Coda あいのうた
昨夜、映画を観ました。
少々ネタバレ含みます。
家族の中で自分だけが健聴者として生まれてきた少女ルビー。
父と兄とルビーは、毎朝漁に出ていて、母は家にいて、その生活の中でルビーは家族と他の人との交流の手助けをしていました。
高校で部活を合唱部に選択し、先生に才能を見出されたルビーは昔から好きだった「歌」をさらに好きになり「歌うこと」が生きがいになりました。
しかし、歌を学ぶために大学に行くには家族と離れる必要があった。それを家族は「ルビーがいないと無理だ」と猛反対。そこから、家族とルビーの葛藤が描かれていくという話でした。
ろう者でも健聴者でも、同じ世界で同じように生きています。
見えてるもの、聴こえてるものは違くとも、同じ世界で一生懸命生きている人間。
嬉しいこと、悲しいこと、平等に訪れます。
聴こえないから苦しいこと、聞こえるからこそ苦しいこと。両面にあると思いました。
極度の方向音痴で道に迷う人、コミュニケーションが上手く取れずに人との関わりに苦しむ人、思い通りにいかない事ばかりで自分で自分に嫌気がさす日々、相手のことを考えすぎて分かりすぎてしまうあまり自分のことを心の奥にしまって後回しにしてしまう人、その人たちが分かりあって支えあっていくのと同じように、私たちは特別な人間ではないからこそ、葛藤し、努力し、強く、たまに挫けて泣いて、支え合っていく。その為に多様性が存在して、その為に私もあなたもいる。と、思いました。
あなたも私も、誰かと分かち合い、喜び合い、たまに悲しくて支え合い、愛するために生まれてきたのだと思います。
1人だけで生きてるわけじゃないことをちゃんと感じて、目の前にいる誰かに毎日優しくできたらいいな。