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モロ先生の授業「論破するな。生産しろ」

このnoteは2022年4月27日のstand.fmの音源、『サウンドフリージョイ公式BLOG』の内容をもとに作成したものです。

論破合戦って、何か意味ある?

これは、前々から思っていたことなんですけども、なんか「これからの日本はどうしていくべきか?」みたいなテーマで、いろんな人達が論破合戦を繰り広げている場面を目にしますが、「それって何か意味ある?」と思っちゃうんです。

分かりやすいところでいくと、アカデミー賞のウィル・スミスの暴力事件あったじゃないですか?
 
あれって、日本では「嫁の為に立ち上がった旦那」みたいな感じで、肯定的に捉えられたけど、アメリカでは、ウィルスミスは、フルバッシングです。
 
その背景には、いろんな背景を抱えた人が入り混じっているアメリカでは、価値観がそれぞれ違うから「ルール」がものすごく大切で、「どんな事情であれ、暴力は絶対にアウト」というルールなんですね。
 
そこに、暴力に至るまでのストーリーは加味されない。
 
あの件、一つとっても、あれだけ考えが分かれちゃうわけで、問題は、ほとんどの日本人がアメリカのウィル・スミスバッシングに対して「なんで? そもそも司会者が悪いんじゃん」という疑問を持ったということです。
 
「日本の考えと、アメリカの考え、どっちが良いのか、悪いのか?」という議論は、この際、どうでもよくて、ただ、「ズレていることに気がついていない」というのは問題ですよね。
 
この状況で、日本から出たことがない日本人同士で「アメリカでヒットするには、どうすれば?」という議論をしても無駄じゃないですか?
 
そこにいる日本人を言いくるめても、「じゃあ、それを形にしてください」と言われた時に、黙り込むのがオチですよね。
 
沖縄の離島で生まれ育って、人生で一度もその離島から出たことない人達同士が、「原宿でタピオカ屋さんをヒットさせるにはどうすれば?」みたいな議論(あるいは論破合戦)を、かれこれ10年近く続けていたら、どう思います?
 
「議論もいいけど、一旦、原宿に行ってみた方が良くないですか?」と思いません?
 
「原宿でタピオカ屋さんをヒットさせるには?」というテーマで、離島から出たことがない人が、離島から出たことがない人を、離島の公民館で論破して、「軍配はコッチ!」とかやってるのって、メチャクチャ無駄じゃないですか。
 
だって、議論の前提が間違っていたりするんだもん。
 
東京の人達からすると、「すみません。タピオカ屋さんって、あんまりないですよ」だったりする。

とっとと世界を見て、正確な情報を仕入れて、生産しろ

自戒をこめて、今の日本に本当に思うのは、「議論はそこそこにしといて、まずは、外の情報を正しく仕入れて、そして、生産した方がいいよ」です。
 
堀江さんとか、ひろゆきサンとかは、あれが「芸」になっているから話は別で、そうじゃなくて、一般の人間が誰かを論破したところで、資産にならないから、ラットレースから抜け出せないんですね。
 
「商品」を作らない限り、体力は減る一方です。

そういえば、先日、学生の生徒さんから相談されて、すっごい頑張ってる子っぽかったけど、一方で、頭でっかちになりそうな匂いもしたので、「まず、同世代で生産しているヤツの動きを見ろ」と伝えておきました。
 
「Twitterでマウントをとる」なんて、そのへんのオッサンに任せといて、若手は、とっとと世界を見て、正確な情報を仕入れて、とっとと生産した方がいいと思います。

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