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2022.09.23 新田辺にて~土手を滑り落ちる22歳~
9月のぶらり途中下車の旅。京都府京田辺市の新田辺駅で降りた。台風が過ぎて一気に涼しくなったから、行くならこのタイミングだなって思った。
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駅構内にパン屋があったからまずパンを食べた。パン屋で買うウインナーパンはパリッとして美味い。
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近くの京田辺駅に、水辺の散策路というルートマップがあった。京田辺市には水路が張り巡らされていて、水路沿いにウォーキングしようという取り組みを行っているらしい。地面にも矢印が書かれていて、結果的にそれに沿って歩いていた。
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駅の近くの土手のふもとを歩いていたら、細い公園にこれまた細い階段があった。どんな川か見てみようと思って上がってみると、いわゆる農業用水路だった。
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コンクリート造りで、細くて、水量が少なかった。土手を作る必要性がを感じられない程度のしょぼい川だった。土手があるからにはもっと大きい川だと思ってた。
土手の未舗装の道を歩いていたが茂みで道が途切れていた。下りようにもさっき上がってきた細いやつ以外に階段が無く、下りるには長距離を引き返すことになる。
面倒だから、けもの道があって比較的角度が緩やかな坂を下りてみることにした。慎重に一歩一歩下りていたものの、結局足を滑らせて尻もちをつき、そのまま土手のふもとまで止まれずに滑り落ちてしまった。枯れ草まみれになって、腕に切り傷が2本できていた。
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22歳にもなって土手で滑り落ちてケガするというのが情けなかった。5歳の子供のやることじゃんか。
土手を滑り落ちたものの再びスロープで土手の上に上がり、歩行者自転車専用道を歩いた。自転車がビュンビュン行き交うのに道が細く危なかった。
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土手のふもとにグラウンドがあって、そこで大学生らしき人々が何かスポーツの練習をしていた。サッカーの1on1みたいな練習だったが、サッカーボールではなくフリスビーが飛び交っていた。
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これはどういうスポーツなの? フリスビーってただ投げて取るだけじゃないの? 詳細なルールを調べたら、ちゃんと競技性のあるスポーツなんだろうか。
そこから何本もの川沿いを歩いた。水辺の散策路には沿っていたが、川底が黒い色をしていてあまり綺麗そうには見えなかった。曇りの日だったからかな。
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田んぼの中の細い道を通って駅前に戻り、餃子の王将で昼ご飯にした。チャーハンにエビチリをかけたやつを食べた。カミナリの言うところの「バカが食うやつ」みたいだなって思った。
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その王将では店員さん同士が仲良くて、料理を作りながらワイワイと喋っていた。その「従業員同士の仲が良い、アットホームな職場です!」という雰囲気が嫌だった。もっと静かにご飯を食べたかった。
王将の向かいにあるパチンコ店のイメージキャラクターが気になった。バナナの着ぐるみを身にまとったかわいいクマだが、何故か無表情だった。
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不愛想にも見えるから「お前らイメージキャラクターなんだからもっと頑張れよ」と思った。兄と妹の双子で誕生日は8月7日とプロフィールが決まっているものの、名前だけが無い。肝心なところが抜けているのも変だった。
後はアルプラザのゲームセンターで太鼓の達人をして帰った。太鼓の達人、知ってる曲がほぼ無くて腹が立つ。そんなボカロとかアニソンとか歌い手ばっか充実させないでよ。4曲プレイであまりにも叩ける曲が無く、天体観測を2回プレイした。
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土手を転げまわって傷だらけになって笑ってる子供、これは誇らしいものだ。しかし土手を滑り落ちる22歳、これは本当に情けない。それも「階段のとこまで引き返すのが面倒だったから」という理由だからである。
あの頃の無邪気さはもう戻ってこないのかなと思ったが、よくよく考えれば5歳の頃からそんな活発な子供ではなかったわ。今も昔も、似たような感じじゃないか。