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2023年の米国経済の見通し(0204)
■米国経済のメインシナリオ
2023年2月の雇用統計の結果から賃金インフレの高止まりが確認される一方で、米国の雇用は強く労働者の回帰がみられた。好景気に下支えされた環境下では、引き続き過熱感のある好景気を抑え込む為に、更なるFRBによる政策金利の引き上げが継続する。よって現在の好景気&物価高から、先数ヶ月は不景気&物価高のスタフグレーションに誘導されるのがメインシナリオと予想される。
エネルギー価格が下がるか、上がるか、どっちがオッズが高いか?一本調子でエネルギー価格が下がると考えにくい。物価高が同時発生すると、コロナ後の世界は人流による弾みで、石油、天然ガスのエネルギー需要は高くコモディティの潜在プレッシャーは強いと考えられる→エネルギーセクター(#YPF #VIST)に注目が集まる。マクロ視点では、ウクライナロシア戦争が長引く展開を前提としているため、戦争の動向に注意する必要がある。
■エネルギーセクターってなに?
エネルギーセクターとは、エネルギー関連産業を指す投資分野のこと。エネルギーセクターには、石油・ガス・発電・再生エネルギーなど様々な業界が含まれる。石油の比率が最も高く30〜40パーセントを占めている。
■原油需要の内訳を詳しく理解する
原油の需要は主にトランスポート用燃料、化学工業用原料、エネルギー生産用原料などによって決定される。
トランスポート用燃料: 車や航空機、船などによって消費される。
化学工業用原料: 塩化ビニルやプラスチックなどの化学製品の製造に使用される。
エネルギー生産用原料: 石油発電所などで使用される。
原油の需要は地域や国によって異なるが、主要な消費国としてアメリカ、ヨーロッパ、アジアが挙げられる。特にトランスポート用燃料のボラティリティが激しいため動向をウォッチする必要がある。
■雇用統計の結果から何がわかる?
後藤さんの雇用統計結果を引用。今回大幅な雇用の回復、労働者の回帰がみられた。雇用が強い一方で、FRBは賃金インフレを抑えにかかっているため、順当に行くとスタフグレーションになる見立てが有力となった。
【速報】1月 米雇用統計
— 後藤達也 (@goto_finance) February 3, 2023
51.7万人の雇用増。市場予想を大きく上回りました。平均時給も予想を小幅に上回りました。インフレが和らぐとの期待が薄まり、発表直後、米国株は下落で反応しています。 pic.twitter.com/jn6Xtf2Wv5
■2023年の投資戦略(ドルはどう転ぶ)
米国政策金利が利下げに転じたらアメリカの投資家はドルを国外に出す→2023年はドル安にシフトする見込み→フロンティアマーケット(#FM)中心の投資戦略へ。
■フロンティアマーケットとは?
フロンティアマーケットとは、新興国や開発途上国の株式市場のことを指す。これらの国々は、発展途上国として定義されており、投資家がリスクとリターンのバランスを考慮して株式投資を行うことができる。フロンティアマーケットは、成長ポテンシャルが高いが、市場規制や投資環境の不安定さなどからリスクも高いとされる。
■2023年前半の銘柄セレクト
ティッカーシンボルと業種を記載する。
#FM フロンティアマーケットETF
#USO WTI原油連動ETF
#XLE 米国大型エネルギーETF
#YPF 🇦🇷国有石油会社
#VIST 🇲🇽独立系エネルギー会社
#GE 🇺🇸 航空宇宙、再エネ、電力
#BA 🇺🇸大手の航空機メーカー
#XOM 🇺🇸総合エネルギー企業
#GD 🇺🇸航空宇宙・防衛分野のメーカー
■ ETFの構成銘柄、構成国
#FM フロンティアマーケットETF
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#USO WTI原油連動ETF
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#XLE 米国大型エネルギーETF
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■FMの投資リスク
ドル安円高のタイミングでFMが相場を迎える可能性が高い。為替のリスクにより利益が相殺される恐れがあるのが心配ではある。