栄養不足は病気を生む
はじめに
初めまして。
「健康と食・栄養・心」について取り組み44年目の森山晃嗣です。
昨年(2020年)から始まった「コロナウイルス緊急事態」が再び宣言された2021年1月。健康レベルを向上させたいという思いの皆様に、私の学び続けてきた「成長と生命維持の栄養チーム」:いのちの鎖栄養チームの可能をお伝えしたいと思います。
病弱で24歳ころは「14種類もの薬」のお世話になっていた私が、ロジャーウイリアム博士の提唱した「いのちの鎖・栄養チーム」を過不足なく取り入れるという個人差の感をつかむまで20年間くらい「右往左往」した学びと体験、そして「現在の健康レベルという成果」を多くの皆様に知っていただき、味わっていただきたいと願っています。
現在73歳。元気です。血圧・血糖値・コレステロール値:問題なし。
癌の腫瘍マーカー検査(6項目)異常なし。です。
しかし、24歳当時の私は、脳膜炎、皮膚病、偏頭痛、胃腸障害(すごい胃下垂)、すぐに熱をだす状態で、お薬には大変お世話になりました。
そして、ある日の昼食後に何種類かの薬を飲んでいた時、その時居合わせた農学博士の先生が「その若さで、そんなに薬を飲んでいたら長生きできない。人間の身体は薬がつくるのではなく、食べ物がつくるんだ。一体何を食べているんだ?
・・・・という会話から始まった「食と栄養補給」への取り組み。
それまで、苦い漢方薬を何度も飲んだことがありましたが、初のプロテイン、クロレラ、ビタミンEとカルシュウムなどの栄養補給の始まりでもありました。
そして、30歳過ぎて
「You are what you eat」
あなたは、あなたが食べたもの、飲んだもの、以外の物からは何一つ、つくられません。これは学問的に真実です。
という、パントテン酸発見者であり葉酸の名づけ親として知られる故ロジャーウイリアム博士の言葉と書物に出会いました。
健全に細胞を代謝させる栄養物質は「チームで働く」という言葉に、えっチームで。どんなチーム?と興味100倍。私達を成長させ、生命を維持する栄養チームを「いのちの鎖」と呼びました。
さらに、「いのちの鎖栄養チームを過不足なく取り入れることで、人類は体験したことのない健康を手に入れることができるだろう。」という言葉に「やってみよう。取り組んでみよう」という意欲に掻き立てられました。
現在の日本は豊かさあふれる国です。病気に対しても「国民皆保険制度」で守られている素晴らしい国なのです。
熱があれば、体調が悪ければ、痛みがあれば、保険証をもって病院へ行けば、医師と看護婦さんが対応してくれる。という夢のような国が日本なのです。
しかし、ご存じのように世界にはこのような恩恵を受けられない国々も多く、誰もが医療の恩恵を受けられるわけではありません。
経済大国アメリカは国民皆保険ではありません。クリントン元大統領もオバマ元大統領も国民皆保険制度を公約に掲げましたが実行できませんでした。
個人で、企業で保険加入されているレベルの人は「幸せな人々」なのです。が責任もあります。
アメリカは自由と責任が明確です。
病気ばかりで医療費が増えると、保険料の支払いは増えていきます。企業・会社負担も増え始めると、会社はその社員を解雇することになります。
社員も解雇されないよう、病気にならないよう「サプリメント」「運動エクササイズ」などに取り組み「自分の健康維持に責任を持つ」わけです。
この様に、日本の国民皆保険制度で平和に暮らす私たちが、アメリカの自由と責任という「生き方・在り方」を知っておくべきかと思います。
さて、国民皆保険制度に守られている日本の現実は・・病気の人が減るどころか、増え続けているのはなぜでしょうか?
不妊症・低精子症・流産・幼児の成長の遅れ(発達障害という病名は適切ではないと私はおもいます。栄養が不足しているだけで、その子は充分に能力を発揮できない。ただそれだけのことに思えます。)
さらに、アレルギー・癌・糖尿病・動脈硬化からはじまる心臓病・脳梗塞・さらに要介護の人・認知症の人など増え続けている現実があります。
薬だけに頼っていいのか?原因となりうる生活習慣や「身体に必要な栄養不足」を観ずに、結果だけに対処する治療で良いのか?
これは、豊かな日本で暮らせる一人一人の意識にかかっていることだと思います。
一度の人生を「健康に過ごしたいものです。」そのために取り組んでみようという方は、この先へ進み、食と栄養を見直し、ご自身の体調など観察しながら健康レベルを向上させていただきたいと願っています。
パントテン酸発見者であるロジャーウイリアム博士の「いのちの鎖栄養チーム」つくりに取り組み、一度の人生を元気に健康にお過ごしいただきたいと願っています。
第1章 You are What You Eat.
You are what you eat!
あなたはあなたが食べたもの、
飲んだもの以外の物からは何一つ創られません。
これは学問的に真実です。
(ロジャーウイリアム博士)
私、森山晃嗣は戦後1948年に東京の下町で生まれ育ちました。
幼い頃から本当に病弱で、年中風邪をひき、下痢と便秘を繰り返すなど消化不良を起こしてばかり。胃が腰のあたりまで下がる重度の胃下垂で、体はガリガリに痩せていました。兄弟の中で体が弱いのは私だけ。
母は「お前がお腹にいる時期、栄養のある食べ物を満足に食べられなかったからに違いない…」と言っていましたが、はっきりした原因はわかりません。大人になって働き始めてからも、体調がよかったことはほとんどなく、風邪や頭痛で10日間くらい寝込んでしまうこともよくありました。
当時は私も本当に無知で無責任でしたから、食べたいものを食べて、具合が悪くなるたびに病院に行っては、次々と処方される鎮痛剤や解熱剤などを飲んでいました。すると一時的に、表面的な症状は緩和されるのですが、根本的に治癒してはいないわけですから、またすぐに再発してしまいます。
これを何度も繰り返していたのです。20代半ばに脳膜炎にまでかかり、それ以降、毎食後に大量の薬を飲み続ける日々が続きました。
とはいえ、生きていくためにはそうそう休んでばかりはいられません。当時飲食店の経営などに携わっていた私は、病気を抱えながらもビジネスの拡大を目指して独自にさまざまな勉強をしていました。
中でも力を入れていたのが、行動科学と言われていた心理学です。経営者としてお客様の心理を理解したいと思い、ある博士の下で学んでいました。そんなある日、博士とその友人である農学博士の先生と食事をすることになりました。
食後、私がいつものように脳膜炎などの薬を複数取り出して飲んでいたところ、その先生が薬の量のあまりの多さに驚き「君、毎日薬をそんなにたくさん飲んでいたら、そのうち死んでしまうぞ。まず食事を見直せ。人間の体は、薬でできているんじゃないぞ、自分の食べたものでできているんだぞ。」と言いました。
「人間の体は、自分の食べたものでできている。」
言われてみれば、それはそうだ。私たちの体を作っているのは紛れもなく、食べたもの、飲んだものを原料にしている。
そして、そんな自覚などまったくなかった自分に気づきました。
その日まで食べ物と自分の体の関係を考えたことはほとんどありませんでした。頭を打たれたほどの衝撃を受け、私はその先生のもとで栄養について学び始めることを決心したのです。
第2章 「いのちの鎖®」とは?
まず始めたのは、自分自身の食生活の改善です。私は当時、独身で自由きままな身の上だったこともあって、好きなものを好きなだけ食べる生活を送っていました。食事はほぼ外食で、メニューもカレーや丼物、麺類ばかり。
スパゲッティナポリタンにトースト(マーガリンたっぷり)と牛乳。
しかも大の甘党で、羊羹や大福が大好き。羊羹は1本全部、大福も大好き、どら焼きも。(笑)。
さらに苦く濃い珈琲に砂糖も数杯入れて飲んでいました。
その時、白砂糖はだめだ!これは注意しなさいと言われました。
と、いうことで、食生活改善の第一歩として、糖分たっぷりの甘い物を食べる時に意識して減らすことにしました。すると、ほんの数週間で体にちょっとした変化が。体のだるさが取れ、朝の目覚めがよくなったのです。食べ物と体調の関係を実感した私はアメリカの大学の通信講座を受けるなどして、栄養の勉強を続行。
そして1978年、パントテン酸(ビタミンB5)の発見者として知られるロジャー・ウィリアムス博士の名著「病気を防ぐ栄養」(Nutrition Against Disease 1971年刊)に出会ったのです。
この著書の中で博士が提唱したのが、「生命の鎖理論」という通常のカロリー栄養学ではなく、細胞をつくり代謝させるために必要な「成長と生命維持の栄養チーム」という栄養バランス理論です。これらを「いのちの鎖」栄養チームと呼ぶことにしました。
そして、博士は次のことを言いました。
「いのちの鎖・栄養チームを過不足なく、とりいれる事で人類は体験したことのない健康を手に入れることができるだろう。」と。
・・・この言葉に魅了されました。
わあ、すごい。
体験したことのない健康・・・
どんな健康レベルなのだろう。
そして、食べるものにどんな栄養が多く含まれているのか?注意を払うようになりました。
例えば蛋白質。蛋は卵のことですよね。卵を食べればいいんだ。卵・・
しかし、卵にはコレステロールが多く、一日に一個だ。とか言われていました。二個食べてはだめなのか?・・という疑問と共に、蛋白質・・
プロテインという言葉も覚え。そしてプロテインスコアというのがある。卵は100点、大豆は56点とか。これはいったい何のことだ?
ということから栄養に関して勉強し始めたのが44年前ということになります。それから、格闘というか、なにをどれほど食べればよいのか?がはじまりました。
身体を動かすことが多い日は?
机で仕事をする日は?
緊張して多くの人の前で話をするときは?
・・・エネルギーや代謝栄養物質をどれ位取り入れることが適切か?
そんな格闘の日々が続くました。そして「日本の食生活では足りない栄養を補給するには・・・」という事にも取り組み、サプリメントも補給し始めました。」
しかし、ベストコンディションの日があっても、長くは続かないことも多く、栄養の必要量の難しさを体験してきました。
そして、25年ほど前、「これで良し」「一応良し」と言う食事と栄養補給が見つけられました。が、ここでは補給食品のことは横に置いて、栄養の観点だけからお話しすることにします。
第3章 カロリー中心からの転換
ロジャーウイリアム博士が生命を維持するために必要な栄養物質として挙げた栄養チームは、
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