【先人に学ぶ】ポケモンGOをやる時に注意すること

こんにちは。新坂時深です。

ここ数日、日本では、ポケモンGOブームが到来しています。

そしてそれとともに、ポケモンGOのプレイ中に危険な行為をして

警察に注意された人がいるだとか、施設関係者が施設内でのゲームプレイを禁止した、

といった報道も増えています。

ゲームをしている人もそうでない人も、とても心配ですね。


さて唐突ですが、ポケモンGOを開発したNiantic,incさんは、

ポケモンGOができる3年前に、「Ingress」というゲームをリリースしています。

こちらもポケモンGOと同様に位置情報を利用したゲームで、

登録時に「Enlightened」と「Resistance」のどちらかのチームに別れてプレイする、

ポケモンGOよりチーム色が強いゲームとなっています。

そしてIngressは、そのゲーム性の新しさを評価され、

一昨年のメディア芸術祭エンターテインメント部門において、大賞を受賞しています。

それからは、よりメディア等にもとりあげられるようになっておりましたが、

その存在はポケモンGOとは違い、ずっとマイナーなままで、

ゲームの名前を言っても、そのゲーム性についてを説明してみても

「なにそれ?」と言われるばかりで分かってもらえないようなことが多かったです。

ですが今では、Ingressでプレイヤーが登録したポータルやデータが、

ポケモンGOのポケストップや、ジムとして利用されています


今回は、そんなIngressのプレイヤー ―エージェント と呼ばれる人たちが、

位置情報を使ったゲームがマイナーであった世界でゲームをプレイをするにあたり、

どのようなことを心がけていたのかを、少しお話させていただきたいと思います。


大前提:これはゲームであってゲームではない

一番最初に言っておきたいのですが、

IngressやポケモンGOと言った「位置情報系ゲーム」(以下位置ゲー)は、

ゲームであってゲームではありません

たとえばどこででも出来るようなスマホゲームだとか、

たとえば家庭用ゲーム機で出来るようなゲームだとか、

そういうものをやるのと同じ心構えでプレイすると、

社会的にでも物理的にでも、確実に死にます

位置ゲーは、リアル直結型なのです。

そのフィールドは、自分だけのものではありません。

ゲームをプレイする人だけでなく、そのゲームすら知らない人も、

たくさんそばにいるような場所です。

これをまず、忘れないでください。


1.歩きスマホをしない

これは報道や一般の反応としても、一番よく言われている気がします。

スマホの画面を見たままでふらふらと歩いて、周囲の人の迷惑になりますね。

ポケモンGOでは、ポケモンが出るとスマートフォンのバイブレーションが教えてくれます

ポケストップがレンジインすると、効果音で教えてくれます

なので歩く時は顔をあげ、交通量の多いところでは人の動線を意識し、

歩くようにしましょう。

ゲームについては、効果音やバイブレーションがあったら

通行の妨げにならないような場所に移動し、プレイすれば良いのです。

そうすれば自ずと、危険な場所への立入もなくなると思います。


2.周りをよく見る

大前提のところでも説明していますが、

このフィールドは、あなたや同じゲームをプレイしている人たちだけのものではありません

そのゲームが目的でない人も、そばにたくさんいます。

あなたが今いるその場所は、もしかしたらもう今日の営業を終えているお店の敷地かもしれません。

そんなことにならないように、

・周りに何があるのか

・周りの人はどんな様子なのか(周りに人がどれくらいいるのか)

・(お店や施設の近くなら)出入口を塞いでいないか

 その場所の営業時間に対して今いる時間が早すぎ/遅すぎないか

等を、よく確認するようにしましょう。

そして何より、ゲーム画面に熱中するだけでなく、

周囲を見渡し、現実世界をフィールドにゲームをしていることをかみしめると、

ゲームがよりぐっと楽しくなります

位置ゲーは、そういうところも魅力なのです。


3.深夜のプレイングには特に気をつける

IngressでもポケモンGOでも、住宅街のなかにある公園や銅像、オブジェ等が

ポータル/ポケストップなことがあります。

普段人もまばらになるような深夜に、そんな場所で、

スマホの画面を見ながらうろうろしたり、立ち止まったりを繰り返す人がいたら。

近くに住む人は、たいへん気味悪く思い、不安になると思います。

Ingressの時点でも、そういったポータルの近くに住んでいる人が、

ゲームプレイ中の人が深夜うろついているのを見て、

とても気持ち悪かった、警察に通報した、という話がいくつか聞こえてきていたくらいです。

ですので深夜帯には、住宅地近辺をはじめ、

水辺、寺社仏閣、街灯が少ない場所等にも、出来る限り近づかないようにしましょう。

また、学生や女性の皆さんは、なるべく一人で出歩かず、

複数人で一緒に活動する際には、話す声の大きさに気をつけるようにしましょう。


4.諦める・粘らない

実はこれも重要で、つまり「のめりこまない」ということです。

あそこにレアなポケモンがいる、もう少しで実績が解放される、

もう少しでたまごがふかする、もう少し近づけばポケストップがレンジに入る、……

のめりこんでしまうきっかけはいくらでもありますが、

実際そうなってしまうと、物理的にも精神的にも、周りが見えなくなります

すると、1で説明したような歩きスマホや、立ち入り禁止区域への立入り、

不正アプリの使用等、危険行為や禁止行為をしてしまうことにつながります。

その他、周囲の人間が不愉快に感じてしまうような言動をしてしまう場合も。

ちなみに後者については、もう既に何件か、私の耳にも入ってきています

その一例としましては、某所のポータル兼ポケモンジムにおきまして、

Ingressのエージェントが近づきアクセスしたところ、

偶然そのジムが壊されたところだったようで、

近くにいたジムオーナーから思いきり睨まれた、というようなものです。

やはりこういったケースも、ゲームに対してのめり込み過ぎて

起こっているものといえるでしょう。

ですので必要以上にのめり込みすぎず

「もう少しプレイしたい」ところで抑える、

「今日はこれくらいにしておこう」を、

他ゲームに触れる時よりも意識的に心がけましょう。


以上です。お疲れ様でした。

大前提のところでも話しましたが、位置情報を取り扱うゲームというのは、

他の従来のゲームをやる感覚で遊ぶと、確実に死にます

ですので上で話したような、社会常識的に当たり前とされていることと自分が、

ゲーム上で上手く付き合えているか、今一度よく考えてみることが重要です。


皆様一人一人のモラルに、ゲームの未来がかかっています

ですので「もうそんな話は耳にタコが出来るくらい聞いたよ」等おっしゃらずに、

一度だけ、まっさらになって、自分のプレイングを省みてください。


上から目線で長々と、稚拙な文章ではございましたが、

ここまで読んでくださり、本当にありがとうございました。


またどこかの街角で、ポータルやポケモンの縁により

あなたと会える時が来るのを、楽しみにしています。


【筆者の位置ゲープロフィール】

新坂 時深(にいさか ときみ) ……20歳。女。

2014年10月にIngressに出会い、プレイを開始したのをきっかけに、

同年11月に地元である青森県八戸市で開催された、

プレイヤー交流イベント「Ingress First Saturday(IFS)」に参加。

同年12月以降の青森県内のIFSでは、デザイン担当として運営参加。

2015年6月に宮城県仙台市で開催された「Persepolis in Tohoku」では、

青森県八戸市の自治体ブースをプロデュース。

以降現在に至るまでにも、他様々な位置ゲーをプレイし、

ステーションメモリーズ!、駅奪取、Resources、パズドラレーダーをはじめ、

Father.IOとポケモンGOでは、ベータテスターとしても参加。

現在も、マイペースに活動を継続中。

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