ここ一年でモノの見方が変わった気がする
一年前までは、方法論を語る情報に飛びつくことが多かった。
明日から役立つ仕事の小技5選!ってネット記事とかとりあえず開いて熟読していたし、『必ず伝わる文章の書き方』みたいなタイトルの本を読むことが多かった気がする。
発信する内容も、こうしたら文章が良くなるよ、って方法論が多いなと、振り返ってみて思う。
でもこの一年はだいぶ今までの自分と違った。物事をインプットする時、背景を知ろうとする姿勢が強くなったと思う。
美術館に行ったのは、一番の個人的ビッグニュース。2021年12月にゴッホ展に行った。
まあ行こうと思った時も、そして美術館に行った今も、絵には相変わらず興味ない。
美術館に行ったのは、ゴッホという人物が絵にこめていた想いの強さに興味が出てきたから。『たゆたえども沈まず』という原田マハさんの小説を通して。
小説なので、もちろんフィクションも入り混じっている。当然原田マハさんの妄想も入っているだろう。
それでもゴッホが絵に賭ける思いというのは適切に伝わったと思う。
友人に嫌われようと、弟にお金を借りてでも、自身の耳たぶを切り落とすくらい精神が追い込まれても、ゴッホは夢中だった。
自分にはそれほどまでに熱中できるものが今のところない。だからなぜゴッホはこんなにも絵に熱中したんだろう、と興味が出てきた。
もっとゴッホを知りたかった。
今までだったら、
「アート小説やっぱり性に合わないな」
「ゴッホは変人」
多分これで終わっていた。
きっと一生美術館に自分から足を運ぶこともなかったと思う。
でも美術館に行った。
だからどうってわけではないけど。
新しい体験ができた。
この積み重ねのおかげで、夢は見つかるかもしれないし、目標が見つかるかもしれないし、もっと生きたいって思うかもしれない。
方法論だけを一生追ってたらできなかった。
だから、少しずつモノの見方を変えたり、増やしたりすることは、案外大事なことなのかもしれない。
あ、でも方法論を追っかけるのが悪ってわけじゃないから、これからも僕は文章力を鍛える3ステップ、みたいな情報にも飛びつくと思う。