鼻血が教えてくれた大切なコト
最近よく鼻血が出る。
朝起きて顔を洗う時。
外出して歩いてる時。
会社で仕事をしてる時。
人前で出た時には鼻炎を装って席を立つ。
そしてトイレで血が収まるのを大人しく待つ。
昔は数ヶ月に一回だったのが、先月から数日に一回のハイペースになってきた。
鼻血ではないが、気付い時にはもう手遅れだった…的な記事を見かけ、「もしかしてこれは何かの病気かでは?」と不安になる。
こうなった時の人の行動力はすごい。サッと仕事を切り上げ、近くの耳鼻科に駆け込む。
閉店間際の耳鼻科は空いており、テンポよく診察室に呼ばれる。
扉を開けると若めの女医さんが出迎えてくれた。
(私)「最近鼻血がよく出るんです。。」
(女医)「なるほど、、鼻血が出た時はどうされていますか?」
(私)「ティッシュを鼻に詰めます。大体5分くらいでおさm…」
そう答えた途端、「はぁ〜〜」と深くため息をつかれた。
え、、そんな変なこと言った?ってか急に態度変わったぞ。
(女医)「もう鼻に詰め物するのはやめてくださいね。」
そう言って彼女は、鼻出血の対応が書かれたプリントを差し出した。
そこには、ティッシュペーパーを鼻に詰めないように、との注意書きがされていた。
それ以上に気になったのが、絵のタッチが明らかに子供向けだ。
鼻をほじり過ぎて鼻血が出たと思われたのだろう。確かに人目を忍んでほじることはあるが、私ももう良い大人だ。適切な力加減を心得ている。
「でも、血が垂れてくるじゃ・・」と私が言いかけたところで、小鼻をぎゅっとつままれ、「これで下を向いて安静にしてれば大丈夫」と諭された。
「ティッシュを入れるのは、鼻の粘膜をヤスリで削っているようなものなんだよ~」とのこと。
おや・・?気付けば話し方が子供に語りかけるようになっている??
その後、鼻カメラで表面を見せてもらうと、確かに素人目にもわかるくらいに爛れていた。鼻血が出る度にティッシュを詰めていたことから悪化し、出血のスパンが短くなってしまっているとのこと。
「軟膏出すから定期的に塗ってね。少し時間かかると思うけど、少しずつ良くなるよ~」と励まされ、診察室を後にした。
鼻血が出た時はティッシュを詰める。
昔から当たり前に取っていた行動が実は間違っていた。
思い返せば、小鼻をつまんで頭を下げるのが良いという話も聞いた記憶があった。
それにも関わらず行動出来ていなかったのは、小さい頃からの条件反射なのかもしれない。深く考えずに動作を繰り返している自分に気付いた。
自覚してないだけで、実は逆効果な対応をしてしまっていることは他にもありそう。
巷では習慣化することの大切さが謳われているが、定期的にそれを見返すことが大切である。
特に身体から発せられているシグナルは無視せず、日々の行動を省みるきっかけとして捉えていこうと思った。
でも今後も鼻はほじってしまうんだろうな。
だって気になるんだもん。
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