プロの審査員
昔、料理の鉄人という番組があった。
和食の鉄人とフレンチの鉄人と中華の鉄人の1人を選択し一流の料理人が勝負を挑む。
判定もまた一流の著名人。
料理の知識が全くない視聴者もなんか凄いんだろうなという目線で見れてめちゃくちゃ面白かった。
どうしてこの番組がここまで人気になったのか。また成立したのか。ちょっと考えてみたんだけど肝はやっぱり審査員だと思う。
例えばもしも審査員が子供100人だったら。
作る料理は確実に変わる。
舌平目のムニエルなんか作っても魚が苦手な子供は食べないだろうし有機野菜のポトフなんか見るのも嫌って子供もいるだろう。
そうなると作るのは毎回ハンバーグやカレーなどになる。
天才料理人がそんなもの作って何が面白い?そりゃ100回に1回くらいはそんな回があってもいいかもしれないけど毎回だったらきつい。
それと同様にお笑いの審査も一流のお笑い芸人がやるから面白いのだと思う。
M-1グランプリの審査は松本人志さんや上沼恵美子さんなどプロ中のプロのレジェンド審査員。
そのような方達が選ぶチャンピオンはやっぱり大きく間違わずに売れていくと思う。
これが子供が審査員だった場合。きっとチャンピオンは大きく変わるし数年経てば芸人達の芸風はハンバーグやカレーになるだろう。
それが悪いとは思わない。子供にウケるリズムネタだって必要だし女子高生にウケるかわいいネタだって必要だしお笑い玄人を笑わせる秀逸なネタだって必要だと思う。
現実問題M-1予選は審査員はちゃんといるものの実質審査員はお客さんだ。
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