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「スタートアップ界隈」に無縁だった40代元サラリーマンが「ピッチイベント」に傍聴者として参加してみた感想・学び②

ピッチイベントに参加して感じた感想・学びの前回の続き。
前回の記事はこちら↓から。

メンター(特にVCキャピタリスト)の意見レベル


今回は、1 on 1 でいただいたメンターからのアドバイス・意見を私なりに分類してみた。

①標準化を促す意見・指摘 
②実体験に基づいた本質的な意見
③単なる個人の感想 

結論から言うと、当たり前ではあるが「参考になる意見」と「そうではない意見」の2つに分類できる。

登壇者側は、おそらく初めての起業・新規事業と言う立場で、ピッチも初めてと言う方がほとんどだと思います。私も初めての体験だったので、全ての意見・アドバイスが新鮮かつ有益に聞こえるんだろうと期待して臨みました。
想像通りとても参考になる意見もありましたが、そうではない意見もありました。なぜそう感じたか後日振り返ってみると、以下の要因があるように感じました。

ピッチに参加する起業家とメンター(VCのキャピタリスト含む)の間では、

圧倒的な立場の差がある。」

その立場の差が、受け手側には、(実際は大したことない意見も)良い意見に聞こえてしまうと感じたからです。

加えて「VCのサラリーマン(従来組織)化」も要因の一つかとも推察される。この話は長くなるので次の記事のテーマにしようと思う。

早速今回受けたアドバイスを、具体的なエピソードとともに3つの分類について解説していく。

①標準化を促す意見・指摘

 どういうことかというと、一言で言えば、VC内及びスタートアップ業界の勝利の方程式とでも言える、「カタ(形)にハマっているかどうかの確認行為で抽象的な概念のみで説明を終えるパターン。ビジネスをする上で最低限のポイントは抑える必要があることは重々認識しているが、全て同じ「カタ」にハマっている必要はないと思う。時代は常に変化しているわけだし、相対的にその事業のポジショニングも変わるはず。私には、っぽい意見を聞いていくと皆同じ事業になってしまう気がしてならない。そういう方向性に向けていく意見のことを「標準化を促す意見・指摘」と仮に名付けた。その行為がひいては、画一化したサービスの助長を生み出すのではないかと若干不安になった。

また、気になったのは、この類の意見・指摘をする方は、ベンチャー業界における専門用語、3文字アルファベットのオンパレードで抽象的な意見だった傾向がある。。単純に私の勉強不足というのも否めないが、、、「カタ」にはめるには、「カタ」を使え!ということなのか。はたまたそういうマニュアルがあるのかはわからないが、兎に角ひどく落胆したことを覚えている。これがどこからきているのかは、わからないが、次の記事にする予定の「VCのサラリーマン(従来組織)化」も影響しているのかなと感じている。

【今回覚えた用語達】知らない人は調べてくださいww
・TAM、SUM、SOM
・PMF
・MVP
・カットオーバー 

【上記を活用したキラートーク例】
・もう少しTAM、SUM、SOMから入った方が良いと思います
・まずは、MVPしてPMFを確認していくことが先決では?

②実体験に基づいた本質的な意見

このタイプの意見は非常に役に立った。実はこの意見を言ってくれたのは、スタートアップを経験してVCに入った(おそらく)一番の若手の方。
抽象的な概念を説明した後に、実体験に基づいた具体的な事例を提示し、私たちの事業の良い点・悪い点を瞬時に具体的にアドバイス。待っていたのはこれこれ!と言わんばかりの内容。年齢関係なく、ついていきますっ!というレベルでした。こういう実業で揉まれてきた方が高い視座で説明された内容の本質を瞬時に掴む能力を養うのは非常に難しいなと感じたとともに、やはりある程度、事業の特性にあった専門性の方との面談が有益だと感じました。(マーケティング系の事業に対して人事をバックグランドとしているメンターは能力というより、相性として良くないと感じた)

③単なる個人の感想

このタイプの意見は最も使えないかな〜と思っている方も多いと思いますが、意外に貴重な意見。その理由は、1ユーザーとして事業を見ていることが多いから。スタートアップ側の立場に立った時に感じたことは、利害関係のない第3者の人との壁打ちってすっごく重要だなと感じています。自分達は練りに練ってきた事業なので、圧倒的な自信はあるんですが、評価するのはユーザー。知り合いに事業に関するアドバイスや評価を聞いてもなんとなく良い反応だけが返ってきて満足してしまうということが多いと思います。やはりそれまでの関係性や心情的なところで、採点が甘くなることが多いと思うので、こういう個人の感想って本音(1個人という具体性がある)が出て有益な意見のことが多いと感じました。


少し私がこれまで見ない世界への幻想というものを抱きすぎていたのか、はたまた私のレベルが低いだけなのかはわかりませんが、メンターからいただいた意見を総括してみました。とても参考になる意見はありましたが、たくさんあったという感じはしなかったのが率直な感想です。サンプル数が少ないかもしれませんが、数社のVCと会話した感じの共通点として感じたことをまとめてみました。

次は、もう一つ気になっている「VCのサラリーマン化」について書こうと思います。

こんな事↓を目的にnote書いてます。よければご一読賜う。


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