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シンガポール物語 Vol.4

みなさんお久しぶりです。
桜もすっかり散り 新緑の季節となりました。
みなさんいかがお過ごしでしょうか。

第4話 シンガポール物語 ご覧ください。

大勝負

12月29日。2022年も残すところ数日。
最初の作戦会議の段取り通り順調に進んでいたこの日は 大物 大本命の仏像の塗り 大勝負の日となった。

朝から どのように塗るか イメージトレーニングをしつつ 準備を進めた。

外は シンガポールに来て初めての雨。
11月〜2月は雨季。日本で言うなら梅雨。
しかし 日本の梅雨とは全く違い 1日中雨の日はなく スコール 夕立 ゲリラ豪雨のように 短時間の土砂降りであった。

雷の音を聞きながら 気合いを入れ いよいよ大勝負のときがやってきたのであった。

養生で覆われた中で 長袖長ズボンのヤッケを着て 汗だくになりながら塗り始める。

さすがの大物。2人で吹付を進めると 吹付の霧がすごく まつ毛が塗料でベタベタ。終いには 目が引っ付くくらい 過酷な環境での作業となったが なんとか無事この日の作業を終えたのであった。

冒険の始まり

イエローマンが塗料でさらにイエローになってしまった私たちは ダッシュでホテルへ戻りシャワーを浴びた。
そして 先日 交通ICカードを手にし 公共交通機関の乗り方を覚え私たちは シンガポールの夜の街へ飛び出した。

「今夜は両替したいから 両替所がある 近くのショッピングモールに行こう」

そう言い Googleマップを駆使し 目的地へ向かうバスの番号を把握する

「21番のバスね!」

やってきたのは2階建てのバス。人生初の2階建てのバスでテンション上がったが それ以上に緊張と不安で すぐ降りれるよう 1階で立ちで乗車したのであった。

乗車後は 降り口のバスのアナウンスを聞き逃さないよう必死に耳を傾け 目的地の「ノベナ駅」に無事到着した。

また 1つ 大人の階段を登った気になり 余裕も自信も出てきた。

この日を境に 毎晩のように シンガポールの夜の街へ冒険に行き 以前話していた 事前に準備していた 本やゲームなどの出番が全くなかったのは言うまでもない。

ノベナ駅

MRT(地下鉄)ノベナ駅は ショッピングモールや飲食店 フードコートなど たくさん入っていて とても通い甲斐のある場所で 滞在期間中の行きつけの場所となった。

この駅のショッピングモールには 日本のお店も多数出店しており どこか安心感もあった。

ドン・キホーテやダイソー すき家と 日本で 目にする お店そのものだった。
しかし ただ一つ違ったところは やはり値段だあった。

物価が高いシンガポールでは ダイソーは100円ショップではなく 3.5ドル ショップ(日本円で約300円ちょっと)と少しお高め。

ドン・キホーテには 日本の焼酎や酒 お菓子なども販売しており シンガポールへはお酒 タバコなど持ち込むことができず ずっと我慢していた相方の従兄は 子供のように喜んで お酒ゾーンへ一目散。

しかし これもなかなかのお値段...

五合瓶の焼酎が日本円にして 約6000円弱と 目玉が飛び出るほどの値段で 喜びも束の間。
従兄は 泣く泣く我慢することとなった。

この日は フードコートで晩御飯を済ませ 大晦日が近かったので 少しお高めの年越しそば 緑のたぬきを買って ホテルへ帰ったのであった。

本場のインドカレー

作業の方も順調に進み 気候にも慣れ 心の面でも余裕が出てきたこの日は お昼に近くのインドカレー屋さんでテイクアウトする事にした。

耳も英語にもだいぶ慣れ 単語 単語ではあるが なんとなく聞き取れ 会話することもできるようになっていた。
いつの間にか すんなりと 注文もテイクアウトもできており 海外生活も楽しくなりつつあった。

ランチメニューの1つで これで 約1000円。
今まで 近くのコンビニで パン おにぎりなどで 1000円近くかかっていたので 胃袋にも財布にもありがたい1品となった。

なかなかのボリュームで 結構苦しかったが 初本場のインドカレー。お米はタイ米で細長く ポソポソとしていたが 奥深いスパイシーさと 日本のカレーとは少し違う感じの味に どハマりしてしまい 今後何回も通ってしまう 行きつけのカレー屋さんになったのだった。

今回はここまで。
海外生活にだいぶ慣れつつある私は 今後どのような生活をしたのか...
また 次回 お楽しみに。

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