出会い系の思い出~アップルタウン(前編)
DDIポケット
自分が最初に友達探しではなく出会い目的(?)で見知らぬ女性と繋がって会うという体験をしたのは、いわゆる伝言ダイヤルの一種だった。
時はおそらく20世紀が終わるか終わらないかという頃だったように思う。
大学を出て社会人になり数年といったところ。
ポケベルブームはとっくに去っていて、携帯持つ人も当たり前になりつつあった。
最初に自分専用の電話機を入手したのは、当時のDDIポケットのPHS。
モノクロ液晶で漢字どころかひらがな表示すらできなかった。
その後DDIポケットはWILLCOMに変わり、その後Ymobileに吸収された。
そんな縁で(?)いまだにスマホはYmobileである。
PHSで遊びましょう
PHS本体を入手した時、いろんなサービスを紹介した小さなチラシみたいなものが同梱されていた。
「#〇〇〇〇」みたいな専用番号に電話をかけると、いろんな情報チャンネルにつながる。いろいろ使ってPHSを活用してみましょう的なやつだ。
その中に、留守番電話的に伝言を録音しておくと、聞いた人から返事を貰ったり、逆に録音された伝言に返事をするなどしてコミュニケーションが取れるというサービスの紹介があった。題して「アップルタウン」という。
いまネットで検索しても情報はないが、使ってた思い出のある人はいるようで数件だけヒットした。
リンゴの街
アクセスすると、「タ、タ、タ~ラララ~♪」というややマイナー調のテーマ曲がかかる。映画音楽か何かだと思うが今でもTVなどで時々聞く。
曲名はわからない。
そして自動音声で「アップルタウンへようこそ。~をするなら#1を」「君への伝言は〇件だ」というようなアナウンスが流れる。これもなんか渋い男性の声。
今思えば、テーマソングといいアナウンスといい、落ち着いているというか楽しいはずのコミュニティサービスなのにポップで明るい雰囲気がまるで無いのが妙な感じだ。
基本は友達や話し相手探し的な使い方で、アダルトな伝言は禁止だった。
自分も別にヤリ目で使い始めたわけではない。
とはいえ女の子とは知り合いたいわけなので、「女の子と仲良くなりたいです~」みたいな伝言を残してみたり、女の子の伝言にコメント残したりしていた。
今とやってることは全く変わっていないな。
いろいろ頑張ってもなかなか成果が出ないのも今と一緒。
「ヤリ友募集してます❤」と聞こえた伝言にウハウハで返事したら、
「ヤリ友ってなんですか?」と逆に問われて返答に困った。
単なるエロ思考に支配されての聞き間違いなんだけど。
「女の子と仲良くなりたいです~♪」と残した伝言に返事があってウハウハで再生したら、
「このクソエロ野郎が殺すぞコラ!死ねや」みたいな野郎の脅し文句が吹き込まれてたこともあった。
なんか驚くとかビビるとかよりもなんで俺が脅されなきゃいけないんだとクソ腹が立って、即通報して対応してもらった記憶がある。
※エロ伝言は規約違反なのでもちろん変なことを吹き込んでいたわけではない。
とまあ、そんなこんなしてるうちにようやく伝言が繋がったのです。
~後編(微エロ)へ続く