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Microsoft Copilotの現在の検索力を比較する

Microsoft Copilotは、2024年9月頃までは検索エンジン代わりになる、非常に便利なツールだった。しかし、その後、改悪されてソースへのリンクが非表示になり、さらに回答が簡素になってしまい、検索エンジン代わりには使えなくなって今に至る。

「PerplexityかFeloかGensparkでいいじゃないか」と思うかもしれないが、それらのAI検索エンジンは出力に時間がかかるし、さすがにリサーチ以外で常用するものでもない。

そこで、Copilotが今も使えないのか、ちょっと調べてみたので、結果をざっとメモしておきたい。

【パソコン】Copilot

パソコンのブラウザからアクセスした時のCopilotでは、以下のようになる。
https://copilot.microsoft.com/

以前よりは出力が詳細になっている。ギリギリ使えるかもしれない。ただ、ソースへのリンクはない

【パソコン】CopilotのThink Deeper

プロンプト入力欄の右にある「Think Deeper」をオンにすると、以下のような出力が得られる。

この画面は出力の全てではない。この下に数行程度追加される。出力は詳しいが、ソースへのリンクはない

【パソコン】Microsoft 365 BusinessのCopilot

Microsoft 365 Business Basic以上を契約していると、Copilotでは以下のような出力が得られる。個人でこれを契約している人は少ないだろうが、法人であれば、特にハードルの高いものでもない。
https://m365.cloud.microsoft/chat/

出力は、通常のCopilotとほぼ同じだが、リンクがついていることに注意

【スマホ】Copilot(Android)

AndroidのCopilotアプリで同じ質問をしてみる。回答の内容は、パソコン版のCopilotとほぼ同じだ。

パソコン版Copilotとほぼ同内容で、ソースへのリンクはない。なお、綴りを間違えて「venerative」と入力してしまったが、「generative」と理解してくれている

【スマホ】Copilot(iPhone)

iPhoneのCopilotアプリでは、AndroidのCopilotより若干詳しい回答が返ってきたが、ソースへのリンクは表示されなかった。

AndroidのCopilotアプリより若干回答は長くなっているが、あまりいいとは思えない

【スマホ】Bing(Android)

Bingアプリの「Copilot」リンクで同じ内容を出力させてみると、以前のCopilotのような表示が得られる。ソースにWikipediaが含まれていることなど、性能面で以前のCopilotに最も近いのがこれだろう。

上半分。テキストにリンクが貼られているところなど、以前のCopilotそのままだ
下半分。左下の吹き出しアイコンをクリックすると、「会話のスタイルを選択」が表示され、以前はCopilotの代名詞的存在だった「より創造的に」「よりバランスよく」「より厳密に」が選択できる

【スマホ】Bing(iPhone)

BingアプリはAndroidでは以前のCopilotにアクセスできたが、iPhoneでは現在のCopilotアプリと同じ内容にリダイレクトされてしまう。

ということで、Copilotで検索したいなら、パソコンならMicrosoft 365 Businessを契約、AndroidスマホならBingアプリでCopilotを呼び出すのがいいだろう。iPhoneはCopilotの利用を諦めて、別の検索システムを使うしかない。

できれば、パソコンからでもBingのCopilotを使いたいのだが、どうしても新しいCopilot(https://copilot.microsoft.com/)にリダイレクトしてしまう。何か方法があればいいのだが。

変更履歴
2024.12.15 iPhoneのCopilotアプリおよびBingアプリの動作を追記

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