【舞台メモ】RENT
RENT
ブロードウェイロックミュージカル
in 渋谷シアターオーブ
もう10年以上前に観て心を鷲掴みにされた映画RENT。いつか舞台で観たいと思っていたところ日米合作で舞台化されるなんて。しかも日本からは山本耕史とクリスタルケイだなんて。
これは観に行かないわけがないーーー!!
というわけで、高鳴る鼓動を抑えながら
何てことない顔して行ってきました。
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◆RENTメモ◆
オペラ『ラ・ボエーム』を下敷きに、孤独やAIDS危機に翻弄されつつも、情熱や友情を糧として「大切なのは今、この瞬間なんだ(NO DAY BUT TODAY)」と懸命に生きる若者たちを描いたストーリー。
エスニック マイノリティ(少数民族)、セクシャル マイノリティ(性的少数者)、麻薬中毒や HIV/AIDSなどといった、それまでの主流派ミュージカルでは敬遠されていた人々や題材を幅広く取り上げている点でも画期的な作品である。
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前半からものすごく楽しんでいた私ですが、
休憩時間に後ろの客席にいた方のおしゃべりを聞いてなるほどと思いました。
「ダメだ、全然話が分からない。ラボエムも知らないし、字幕も早いし。」
確かにストーリーはぶっ飛んでるし、話は端折ってるし、RENTを映画や舞台で見たことのない人には、予習しないと確かにつらいね。。
逆に良く知っているであろう客席の方々は前のめりで拍手したり。そりゃ温度差あるね。
そんなこんなで、熱量高めのRENT好き側の私の感想。
■ キャストについて
既に観劇済のお友達(帰国子女)の
「山本耕史の英語が違和感なかった!素晴らしい!」
と前情報アリ。英語の発音について厳しい彼女からその言葉が出るなんてすごいんだなぁと思いつつ、私は英語の発音はさっぱりなので良し悪しは良く分からず。
ただ言えるのは、たたずまいが日本人じゃない。ブロードウェイ出演者に馴染んでる。違和感なし。何だろう、、姿勢?服に隠れているけど隠しきれない筋肉?
そして歌は上手いし、役どころは地味なマークで地味なんだけど、でも地味じゃない。素晴らしい。なんて芸達者なんだ。
そしてクリスタルケイ。初めて見る舞台のクリスタルケイ。歌が超上手なのは言わずもがな。
その上あのスタイルにあの身のこなし。
舞台映えするわー。
映画版RENTが大好きだからどうしてもキャストを比べてしまうものの、
山本耕史もクリスタルケイもよかったし、ロジャーが映画版とイメージが似てるし歌にきき惚れた。ただねぇ、、、ミミがなぁ。イメージ違うんだよなぁ。
■ RENTについて
もう名作。10年前も今もこんなに私に響いてくれるRENT。
何がこんなに響くんだろうか、と考えてみると
やっぱり歌とメッセージがズドンとくるんです。
「Seasons Of Love」
1年間は525,600分。その52万分の大切な時をどうやって計る?
夜明けや夕暮れの数、飲んだコーヒーの数、笑った数、争った数、、、いろいろあるけど、愛の数で計ってみてはどう?愛の季節で。
みたいな歌詞。
愛を感じる季節が何回あったか、どれだけ愛を感じたかで人生を計るって、なんて素敵な考えなんだろう。お金じゃない権力じゃない損得じゃない、愛なんだよって。
生きてるといがみ合ったり色んなことがあるけど、やっぱり愛にあふれた季節が人生を豊かにしてくれると、これからそう意識しようと、年を重ねて尚更しみました。
うーん、この歌は本当に好き。
そしてRENTが本当に好き。
観てよかった。