日本は25年で子供の数が半分になるかもしれない 〜 コロナ禍の婚姻数を調べたらヤバかった。
私は、10年前から「日本市場は人口が減っていてヤバイ。海外でも働ける人材になるべきだ!」と言って、海外就職に関する本を書いたり、海外で働ける人材育成プログラムを運営したりしてきました。
昨日、コロナ禍でこの傾向はどうなったか、数字をちょっとチェックしてみたのですが、衝撃的な数字になっていました。
もしかしたら、5年後には出生数は60万人台、第二次ベビーブームの1973年の1/3以下になっているかもしれません。
激減する出生数
日本の出生数(生まれた赤ちゃんの人数)は毎年2-4万人くらいずつ減っていました。
しかし、コロナ禍がきて、2021年に生まれる数は80万人と、2020年と比べて約4万人減る見込みとなっています。
既に想定を上回る速度で少子化が始まっているのですが、さらに深刻なのが婚姻数です。
それ以上に激減する、婚姻数
結婚したカップルの数も、ここ数年、毎年1万組くらいずつ減っていたのですが、2019年から2020年にかけて、一気に8万組も減っています。
出展:日本総研Webページ
もちろん、コロナ禍で結婚式ができないから、結婚を1年延期とかしている可能性もあります。
しかし、2021年の婚姻数がさらに減っていくようだと、これはヤバいことになります。
日本では、結婚しないで子供を産むことが一般的ではないため、婚姻数の低下はそのまま少子化へと繋がっていきます。
コロナ禍で、既に結婚している人たちの出産数も減っているのに、さらに結婚する人の数までも減ってしまったら、これから加速度をつけて出生数が減っていく可能性が高いです。
2024年の子供の数は、今の大学生の半分?
これから出生数減少にターボがかかり、毎年6万人減ったとしたら、2024年の出生数は60万人。
ちなみに、2000年生まれ=今の大学生は、約120万人です。子供の数が、半分になるんですよ。
この影響は1年後から保育園、7年後から小学校・・・19年後から大学を直撃します。もちろん、それに付随する「若者消費」にも直結するわけです。いまでさえ、若者が減っているから…と言われているのに、これからそれが半分になるんです。
少子化の原因はいろいろ言われていますが、さらにコロナ禍により、非婚化にも拍車がかかり、日本の若者向けのビジネスが壊滅しそうな勢いになってきました。
私は、学生向けの海外・国内プログラムで、外国でも働ける人材を育てるとともに、若者の出会いの場を作っていくことで、少しでもこの流れにあらがっていこうと思います。
本記事は、ベーコン研究所のディスカッションから生まれました
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