久々に高揚感を覚えた、YOSAKOIソーラン祭り
「ソーレソーレソイヤッサー!」とかっこよく決まった瞬間、思わず拍手を送っていた。
6/5〜6/9の5日間にかけて、札幌でYOSAKOIソーラン祭りが行われた。実を言うとわたしはあるチームに所属している。せっかく北海道に住んでいるのだからそれっぽいことはしてみたい、というミーハー心が働いた。わけあってこのお祭りには参加できなかったが、観客として訪れていた。
お祭りが開催されている5日間はどの日も大盛況だったが、とりわけ6/8と6/9(土曜日と日曜日)の盛り上がり方は異常だった。全国から200万人ほどのお客さんがこのお祭りを目当てに集まるとあって、町全体でまさにお祭り騒ぎ。メイン会場周辺は道路を閉鎖して、代わりに踊り子たちが輝く舞台となっていた。
もちろんお祭りを見て楽しんだ。しかし、わたしが高揚感を覚えたのはお祭り期間中ではなく、開催までに至る2ヶ月間の練習だった。
軽い気持ちでチームに入ったが、すぐに気持ちを引き締めることになった。
初日の体験、結果を先に言うと翌日激しい筋肉痛に襲われた。サッカーを15年間続けていたので体力には自信があった。にもかかわらずだ。そしてこれをチーム指導初期の3月は週3回、4月5月とお祭り開催に近づくにつれ練習の頻度は高くなってくる。
練習も初めは個人で踊れるようになることを目的としていたが、徐々にチームとして隊形を意識して練習に励むようになっていった。
そこからだ。わたしが高揚感を覚えたのは。
バラバラだった個人が少しずつチームとして出来上がっていく過程。ちょっとでも良いチームにしようと修正点を遠慮なく伝えるダンスリーダーも、休憩を最小限にして自己練習に励むメンバーも、踊りの魅力を最大限に引き出そうとしている演出係も、みんなが輝いていた。高揚感を覚えたのと同時に懐かしさもあった。
わたしが高校生のときの部活もこんな感じだった。監督がいて、試合に出る選手がいて、試合に出れない控えの選手がいて、マネージャーがいて、みんなで勝利という目標に向けて一心不乱だった。
そんな青春みたいな体験を、社会人になってもできるとは思わなかった。ますますYOSAKOIソーランにハマってしまいそうになる。
わたしもいちメンバーではあるけど、なにかできることはないかなと日頃考えている。しかし、所属しているチームはもう7月にある千歳で行われる大会に向けて動き出している。いまはそれについていくだけで精一杯だ。