こども本の森 は図書館ではありません ―欺かれる人々(1)―破壊される水の都(1)
1 まずはじめに
「こども本の森」が完成し「新しい子どもたちのための施設です。」と素晴らしい施設が出来たかのようにマスコミはこぞって取り上げました
でも、本好きは違和感を覚えます
まず、蔵書が日焼けします
そしてなにより、そんな高い棚では子どもだけでなく大人でも手が届きません
強く反対した人たちの当時の活動の様子が残されていました
吉村氏が、どのようにしてこの施設を作ったのかを知って、さすがサラ金のスラップ訴訟の弁護士、詐欺的だと思いました。
あなたは、どう考えますか?
2 こんな事が、おこっていたようです
(※ 久しぶりに確認したら、こちらのぺーじは削除されたようです。 2021年8月)
『中之島公園Ḙ「こども本の森」建設地の現地検証討論会のご案内
安藤忠雄氏の箱モノコンクリート巨大建築』より抜粋 ---
’http://tairyudo.com/images/tukan09cul2018/180826kodomonohon.pdf
私たちは未来の子どもたちに、緑したたる魅力ある中之島公園を贈りた
い。
予定敷地には現在使われている公園管理施設があり、堂島川の水辺に面してバラの緑地帯と散策路があります。安藤氏の子ども図書館は、現在使われている施設を破壊し、市民の散策と自然観察の機会を奪うことになります。堂島川の風景も見えなくなります。
箱モノ巨大建築物で、公園が傷つけられてしまえば、今までの中之島公園の保存の先達の努力が無に帰します。
公園の生命である緑を破壊し、広々とした文化景観を失わせる建築行為は
公園を東西に貫通する二車線の道路
マスコミは一斉に称賛の記事を書き、安藤氏を社会の救世主と祭りあげました
公園にある緑やベンチを撤去して、コンクリート製の自己の銅像を建てようとする独裁者を想起させます
市⾧が独断で、公有地を無償で一建築家に提供し、建設を承認
公園という人権の場でさえ、建築を建てて建設関連産業を発展させよ
うとしています。
中之島公園再生委員会
公園の生命である緑を破壊し、広々とした文化景観を失わせる建築行為
公園は本来、…、平穏に日常を過ごせる「市民権」が保障される公共の土地です。
公園の生命である緑を破壊し、広々とした文化景観を失わせる建築行為は、市民権をないがしろにするという理由で厳しく制限されています。
中之島公園は、これまで、建築に関して議論が交わされ、その都度、建築規制の問題が俎上に載せられ、景観保存が進められてきました。
中之島公園は、コンクリートの駅舎の壁面とコンクリートやタイルで固められ砂漠化した路面は、木陰もなく、太陽の輻射熱によって酷暑の夏では 50 度にもなり、歩くこともままならない状況になっています。
中之島公園の緑を破壊してまで、児童図書館を中之島公園で建てねばならな
いかの「場所の説明」が安藤氏の会見にはありませんでした。
…、「子どもの教育」といううたい文句のコンクリート巨大建築が、公園の人権を破壊するということになれば、建築に託された「子供の教育」という理念は、その正当性を失う
児童図書館の代替案を提案します
第一は、児童図書館を中之島公園以外のところで建てる…子どもの徒歩圏で利用ができる地域での再開発で建てられる民間のビルの一角に…
第二は、図書館という箱モノではなく、子供の教育の補助になる子ども向けの本を集めるという事業に変え…大阪市の各地の公民館に安藤文庫を設ける案。
第三は、それでも児童図書館を中之島公園にこだわるのであれば、大阪中之島中央図書館(すぐ近くにある)は、現在空き室があり、…その一角を安藤児童図書館コーナーにする。
どの代替案も、実現が可能で、安藤氏の子どもの教育の理念は満たされます。
安藤氏も、中之島公園を巨大コンクリート建築で破壊する愚行から解放されます。
児童図書館を中之島公園に建設することを独断で承認したことも問題です。一般的に風致地区などでの建設事業は、アセスメントやパブリックコメントなどの行政手続きを経なければなりません。
それをすっ飛ばして、市⾧が独断で、公有地を無償で一建築家に提供し、建設を承認したことは、手続きに瑕疵があることになります。
※寄付という名目で建物を建設(市民社会を欺く手法)
公園の先進国である海外では、公園が破壊される危機には、市民や行政が立ち上がり破壊を糾弾します。…ロンドンのハイドパークでは、…住宅開発の申請に対して「1インチ」も切りとるべからずと下院が裁定を下しまし
た。
今、日本では、公園という人権の場でさえ、建築を建てて建設関連産業を発展させようとしています。
私たちは未来の子どもたちに、緑したたる魅力ある中之島公園を贈りたいと考えて中之島公園再生事業に取り組もうとしています。
抜粋、以上---
3 最後に
この施設が、子どもたち、地域、大阪のために役にたつと思いますか?愛され続けるシンボルになり続けるでしょうか?
住民は、中之島の美しい風景を子どもたちに残そうとしました。でも、吉村氏は正式な手続きを回避する方法で強行しました
これも蔵書は市民の善意です。そんな事にお金は使いません
いつもの事です