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金箔のお話①

梅雨も明けて いよいよ夏本番!
皆さん お元気ですか? 夏バテしてませんか? 
今回は 金箔を扱う側の視点から 軽〜く金箔について知ってることを まとめてみましたので ぜひ ご覧ください!

・金箔とは?

まず 金箔とは 何かご存知でしょうか? 
軽く ご説明しましょう。

金箔(きんぱく)は、金を微量の銀や銅とともに金槌で叩いてごく薄く延ばし、箔状態にしたもの。 ... 本来の意味での金箔は「純金箔」として区別されていたが、純金の表示が純金のみで製造されていると誤解を受けるため、金のみで作られたものを「純金箔」、銀および銅を合金しているものを「(本)金箔」とあらわしている。

だそうだ。便利な世の中! Wikipediaさん ありがとうございます。

・どこで作られてるのか

日本の金箔の主な産地は 石川県金沢市 約99%が 金沢で作られてる。
なぜ 金沢が金箔の産地になったのか? それは 気候がピッタリだったこと それと 漆器(輪島塗)や仏壇(金沢壇)など 消費するものの産地であったから と 言われている。(諸説ありますが...)

一応 勉強がメイン?観光がメイン? 以前 自分が使う材料なので この目で見てみようと ふと思い 本場の金沢で見てきた。そして しっかり 有名な金箔ソフトクリームもいただいた🍦

すみません 話が脱線してしまいました。本来のお話に戻します。

・金箔の種類 『縁付』と『断切』

え、金箔の種類⁉️ そうなんです。実は 金箔にも沢山の種類があるのだ。
まず 大まかに2種類 『縁付』『断切』がある。

『縁付』
1枚ごとに箔合紙と呼ばれる和紙を間に挟み 1枚1枚 手作業で裁断してある。
特徴は 金箔に打ち紙の和紙の目がある。名前の通り 箔合紙が 金箔より一回り大きく 縁取るようになっている


『断切』
現代箔と言われ 合紙と金箔を交互に 500枚〜1000枚単位で重ねて 一気に裁断する。
手間が少し省けるため 値段は縁付より少し安い

・金箔の種類 『厚み』

次に 『厚み』について。
金箔の厚みはご存知だろうか?
だいたい 0.1μm  1000分の1mmと言われている。
その中で 厚みにも種類があり 本当は まだたくさんあるのかも知れないが 私が知っているのは 4種類ある。

『1枚』『1半』『2枚掛け』『3枚掛け』

左から順に 金箔の厚みが 名前の通り 約1.5倍 2倍 3倍厚くなっている。
やはり 厚みが厚いほど 金額は増していくが 仕上がりの質 厳かな輝きも増す。

・金箔の種類『大きさ』

次に『大きさ』について。
皆さん 尺貫法 という日本古来の単位をご存知だろうか?
その尺貫法を用いて大きさを表しており

『3寸6分』 『4寸2分』『7寸2分』

の3種類あると言われている。
1寸が『約30mm』1分が『約3mm』なので 

『3寸6分』が おおよそ 11cm四方
『4寸2分』が おおよそ 13cm四方
『7寸2分』が おおよそ 22cm四方

と言う大きさの種類があるのだ。
7寸2分に関しては 生存しているのか してないのかすらわからないくらい 超絶激レアな金箔で 私も 実物を見たことも触れたことも無いのだ。

・金箔の種類 『色合い』

次に『色合い』について。
色合いと申し上げたが 正確には 金以外の 銀や銅などの不純物の割合で さらに分けられているのだ。
主な分類としては

『純金』『五毛色』『1号色』『2号色』『3号色』『4号色』『三歩色』... などなど

純金が最も金の割合が多く 三歩色にいくにつれて金の割合が少なくなっていくのだ。
金の割合が少なくなると言っても 本当に微量だ。

https://www.kanazawa-museum.jp/kinpaku/property/index.htm より引用

はじめに『色合い』と申し上げたが なぜそのように表現したかと言うと 本当に微妙ではあるが 色が違うからだ。

金の純度が高いと 赤っぽい金色で 銀や銅の含まれる割合が多くなるに連れて段々 赤みが無くなっていき 白っぽい 黄色っぽい感じの 金色になるのだ。

写真では わかりにくいが 微妙に色が違うのがわかるだろうか?
左が4号色箔で 右が1号色箔になる。

そして 金額も 金の含む割合と同じく 純金の方が高く 三歩色にいくに連れて 安くなっていくのだ。

・金箔の使い分け

これほどの種類があるが どのように使い分けるのか?と言う疑問が出てくるかと思うが
それは 商品のグレードで 使い分けている。

ここからは 大人の事情 裏話等も含みますが...

・高級な仏壇には やはり 良い金箔(縁付+純金や1号色)

・安く たくさん売りたい仏壇には コストを抑えるために 安い金箔(断切+4号色など)

・その中間くらいで やや安くて 高級感を出したいときなどは 扉や側板(横壁)後ろ板(背板)目立つところを縁付を使って 彫刻などは断切を使ったり

・寺院の柱など大きなもので 枚数を多く使うところは サイズの大きな金箔を使って 金箔を貼る手間を省いたり

などなど 簡単に言えば 手間とお金の問題ですね...笑


今回は とりあえずここまで。

金箔については 私もまだまだ知らないことだらけ。

金箔とは別に 金粉と言うものがあったり 現在は カラフルな色付きの金箔があったり 食用の金箔が あったり...
こう言ったところから 興味を持って 足を踏み入れてみるのもいかがでしょうか??


次回は 今回お話しした金箔を 使う 金箔押しについて まとめてみようかと思ってます! ぜひご期待を


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