2022.05.03 堅田にて~水郷の町と1つたたずむベンチ~
4月のぶらり途中下車の旅、滋賀県大津市の堅田駅に行った。
まだまだ就活が忙しくて4月は行けなさそうだったが、アルバイトのGWのシフトのごたごたで、土壇場で休日ができた。最近雨の日が多かったというのもある。
まず駅からほど近くのパン屋に寄った。先月の旅でパン屋に行ったのが良かった。こうした機会でもないとパン屋って行かないんだよなー、近所にも無いし。
あんバターデニッシュを買った。ここ数年でバターの塊が入ったパンが人気になったよなぁ。市民権を得てきたよね。
川沿いを歩いて琵琶湖に行った。滋賀に来たら必ず琵琶湖を見に行く。
水際で波の音を聞いていた。よくよく考えれば湖で波が発生しているのが分かんないけど。釣りができるエリアらしく、釣りをしてる人が多かった。この場所に限らず堅田は全体的に釣りOKなのだろう。
そのまま琵琶湖沿いを歩いていき、満月寺の浮御堂を見に行った。湖に突出している観音堂で、湖に柱を突き刺して立っている。柱とか腐ったりしないんかな。
浮御堂からの琵琶湖の眺めを見たり、湖上にいるということを感じてたりしてた。
そこからまた湖沿いを歩いていたが、浮御堂のすぐ近くに隠れ絶景スポットがあった。雑草の生い茂るあぜ道に石畳が敷いてあり、その先にポツンとベンチが1つあった。
ベンチからの眺めもそうだが、そもそもひっそりとベンチがたたずんでいる光景が胸に来る。誰に座られるでもなく、ただそこに在る。誰かを待っているその姿が良かった。
水際のすぐ近くまで家が建てられていて、琵琶湖を路地の先に望む景色を写真に撮ってた。湖に続く細い道ってのがいい眺めだ。
一旦駅近くに戻り、から好しで昼ご飯にした。前に行った時に悩んで結局食べなかった油淋鶏定食にした。やっぱりから好しは美味い。昨今のから揚げブームも納得だよね、訳分からんグランプリは抜きにして。
また湖沿いに戻り、水路の写真を撮ってた。琵琶湖はいいね、水郷は水にあふれている。
でも前日の大雨の影響で水が濁ってた。小さい湖も見に行ったが、一面泥の色をしていた。水がちゃんと澄んでいたらいい景色だったんだろうけどね。汚ねえ町ってイメージだった。
あと何故か駅前のアルプラザをウロウロした。ショッピングセンターには地域の人々の生活が色濃く表れている。家電から服からフードコートから、これさえあれば生活の大半が事足りる。そんなとこを歩いて地元の人のフリをしていた。
ゲームコーナーに太鼓の達人があったから久し振りにやってみた。20000歩も歩いた後にやるもんじゃないんだろうけど。
曲を選んでいて思ったが、知ってる曲が全然なかった。おそらく歌い手とボカロPの曲が大半を占めているんだろうな。誰かしらの歌い手集団とコラボしてたっぽいし。
あの「夏祭り(ジッタリンジン)」に辿り着くまでに何回フチを叩いたことか。夏祭りってもっとスッと出るもんじゃないの? 沢山の歌い手とボカロPの曲の、細い隙間を縫って夏祭り・天体観測・マリーゴールドを選んだ。
夏祭りの「むずかしい」は本当に難しかった。ラスト3叩きぐらいでようやくノルマクリア達成だった。太鼓の達人、大好きなんだよなぁ。
アルプラザ内のパン屋でもう1つパンを買った。チーズとベーコンのパンで、モチモチしてお腹にたまった。そして家に帰った。
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あのベンチって何のためにあそこに設置されたんだろうな。観光スポットをちょっと外側から眺めることのエモさを、誰が見出して誰が実行したのだろうか。
そして石畳を敷いた、さらにそこを避けて住居を建てたとなると、もっと昔の話に遡るのだろう。意図的に絶景スポットとしてそこを避けるようにしたのか、それともたまたまこの区画の土地が売れなかった・家を建てられなかったのか。
ショッピングセンターもそうだが、この空白地帯にも地域の人々の生活が込められていると思う。平日の夕方にはここに小学生が集まるのかな。ベンチに座ってswitchでゲームしているのかな。
あぜ道を歩いてる時にも釣竿を持った人とすれ違ったり、振り返ったらおじいちゃんもベンチに座ってたりしてた。
ドラえもんに出てくる、土管のあるあの空き地みたいだなって思った。「空白地帯」という表現をしたが、町にはそんな空き地が必要だなと思う。
家とかアパート・マンションって、誰かの居住地であったり仕事場であったりするじゃんか。部外者が勝手に立ち入ると怒られるし、最悪逮捕されちゃうから。
子供の目線から考えると、親の目からは離れられるけど立ち入っても怒られない場所というのがあると嬉しいんじゃないかな。自分達だけの秘密基地のような。
ラジオもそうなんだけど、人の生活を盗み聞きしたり覗き見したりするのが好きなんだな。これだけ書くと変態みたいだけど。