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超個人的「都スカイハイ」語り

overture

きのホ。の3rd フルアルバム「都スカイハイ」がリリースされて1ヶ月余りが過ぎた。(2024年7月24日配信リリース)

既発表曲も含む11曲、37分とコンパクトな構成はライブをメインとするきのホ。の活動スタンスから来る必然的なものなのだろうか。きのホ。はいわゆるライブアイドルと呼ばれる存在だが、数多くのグループがブッキングされる対バンイベントやフェスなどで限られた持ち時間(大抵が20〜30分)により多くの楽曲を披露するため楽曲の時間を短めにするという方法が取られることがあると聞く。おそらくそんなことも考慮されて制作されたのかもしれない。

とか、なんやかんや言うてますけど、とにかくきのホ。の「都スカイハイ」というアルバムについて思ったこと、思いついたことをあれやこれや書いていきます。しばらくお付き合いを。(完全に主観なので偏見暴論無知蒙昧なこともあるかもしれませんが、ご容赦を…)

まず、収録曲は以下の通り。
1.麗しのタンバリン
2.TEA
3.アンバランス
4.馬鹿と煙
5.都スカイハイ
6.夕立雲
7.クラベチャウ
8.グッドサイン
9.AM2:30
10.シンドローム
11.モーニンググローリー

曲順についてはきのホ。のプロデューサーである新井ポテトさんが散々悩んで決めたという。
確かにわかる。
一説によると、昔のレコード時代の感じで1~6がA面、7~11がB面のイメージらしいとのこと。(又聞き。要出典案件!)
いや、もうさ、A面とかB面とか、なんならカセットテープのオートリバースとかいつの時代よホント…(オートリバースは誰も言うてない)
けど、そういうのも今となっては新しいのかなと思ったり思わなかったり。

ということで1曲目から紹介…
なんてことはなく、好きな順でやろうかな。(曲順紹介とかは何だったのか…)

① TEA

自分がこのアルバムからきのホ。初心者に聴いてもらうならこれを聴いてほしいNO.1楽曲!

これ、既発表だった「クラベチャウ」、「シンドローム」、「馬鹿と煙」以外で初めて聴いたアルバム曲(他に先行でライブでやってた曲があったらそれは聴けてません)で初聴きはKBSラジオの「さらピン!キョウト」(2024/07/08)でのOA。

この曲の聴きどころはなんと言っても御堂莉くるみさんの七変化!
疾走感のあるイントロから小花衣こはるさん、桜寝あしたさんパートが続くんですけど、ここでそう来ますか!?というくるみさんのパート。
くるみさんは何でもこなせる本当に歌の上手い人だけどここまでバッチバチにやるとは…と感動。

TEAは各担当パート終わりのTEAで各メンバーの高音を聴かせるギミックのある歌だと思っていて、それはミコちゃんの「ミューム やっと会えたね。」からのインスパイアじゃないかと思ってるんですが、くるみさんのミコちゃんパートに続くとこ、え?ミコちゃんの声?ってくらいに自然にチェンジしてて、この歌割ほんま凄…ってなりました。

ただ、実は自分の見たライブでのTEAの高音パートはまだ音源ほどはしっくりハマってなくて、これから育っていく楽曲なんだろうなぁと思ってます。
(これはあくまで超々個人的な見解です、あしからず)

あと、ライブだと各メンバーパートの後に名前のコールが入るのもめっちゃ好きです。

② クラベチャウ

これは「都スカイハイ」の中ではおそらく1番早く発表された楽曲。(確か昨年のにホ。(きのホ。2周年記念ライブ・2023/10/03)で初披露されたと記憶)

なんだかんだでライブでもあんまり聴かないような気もする(きのホ。の楽曲どれも強すぎるのよ)けど、実は結構好きな曲。(そもそも自分があんまりライブ行ってないのですが…)

この曲の聴きどころはやっぱり小清水美里さんの突き上げるような歌い方&巻舌歌唱!
出だしのくるみさんもめちゃくちゃカッコイイ&凄いんだけど、この曲の真骨頂はあそこだと思ってる。
美里さんはきのホ。の中で背骨のような存在だと思っていて、それぞれ個性的な声の中の一番中心にいて、シフトチェンジを滑らかにしてくれていると思っている。
んだけど、時々垣間見せる爆発力というかそういうのがこの曲で存分に発揮されていて、そこが大好きです。

歌詞もきのホ。ぽくて好き。
「これこれだ見たかったものは/現に誘惑点どこにもないよ」
て出だしからして只者ではない。誘惑点って何?どゆこと?

「ゆけ ばったもんが闊歩する街をゆけ
 取れ 去ったもんが大事にしていたもの
 見ろ 肩を落として歩く姿を
 もう カッコつけばっかいってらんないよな」

なんじゃこりゃ? アイドル楽曲の歌詞なのかこれは?
とにかくハンサムケンヤの作る楽曲のクセツヨがきのホ。にかかれば見事にアイドルロックとして昇華されていくから、あら不思議…
そんなマジックを存分に見せてくれるのが「クラベチャウ」だと思うのです。

といいつつ、いまだにサビの腕上げるとこの振りコピがうまくできません。
ごめんなさい。

③ アンバランス

わかってますって…お前誰推しだよってことですよね、はい、私は御守ミコちゃん推しですよ、なのになんでこの曲を取り上げないんだ!と識者(誰?)のお叱りを受けそうなので(そんなことは絶対にない)、ここで「アンバランス」を。

この曲については一言だけ。
この曲はミコちゃん曲です!
それがすべてです。(異論は認めます)

きのホ。のファンの人なら知ってると思うけど、ミコちゃんは子どもの頃の病気の治療の影響である周波数以上の音は聴こえない。そのために声を出すことに苦手意識があった、という。もちろん、歌うことも。多分今でもそういうことと向き合いながら活動しているのだと思う。(と勝手に思ってる)
けど、そんなミコちゃんが最近は強欲さを前面に押し出して歌ってる。その姿勢が自分からしたらすでにすごい。
そこに、「アンバランス」投下!
きのホ。で初めてミコちゃん歌いだしの楽曲なんです。嬉しい。本当に。
で、歌いだし…

「アンバランスな君はそれで正しい」(一部略)

のっけから突然肯定されるんですよ、聴いている私たちが。
ミコちゃんのアイドルとしての姿勢がこの歌詞に込められていると思う。
ミコちゃんは自分はお守りのような存在になりたいと言ってたことがあるけど(要出典)、今日も大変な一日かもしれないけど、このお守りがあれば自分は大丈夫って思えるし、自分がここにいてもいいんだと信じられるって依り代のような存在だと思うのね、お守りって。自己肯定できる存在、多分それがアイドルなんだと思うんですよ、私は。(完全暴論持論)
なので、「君はそれで正しい」なんて言われたら、泣きます。泣かされます。まんまとハンサムケンヤの術中にはまってしまいます。ハンサムケンヤ、お前何書いとんねん!(怒ってません、感激のあまりの咆哮です)

「アンバランスな君はそれでいいから」(一部略)

本当にそれでいいの? 本当に? ケンヤ~!!お前~!!(褒めてます)

そして、そこに小花衣こはるさんの語り!
これまた、こはるさんだからこその深い気持ちのこもった語り…
それ以上おじさんを泣かせないで…

「アンバランスな私それでいいかな
 アンバランスな君でそれでいいから」(一部略)

うおおおお! それでいいし、それでいいのね!
と、そんな感じになってしまいます。
取り乱しました、申し訳ございません。

っていうのに、なんかミコちゃん本人はコミカルな楽曲だと思ってたというような趣旨の発言をしていて(これはきのホ。の公式YouTubeチャンネルのKIFのセトリドラフトで言ってた記憶)、私はズッコケるわけですが、いや違うぞと。ミコちゃんは聴き手に届け!みたいな感じの大げさなものでなく、普通に聴き手の自己肯定をしてくれている、素のミコちゃんがそこにいるのだ、と。(いや、けっしてこはるさんの語りが大げさだとかそういうことではないので、あしからず…ゴニョゴニョ…)

ということで、自分にとってはこの曲はミコちゃん曲なのだということでした。

ちなみに、この曲の振り付けはかわいいから大好きです。もっとライブで見たい!(だったらライブ行け!)


と、ここまで書いてきたけど、なんか異様に長くなりそうなので、続きはまた今度に…

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