って脱臼するなどの滑り防止に力を入れておられるドッグランは多いですが、床の硬さは意外と見逃しておられることもあります。硬い床に薄い滑り止めの床材や薄い人工芝を乗せているだけの場合は、長期間利用する間に犬の膝などの関節に負担がかかる場合もあります。
 屋外ランは基本土に芝生なので、硬すぎるということはないのですが、屋内ランを普段使いしようと考えておられる方は、床の硬さにも注意してみてください。

終わりに

 近年犬を飼う方の人数はあまり増えていないのですが、犬の健康を考え、高級フードやドッグランなど犬の健康に関してお金を使う人が増えています。愛犬の健康を細かく気遣う中で、夏のアスファルトでの肉球のやけどしないかや雪道を長時間歩かせて凍傷にならないか、雨の多い地域で散歩させづらいけど運動不足にならないようにしたいなど地域や時期によってはお散歩させづらく悩みを抱える飼い主さんも多いかと思います。
 また、犬の社会化と言って家の外の環境(車やすれ違う人)に慣れたり、他のわんちゃんと関わったりすることもとても重要だと言われています。
 わんちゃんが健康的に遊べる場や社会化の場としてドッグランを有効に活用することはより豊かな愛犬との生活のためにとても大切なことです。また、飼い主同士でコミュニケーションをとる中で、困りごとを共有したり、お得な情報を共有したり、いろいろな飼い主さんの考え方を聞くことで、飼い主も成長できる場であると私自身感じています。
 屋内外どちらもメリット・デメリットがあるので、ドッグランの通いやすさ、料金、住んでいる地域の天候、わんちゃんの性格などを総合的にみて、各々の家族にあったドッグラン選びをしてみてください。

いいなと思ったら応援しよう!