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2023.11.24 その時お前は、面白くなかったと知るだろう

こないだXにもポストしたのだが、有名人の過去の失言やスキャンダルをいちいち掘り返すヤツって、全員ハガキ職人になればいいのにって思う。

「昔のことをいつまでも覚えてる」という現象自体は同じ。それなのに、発言のタイミングや発言先のメディア・人選がちょっと違うだけで、笑えないどころかみみっちさや、隠しきれない劣等感があふれ出てしまう。

「性格の悪いネット民」で片付けてしまえばそれまでだけど、なんかもったいないよ。その能力、面白い方向に活かしてみないか?と思う。

だって偉そうにこんなこと思ってるハガキ職人の俺も、一歩間違えればネット民と大差ないのである。俺はいったい何年、朝青龍の土俵上でのガッツポーズをイジり倒せば気が済むのだろうか。

オードリーのオールナイトニッポンでも、ハライチのターン!でも、ザ・マミィのネズミの咆哮でもイジってきた。足掛け5年くらいイジってきてる。怒らせたら怖い人なのに。

だから「アイツのアレを無かったことにしたくない!」と思ったらまず、ラジオに送ってみればいいんだよ。失言・不倫・中絶・事故…、それを募集中のコーナーのフォーマットに落とし込んで投稿する。

もちろん最初は採用なんて絶対ないだろう。そりゃそうだ、だって所詮不愉快な発言しかできないネット民の戯言なのだから。そんなのがプロの芸人や放送作家の目に引っかかるわけがない。

その時、お前は知るだろう。「あっ、俺って面白くなかったんだ…」と。有名人の言質を取って自分のことを面白いと思い上がっていたんだよ。そんなのは砂上の楼閣に過ぎない。触れた瞬間に崩れていくちっぽけな自尊心だったのだ。

しかし、そこで諦めてはいけない。勝負はここからだ。自分のことを面白くなかったと受け入れてから、第2の人生が始まるのだ。

そこから徐々に人選やスキャンダル度合いを調整していき(妥協して)ようやく採用されるようになる。明らかに超えてはならない一線を超えて笑えないどころか興醒めだった1通が、パーソナリティーの昔懐かしい記憶を呼び起こす「面白い」1通になっていく。

そしてパーソナリティーの笑い声を聞き、採用されたという達成感に満ちた時、有名人のスキャンダルを掘り返してポストするなんてつまらん趣味から足を洗えることだろう。俺も俺でラジオへのネタ投稿を始める前は、XXXXさん ※ の悪口を日記に書き殴っていたのだから。

それを妥協して妥協して、辿り着いたのが朝青龍。俺は未だにラジオの笑いのツボが分からない。こっちの妥協とあっちの笑いのツボ、それがどこで交わって採用となるのかが、俺は未だに分からない。


※ 有名人不倫叩きブームを作り出したと言っても過言ではない、バンドマンのアイツ。2016年頃の話。


こんな感じでネット民に講釈垂れてるけど、何故かいずれ採用される前提の話である。みんながみんなお笑いの才能があるわけでもないから、これ以上は姿の見えない、知らないネット民に向けた言葉ではなく、自分語りに徹しようと思う。どうせnoteだし。

日記本編でも軽く触れたように、自分だって悪いネット民に成り下がってしまった可能性はあったのだ。Twitter(現X)を始めるのが遅かっただけで、時系列が少し入れ違ったら…と考えるとゾッとする。

XXXXさんの悪口を日記に書いてたのが2016年の1月、ラジオにネタを送り始めたのがその年の4月、Twitterで呟き始めたのが同年12月。本当に危なかった、Twitterを始めるのがなんかずれ込んで本当によかった。

ただ足掛け5年も朝青龍をイジっているのは、厳密に言うとギリギリアウトなのかもしれない。これを読んでる人からしたら、目くそ鼻くそのラインだろと思われてるのかもね。

Xは自分が思ったことを全部言えるから、興醒めな一言だって検閲も無く世に出ちゃうのだ。あくまでもラジオで採用されてる内容に関しては、放送作家や芸人のフィルターを通して電波に乗っていることだから、箔がついているというか、誰かが認めてくれたことではある。

だから最悪「採用した側が悪い」という顔をして逃げてやろうと思っている。深夜ラジオでもパーソナリティーの発言が炎上したという話は聞くが、リスナーのネタが炎上したという話は聞いたことがないのだから。厳しい検閲なんだろうね。

もうちょっとゲロってしまうと、沢尻エリカの「別に」事件だってイジったこともあったのだ。あれこそ興醒めとノスタルジーの境界線だろう。それが何故か採用されて、電波に乗って放送されたから、俺は悪くないと思う。大手ラジオ局の厳しい検閲を経ての話だし。

だから性格の悪いネット民だって、そのままのマインドで場所さえ変えれば「面白い」扱いされることもあると思うよ。沢尻エリカいじりだって採用されちゃうんだから。採用される前提の語り口も意外と間違ってないのかもしれない。きっと道は開かれているはず。