コロナの濃厚接触者になって思うこと
久々の投稿です。昨年夏に認知行動療法を始め、年末にはほぼパニック発作が起こらなくなり、投稿する機会がまったく無くなりました。久々に投稿したのは、不運にもコロナの濃厚接触者になりPCR検査を受け、そのことについて書きたくなったからです。
検査の結果、陽性ならば無症状でも私の住む自治体ではホテル療養を強いられます。私が一番気がかりだったのは陽性だった場合、重病になるんじゃないかということよりも、狭いホテルの一室に閉じ込められること。
もしホテル療養中にパニック発作が起これば、どう対処すればいいか? 保健所や医療関係者にどう説明すればいいか? そもそも自分自身、パニックとコロナを区別できるか? そんなことを考えれば考えるほど気が重くなりました。
ただ適度な運動をしていて体調はすこぶる良く、症状の気配はまったく無く(素人判断ですが)免疫力があるだろうから感染はしていないだろうと、楽観的な気持ちで検査の結果を待ちました。幸いPCR検査の結果は陰性でした。しかし8月7日まで自主隔離を強いられることに。
先週、同居する家族Aの職場にコロナ陽性者が出て、急きょ職場の全員がPCR検査を受けました。翌日結果が出てAは陽性で、その旨を管轄の保険所に伝えるとAはホテル療養、同居家族は濃厚接触者になり、保健所でPCR検査を受けることになりましたが、全員陰性でした。
AはPCR検査の6日前に37℃ほどの微熱と関節の痛みがあったそうですが一日で収まったので、何事もなく普段通りの生活を送っていました。Aは仕事の疲れによるものだと考えたので、家族が知る由もありません。保健所によると6日前の微熱の日がAのコロナ発症日になるそうで、発症から10日が経ち、発熱や体調不良がなければコロナ完治者として普段通りの生活を送って問題ありません。
しかしAの濃厚接触者である私たち同居家族は、コロナ陰性にも関わらずAと最後に会った日から14日間、自主隔離で基本自宅から一歩も出られません。Aの発症日は7月17日。陽性が判明したのが23日で、翌24日からホテル療養ですが、発熱や体調不良が無いので26日にホテル療養を終え、すでに普段通りの生活を送っています。いっぽうAの濃厚接触者でコロナ陰性の私たち家族は、Aと最後に会った(Aがホテル療養を始めた)24日から翌月7日まで14日間、自主隔離で保健所の管理下におかれます。ある意味加害者のAが、被害者の私たちより13日も早く自由の身になれる何ともヘンテコなルールです。
新型コロナウイルスには、潜伏期間(陽性反応が出るのに1日から14日要する)があり、感染力があるのは発症前の2日間と発症後7日~10日というデータに基づいてルール決めされています。濃厚接触者になってPCR検査をして陰性になった場合でも、濃厚接触者(陽性者)と最後に会った瞬間に感染し、14日間の潜伏期間を経て発症する”ゼロでない可能性”を加味して自主隔離期間が設定されているのです。まるでIQテストに出てきそうな問題と解答です。
ちなみに上記データに基づくと無症状の陽性者は、PCR検査した日から10日間のホテル療養または自主隔離になります。感染をゼロにする細心の注意を払われたルールのような印象を持ちますが、大きな落とし穴があります。コロナ陽性者の発症日はその人の主観的見解で、意図的に操作することも可能ということ。
例えばPCR検査をして陽性となった場合、無症状と回答すれば検査日から10日間のホテル療養または自主隔離ですが、意図的に7日前に発熱があったなどコロナ発症と関連づけれるような回答をすれば隔離期間は3日で終了します。この欠陥を保健所の職員にぶつけると、「私たちはご本人さんの話を信用するしかないんです」という回答でした。また発熱があってもそれがコロナによるものだと結論づけることはできないと考えます。
このルールは、国民の信用に基づいて作られているうれしい反面、何とも表現しがたい、慎重なのかいい加減なのか、矛盾だらけだと痛感しています。