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『青春18きっぷで郵便局めぐり~平成30年夏~』 さんかいめ~京鹿子娘道成寺の舞台へ

2018年、7月の出来事です。
関係者(?)向けに配布した冊子に記載したものを転載し、加筆修正します。

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 はじめは、大阪市南部の郵便局をまわり、友人Bさんにも会おう! というものでした。

 ですが、地図をずーっと見ていたら、その先に和歌山市があり、その先に御坊があり、その先に道成寺がありました。
 『道成寺』といえば、安珍・清姫伝説で有名で、それの後日譚である歌舞伎『京鹿子娘道成寺』の舞台です。
 私、一時期歌舞伎にはまっていまして(多趣味と言われます)、ただ、京鹿子娘道成寺は観たことがないんですよね。一番見たかった演目だったのに。
 あと、ティーンズハート文庫の『南紀火の蛇幽霊事件』(風見潤・著)も、安珍・清姫伝説をもとに書かれてるんですよね。

 などということを、地図を見たら一気に思い出して。
「道成寺に行こう!」
 となりました。
 当初の予定から、はずれまくっています。

 大阪に行き、紀州路快速で和歌山へ。
 ここまでは、前も青春18きっぷできたことがありまして。ここから先が未知。
 和歌山駅で少し休憩し、電車に乗り込む。
 電車の中で海を見ながら、
「暑いからタクシーでまわろう……」
 と、ダメな方向に思考がいってしまい、その考えに負けてしまった。

 御坊で下車。
 すると、文武天皇夫人・藤原宮子(髪長姫)のモニュメントやスタンプが。
「あ! そうか。ここがあの伝説がある場所なのね!」
 と今更気付く。
 Wikipediaによると、『「文武天皇が紀州御坊へ療養の旅をしていたとき、美しい海女を見初めたが、いくら美女でも海女の娘では后にはなれないので、権力者・不比等が一旦養女とし、藤原の貴種として嫁入りすることとなった」というのである。』とあります。
 知ってはいたんですが、御坊付近なのは初めて知りました。

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 タクシーを電話で呼んで。

 まず、『御坊湯川郵便局』へ。
 風景印が髪長姫でときめく。やはり、自分の好きな時代に関係があると、本当に嬉しい。
 字入りのお宝印。
 タクシーでまわっているのに気付いた局員さんが、
「(車内で)書いたら早い」
 と、入金票をたばでくれました。

 またタクシーに乗ったら、タクシーのおじさんが、次の郵便局を無線するの。
 それは最後まで続き、おもしろすぎた。

 次は『藤井郵便局』。
 風景印は京鹿子娘道成寺の歌舞伎のイラストでした。しかもお宝印で嬉しい。

 またタクシーに乗り、『川辺土生簡易郵便局』へ。
 局員さんに、
「道成寺、ぜひ見ていって!」
 と言われました。

 もちろん、道成寺は見ていく予定だったのですが。
 暑いししめっぽいし、なんかもういいかな(ヲイ)とか思ったりしたのですが。
 運転手さんも、
「せっかくなら、道成寺見ていきませんか?」
 とおっしゃるし、降りることに。
 ちなみに、帰りもタクシーを呼ぶと行ったんですが、駅が近かったし、歩いて電車で帰りました。
 ここにお詫びします。

 道成寺、お参りして、拝観料を払って、またお参りして。
 京鹿子娘道成寺の数多くのポスターを眺めながら、
(見るなら、玉三郎さまのがやはり見たいなぁ)
 などと思ったりして。

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 事件①
 こちらでいただいた御朱印、二種類あったので二種類いただいたつもりが、同じ種類が二つ紙に入っていました。見守りが二倍かしら……。

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 事件②
 日傘をタクシーで忘れていて、運転手さんが届けてくれた。

 事件③
 髪長姫の漫画がお寺に売られていたけど、金欠で買えなかった(五百円なのに)。


 道成寺の門前のお店で、『つりがねまんじゅう(白あん)』をいただきながら、お店のかたとおしゃべりしてまったり。
 焼きたてをいただいておいしかったです。

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 タクシーを呼ばず、道成寺駅に行き、御坊で乗り換えし、和歌山へ。
 和歌山で少しだけ休憩して、紀州路快速で東岸和田へ。

 ここで、バスに乗るんだったんですけどね。バス停がなくて。
 探しまくってたら、バスに遅れる。
 そして、しばらくバスがない。
 この駅で、友人Bさんと待ち合わせていたのに、遅刻決定。

 やっとバスが来て、『岸和田天神山郵便局』へ。
「風景印ありますか?」
 と聞いたら、
「ないんですー」
 と、めっちゃ謝られた。なんでだろう。
 帰りのバスもなくて、ますます遅刻が決定という。
 土下座して謝りたかったよ、私は。

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 バスで東岸和田駅に戻り、『岸和田土生郵便局』へ。
 急いでいるときに限って、混んでるんですよね……。

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 というわけで、やっとBさんと合流!
 駅近くのカフェに行き、ジュースなどいただきながら、源氏物語や歴史の話をしました。
 楽しかった~♪
 お土産までいただいてしまい……。
 Bさん、お待たせしてすいませんでした。ありがとうございました!

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 Bさんとお別れして、東岸和田から大阪に戻り、帰りました。
 ずるしてタクシー使ったのに、なぜかぐたぐただった……。


 Bさんとのお話も楽しかったし、いつか観たいと思っている歌舞伎の舞台に行けて、本当に楽しかったです!

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