#005 -BEDTIME BAYSIDE
TAKAHIRO MORIYAMA
"MADE IN HEPBURN/BOAT"
先日BOATで開催したホームパーティー的イベントBEDTIME BAYSIDEについて、なんとなく楽しかったなあ〜で過ごしていくのもアレなので書き留めておく。
BOATについては前回の記事で書いた様に、福岡の天神から少し離れたベイエリアに構えるちょっと変わったパブリックなスタジオ的スペースのこと。
日頃ここはほぼほぼBOATに属するメンバーしか出入りしていない。
これは良かれ悪かれあるかも知れないが、自分の中ではすごく良い事だと思ってる。
それなりにメンバー達が各々ストイックにクリエイティヴをやってる証拠だ。
レコーディングしたり、制作したり、DJの練習したり、スタジオとして音を出したりとちゃんと音楽活動の為にメンバー各々が思い思いに利用してる。ただただ宅飲みする的な感じで使う事はまず無い。(真面目にコレすごくね?)
ただこの街で色々と活動して行くなかで色々な人とBOATのメンバーとして巡り合っていく訳で、
やっぱりみんなにもこんな所で俺たちいつも遊んでるんだぜ!的なところの見せたい気持ちと、え!遊びにいってみたい!と言われるタイミングが重なる時がたまにある。
そんな気持ちが良い感じになった時、そうやって解放して遊びにおいでよDayを設けている。
そんな中で去年はコロナ禍でほとんど解放する事はなかったが、一度だけ〝某所〟というイベントを開催した。
このイベントは本当に実験的で楽しかった。
MADE IN HEPBURNのリリースした楽曲のジャケットを担当するTODAY BY ART君と日頃からよく会う訳だけど、彼もそれはそれはアーティストなので何か表現出来る事をやりたいと言ってた事がキッカケでこれを開催する事にした気がする。
(解放の気持ちが整う)
この日は意図的に開催会場は当日までアナウンスしなかったり、近くにあるtetraというアトリエも借りてどちらでもグループ展示、DJ陣をセッティングしたり、トゥクトゥクをレンタルして行ったり来たりしてもらったり、
出演してくれたアーティストやDJもどこからどこを切り取っても僕達に関わりがある人達を巻き込みに巻き込んで開催して良い感じに拘りに拘った良い意味で変なイベントに仕上がった。
この拘りと楽しかった気持ちが強かったのと同時にBOATを解放して何かイベントやるのは結構気合入れてやんないと面白くねぇな!
と勝手に思ってしまって、なかなか次の一手が打てないのと、そもそもイベント事なんて開催出来る世間の現状ではなかったので暫くBOATが解放される事はなくなっていったのだった。
前置きが長くなってしまったが、
あれから一年が経つなあという頃やっぱりBOATを用いてこの街のミュージシャンだったりアーティストと交流出来るタイミングが欲しいなあと思い立つ。
すると今年のうちに何かしらアクションを起こしたいと気持ちが落ち着かなくなった。
ライブの予定がしばらくなくて無性に歌いたくなっていたところだったので、アンプラグドなホームパーティーみたいなコンセプトでいこう!と決める。
それから福岡で活躍しているsancribというバンドのボーカル大川内君と、同じく福岡で活躍してる宅録系SSWの山本海君をブッキングする事に。
(両者ともに普通に音源が良かったから声をかけた)
2人ともいきなりの本人からの直談判に関わらず喜んで承諾してくれて本当嬉しかった。
嬉しくてイベントの前日にわざわざBOATに来てもらってちょっと語り合う時間までとってもらった。(あの日は何故か妙に風が強かった)
2人ともイベントで程良いテンションで素敵な演奏を披露してくれて、自分も程良い酔い加減と共に絶妙に切ない歌ばかり歌えて満足だった。
それもそのはずで自分は前日に上京したチヂタムというアコースティック&ドラムのユニットのリリースツアーの福岡公演を見に行ってたので俄然気持ちが昂っていたんだろう。
イベントはDJにYOSUKEくんとBOKEHさんとJEFFがアートワークにはYELLIKが写真の展示をしてくれる形でBOATから参加してくれて、同じく彼とも交流出来ればと思ってCRJAの塾長的存在のヤナタツ君にもDJをしてもらった。彼らの友達や距離の近い人ばかりでBOATは埋め尽くされて、そんなに誰もが気負うこともなくみんなふわ〜っと良い感じになれてた。(多分)
(左から森山、sancribの大川内くん、山本海くん、BOATの制作スペースでの一枚)
このふわ〜っと良い感じになれたってのが重要だった。
マジマジとしたエネルギーを最大限に使う事はなく、それとなくみんなでフワッと集いあえる様な形の催しがBOATを解放する時には丁度良いのかも知れないと。
それで〝BEDTIME BAYSIDE〟というイベントは都度趣向や中身をかえたりしながらBOATのメンバーがあの場所を思い思いに解放したりする時の都合の良いイベントにしようと思い付くのだった。
なので次回の開催は特に決まっていないし次はどんな企画になるのかもコンセプトや内容も未定だが、近いうちにきっとBOATのメンバーの誰かがやると思う。
友達の家に遊びに行く感覚で、興味のある人は次回遊びに来てみてくださいね。
今回の記事って最終的にこんな形の着地点にするつもりはなかったなあ。笑
もう少しイベントに出てくれた2人のアーティストについてとか書きたかったんだけど〝BEDTIME BAYSIDE〟というイベントが自分の中で思ってた以上に意味と意義があるモノになったのでどんな形であれ書き留めておきたかったのかも知れない。
進んだり動いたりを早く大きくやらなくてもアクティブって色々あって、能動的であれば大丈夫なのかな。
つまりエネルギーやタイミングこそが重要で、その範囲でやれる事とやりたい事を明確に実行出来れば良い事あるよねって事かな。
全部が全部に多大なる恩恵や結果を求めて生きていくのってちょっとシンドい時あるもんね。