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卒業旅行 フランス③
ヴェルサイユ宮殿
地下鉄でヴェルサイユ宮殿へ
今日は、朝食後地下鉄でヴェルサイユ宮殿へ向かいます。
アンバリッド駅で乗り換えヴェルサイユ・リヴ・ゴーシュ駅まで行き、徒歩で宮殿へ行きました。
マリーアントワネットのことは、「ヴェルサイユのバラ」のマンガや、怖い話系のマンガでも知っていたので、ヴェルサイユ宮殿には憧れがあり、この日をとても楽しみにしていました。
パリを余り好まなかったルイ14世がヴェルサイユを政治の中心とするために建設した華麗な宮殿は、絶対王政を象徴する建物です。
門から見る宮殿の壮大さに早速圧倒されました。
正門はマンサールの作品です。
入口前の広場には、1837年ルイ・フィリップがルイ14世の栄誉を讃えて建立した騎馬像がありました。
部屋数の多さと、豪華さに圧倒されてしまいました。
使用人たちは、掃除が大変だっただろうと思います。
戦闘の回廊
写真はないですが、「マルスの間」という部屋は、かつて衛兵の間として使用されていたそうです。
戦いをモチーフとする絵画で飾られていました。
室内装飾を手掛けたのはシャルル・ル・ブランで、ルイ14世好みのゴージャスなインテリアで飾られた部屋を作り出しました。
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王妃の寝室
おとぎ話に出てくるような、豪華なベッドでした。
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肖像画
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贅を尽くして、挙句の果てギロチンで処刑されるという運命のアントワネットですが、最後まで潔く王女としての威厳を失わなかったと言われています。
鏡の間
鏡の間のシャンデリアの数と豪華さはすごいですね。
ここを見るのが一番の楽しみでした。
シンデレラが着るようなドレスを着た貴婦人たちが舞踏会で踊っていたのでしょうか。
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庭園
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ルイ14世は城の建設中、毎日のように工事現場に来て、自分の気に入るように細部までこだわって指示をしたそうです。
庭園には大きな運河もあり、ボート乗り場もあります。
レンタルサイクルも常設されているくらい広大な庭です。
7月から9月には、噴水と音楽にイルミネーションと花火の夜祭が行われていたようです。
それと同時に当時の貴族の夜食を再現する催しも行われていたようです。
旅行記は数十年前ですが、コロナと共存になりつつある今でも、そのようなお祭りがあるのでしょうか?
暖かい季節なら庭園の緑を感じながら、ピクニックがてら庭園散策も楽しそうですね。
次は、園内を走るトラムに乗り、プチ・トリアノンとグラン・トリアノンへ行きました。
プチ・トリアノンとグラン・トリアノン(離宮)
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プチ・トリアノンは、喧騒的な宮殿生活に疲れた王家の人達が息抜きをするための場所だったそうです。
住まいのすぐ近くにあるけれど、ちょっと一息つきたい時に来る別荘のような感じだったのでしょうか。
建物の中には、マリーアントワネットのバラを手に持った肖像画がありました。
大きな鏡があり、豪華なソファーのあるこじんまりした部屋もありました。
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プチ・トリアノンのすぐそばにある「愛の神殿」は、ティンカーベルが住んでいそうな雰囲気です。
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プチ・トリアノンの向かいにある、グラン・トリアノンはプチ・トリアノンより少し大きめの建物です。
ルイ14世が、愛妾マントノン夫人に与えるためにマンサールに建造させた離宮です。
田舎家
トリアノンの庭園の外れに、田舎家があります。
藁ぶき屋根の普通の民家のような家がいくつか並んでいます。
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マリーアントワネットの発案で、庭に12軒の田舎家が建てられたそうです。
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マリーアントワネットたちは、宮殿での豪華な生活とは違う生活を求め、自然に近い牧歌的な生活を体感しました。
ここでマリーアントワネットは鶏を育てその卵を食べたとか、お百姓をしたという話もあるようです。
マリーアントワネットは生まれた時から、貴族のような贅沢な暮らしだけでなく、こういう庶民的な生活にも憧れがあったのでしょうか。
もともと、沼地だったヴェルサイユの地に膨大な量の土を運んで土台を作り、森を移し噴水のために川の流れを変え、巨大なポンプを使ってセーヌ川の水を150mも持ち上げるという、自然を大改造し20年かけて建設された宮殿に今こうして観光客として訪れることが出来ました。
フランス中の建築家、画家、彫刻家、造園家、工芸家、そして何万人という人夫が昼夜を問わず建築に関わり、この豪華絢爛な宮殿を完成させたルイ14世は、悲しい最後を遂げました。
後世に世界遺産になるほどの価値のある建物を残し、世界中から観光客が訪れています。
そして、これからもずっとフランスの歴史の遺産として大切に保存されるのだろうと思います。
ジャンヌダルク像
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フランス滞在中に宿泊したホテルの近くに、ジャンヌ・ダルク像がありました。
ジャンヌ・ダルク像と記念写真を撮影し、フランスを旅だち英国へ向かいました。
次回は英国へ向かいます。