ダークホースさん
2006年。僕が大学4年生のとき。
千尋というコンビで大学選手権という大学生だけのお笑いの大会に帝京大学ア☆テンション代表として出場しそこで僕らはニュースタッフプロダクション(当時はニュースタッフエージェンシー)から声をかけて頂き所属となった。
しかし相方と上手くいかず半年程でニュースタッフを辞めた。
大学選手権でMCもされており帝京大学の学祭にもゲストで来てくださったダークホースさんは僕らにとってスターであり良きお兄さんだった。
僕がニュースタッフを辞めて就職すると言った時、山出さんは「お前は絶対未練があるから辞められないよ。どうせすぐ戻ってくるんだろ?」と言って事務所ライブで僕が辞めたということを言わなかったらしい。
実際僕はすぐにお笑いの世界に戻ってきた。
そして寅次郎さんは僕が辞めると言ったとき電話口でただただひたすら「辞めるな。」と100回以上言ってくださった。
大袈裟ではなく1時間以上ずっと辞めるなとだけ連呼していた。
僕は正直もう「勘弁してくれ。」と思ったけど寅次郎さんも山出さん同様僕に未練があることをわかっていたのだろう。
当時芸人1年目のペーペーだった僕にそこまで親身になって相談に乗ってくれた先輩はダークホースさんだけだった。
もし今同じ状況の後輩がいたとしたら僕はそんな風に声をかけられないと思う。
先日ダークホースさんの最後のライブがあった。
僕は行けなかった。
ツイッターやLINEで感謝の気持ちをお伝えしようかと思ったが行ってもないのに文字だけでチャチャっと伝えるのは違うような気がして結局悩んだ末、「お疲れ様でした。」としか言えなかった。
どうしたら恩返しになるのかわからないけど売れるしかないんだろうな。
2013年におもしろ荘に出たあとライブでご一緒させていただいたとき山出さんに「お!プチブレイク中のMORIYAMAじゃん!」と言ってもらえたとき少し恩返しできたかなって思えたから。
ありがとうございました。お疲れ様でした。
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