旅
私を迎える土地がどこかある
そう願い、旅に出る
どこかに、私を待つ人がいる
そう願い、歩き続ける
しかし、願いはたいてい果たされない
ならば、誰かを迎えよう
そう思い 里をつくる
人を導こう
そう思い、道をつくる
しかし、思いの多くは徒労に終わる
生きている
それならば、誰かを待とう
それだけは 確かに出来る
【解説】 若き日々の旅は、何かを求めてのより遠くに歩こうとします。また自分を変えるきっかけを探す旅です。でも、すでに存在するものだけを探そうとするなら、真に求めるものは見つからないでしょう。
やがて、歳とともに求める旅人から、迎える主になり、自ら生み出す事の大切さに気づきます。しかし真に求める者ならば、いつかは力つきる時が来ます。そして、最後に待つこと、だだ生きていく事に気づくのです。その時、やっとすべての願いが叶うのです。
求めること、待つこと、生み出すこと、生きること、それらのどれが良い生き方か。多分答えは、言葉の中にはなく、歩みの中に確かとなっているでことしょう。
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